シンキングウィクローフィッシュ / レーベル

 

のんだくれがザリを見たら放っておけない病に冒されている事は以前どっかで書きましたが、今日はその中でも一番溺愛しているヤツを紹介しましょう。

レーベルの秘蔵っ子、シンキングウィクローフィッシュです!

 

 

今の前振りでオーディエンスがドン引きする音が聞こえるようですね。

本物のザリガニから型を取ったとの逸話で有名なレーベルのクローフィッシュシリーズにはサイズ、潜行深度などいくつかのバリエーションが存在します。

このシンキングウィ君はその中でのハイエンドモデルという位置付けです。 相変わらずの勝手な決め付けですが😁

 

 

何がハイエンドってあーた、このフックですよ。

このイカれたダブルフック!

日本人の造形センスからでは絶対に導き出されないであろう、極端なワイドゲイプのダブルフックを、こんなにもさりげなく装着できるのは狂ったアメリカ人ならでは。

かのトムマン親父ですらやらなかった事を製品化してしまったたという意味でハイエンドなんです。 いや、見方によってはデッドエンドか。

 

 

どーです、この存在感のあるフック。

本来、脇役であるフックをここまで昇華させたデザイナーの類まれなるセンスに脱帽ですよね。

しかもその取り付け方法が秀逸。

ハサミの間を通してハラでネジ留めという、華麗な素股プレイを披露してくれてるんです。

こんなテクニックで迫られた日にゃ、あっという間にイカされることマチガイナシ。

 

 

ネジ留めされてるんだからフック交換も可能なのかと思いきや、ネジは特殊なヤマになってて通常のドライバーでは回せないという、アメルアならではのお茶目なオチも待ち構えてて、ザリガニ好きのみならず、ルアヲタへの配慮も忘れてません。

フックはこのルアー専用に特注で造られたモノなんでしょう。

ザリのハラのアールに沿ってキレイにシャンクが曲げられている上に、ご丁寧にロウ付けまでされています。

 

 

一説によると、このフックはザリガニのヒゲを模したものだといわれてますが、のんだくれが思うにそれは単なるセールス上の後付け文句ではないかと。

何も考えずに作って、出来上がってみたらヒゲに見えなくもないから、そんならいっそのこと… 的な行き当たりばったり感があったほうが当時のアメルアらしくてイイですよね。

 

 

シンキングという名前の通り、リップにはしっかりウェイトがハメ込まれてます。

リップに空けた穴にウェイトを入れて、トントン叩いてカシメました… というのが丸分かりのハンドメイド感がタマりません。

お約束の鉛の粉吹きもイイ感じ。

ところでこの沈みザリにも初期モデルと後期モデルがあるの知ってました?

 

 

こちらがその比較。

見ての通り、リップのウェイトの有無で判別できます。

あ、ウェイトの無い方が初期のモデルです。

実はこの初期モデルには決定的な問題があったんです。

両モデルとも沈むのは変わらないんですが、問題になったのはその沈下姿勢。

ボディ内部にしかウェイトを持たない初期型君は、着水するとかなりの確率でハラを上にして沈んで行きます。

…その先に待ち受ける悲劇は言わずもがな。

そこで、ちゃんと【ザリガニらしく沈む】ようにとリップにウェイトを噛ませて沈下姿勢を制御したのが後期型というワケなんです。

そんな話をアメリカのコレクターに聞いて早速試してみたところ、やっぱりその通りに😁

レーベルクラスの大御所も昔は苦労したんだなと妙にうれしくなったりして。

そんなワケで後期モデルからは【Sinking Wee Crawfish Snagproof Sinker】が正式名称になってます。

 

 

気になるアクションは大振りなウォブル系。

全長5cm足らずのクランクベイトとは思えないほどのブルブル感を伴ってボトムを疾走します。

その動きはまさにワンダホー。

シャローボトムで見てると、バスよりもニンゲンが先にバイトしそうなくらいの出来栄えです。

シンキングゆえ、クランクベイトリトリーブの定石 “当たったら止める”をやると、そのままご臨終へまっしぐらですが、40年も前に水底を這い回るザリガニをこれほど見事に模写したレーベルには頭が下がります。

しかしクロームカラーのザリガニってサイバーちっくで超カッチョイイですよね。

同じ時期のクラスメートにはシルバークロームやレッドクロームのザリなんかもいたりして、コレクションのアイテムとしてもサイコーです。

 

 

ただ、製作コストがかかる割に売れなかったのか、比較的短期で生産終了。

さらにシンキングのクランクベイトというロストしやすい性格ゆえ、中古市場に出回るタマ数が少ないのがザリ好きにとってはツラいところ。

のんだくれも結構気合い入れて探してるんですけどね、ホントのザリガニのようにカンタンには捕まりませんね。

 

 

コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. ロングA April 28, 2010 20:33
あっ、こいつは中古屋で気になってたら
いつの間にか消え去ってた奴じゃないですか。
まさかレーベルの出身だったとは・・・
変えられなさそうなフック見て後回しにしちゃったんですよね。
こんなレアなやつだったなんて
まだまだ勉強が足りませんでした。

 

2. シマドン April 28, 2010 22:03
イイですね!
ただひとつ、、、
レーベルのレの字も無いんですよねぇ~コレ(泣

 

3. のんだくれ April 28, 2010 23:36
ロングさん
あらら、そりゃもったいない。
中古屋に出回るヤツはコンディションが悪いのが多いですけど、見たら即確保アイテムですよ。

 

4. のんだくれ April 28, 2010 23:37
シマドンさん
そう。 それが一番の問題。
でもプロデューサーズのヤツみたいにヘタウマ系の文字でネーム入れられても困る。

 

5. tei-g April 29, 2010 00:26
このフック、こうやって付けてあったんですか。ちょっと驚きです。
しっかし、こんなに開いちゃってるフックだとバレやすいんじゃないかと余計な心配をしてしまいますが。

 

6. HED-ON82 April 29, 2010 00:28
中坊の頃に数個持っておりました。
たしかに、かっこいいですが仲間内ではあまり人気がなかった・・・
今は、持っておりません、どこに行ったのやら。
質問ですが、フッキングしたことありますか?もちろんお魚が対象です。

 

7. なっかん April 29, 2010 08:08
背中から見た姿がワラジムシみたいでキモくて素敵です。
対決ごっこも最高
ある意味この世界が一番変態な、オトナのオモチャですね。

 

8. tsuru mann April 29, 2010 09:15
ずっとこいつのヒゲフックはどうやてついてるのかが謎でしたがようやくスッキリしました。

 

9. のんだくれ April 29, 2010 15:09
tei-gさん
案外このフックの仕組みは知られてないですね。
まあ単純と言えば単純、凝ってると言えば凝ってますな。(笑)
バレは誰もが心配するところですが、あからさまにバレちゃうような事はありませんでしたよ。
スゲー昔の話ですが。

 

10. のんだくれ April 29, 2010 15:12
HED-ON82さん
足には百発百中のフッキング率です。(爆)
実際フッキング率ではそんな不安を感じるほどではなかったですね。
そんなに大量ではないですが、そこそこ釣れましたよ。
とはいえ、これで釣ったのは20年以上前の爆釣時代の琵琶湖なんで、
テク的にもタックル的にもバイトが感じられなかっただけかもしれませんが。(涙)

 

11. のんだくれ April 29, 2010 15:13
tsuru mannさん
スッキリ解決のお役に立てて光栄です。

 

12. ブッシー April 29, 2010 19:00
あぁ
また載ってしまったのね。
最近のんだくれさんがオイラの密かな楽しみを難しくしていってます
こいつってば今でもあんまり人気ないので結構ぶら下がっている率高いんですが、
これで市場でお目にかかれることが減ってしまいますね
肝油君は今、のんだくれさんのプレゼントで二つ手に入れた出目ジタバグの蒐集に目覚めてしまいました。
またピンポイントなコダワリがあるようですが、
それはまた本人に聞いて下さい(笑)

 

13. 肝油ドロップ April 29, 2010 19:54
のんだくれさん先日はどうもでした!
最近はETの他にオフ会などで、のんだくれさんの協賛ルアーの出目ジッター5/8ozを幸運なことに
2回連続頂くことが出来ましたのでチョットずつですが集めよう思ってます。また怪しい条件付きですけどw。
カップにパテントナンバーが無いプラボディーに絞りました。ブッ太くて形がいびつなとこがイイです。
あとピカピカじゃない奴いいですね~。
カップやリグ外して綺麗にするのがバイクや車のレストアみたいで面白いんで!ZEALなんかもバッキバッキに割れてるやつを好んで買ってます。w

 

14. かうたん April 30, 2010 00:18
このルアーをまだ知らん頃にエグった時はシンキングだとは勿論、ヒゲフックは前オーナーの改造だと、なかなか面白い改造するなと思ってました(恥
結局もったいなくて未だに投げて無いです。そっちのが勿体無かったりして…。

 

15. なまぐさ April 30, 2010 12:34
2匹並ぶと、フナムシに見えまする。(@_@;)

 

16. イカメガネ May 01, 2010 01:39
歓喜!!
私もコレ、大好きです。でも全然市場に出回らないんですよね・・・
初期型がひっくり返ったまま沈んで行くってのには笑いました。
名門のレーベルさんもなかなかお茶目(?)だったんですね。
このフックのワイドゲイブっぷりですが、カツオ一本釣り用の
バケがこんな感じですよね。マ、むこうはシングルでバーブレス
だから、たまたまなんでしょうが。

 

17. のんだくれ May 05, 2010 03:06
ブッシーさん
レス遅くなってスンマセン
こっちじゃコイツを中古屋で見るなんてほとんどないですよ!
今度そっちに遠征します。(笑)

 

18. のんだくれ May 05, 2010 03:07
肝油ドロップさん
まいどです。
ありゃー! 出目ジッターに手を出しましたか!(汗)
知りませんよー、この先どーなっても。(笑)
しかしキッタナイ奴を選んで買うなんてやっぱヘンタイっすね。(爆)

 

19. のんだくれ May 05, 2010 03:09
かうたん
のんだくれが思うに、初期の試作段階では多分普通のダブルフックだったと思うんですよ。
で、フッキングの問題があって、ゲイプを広げたんじゃないかと勝手に妄想してますが。

 

20. のんだくれ May 05, 2010 03:09
なまぐささん
そのツッコミはナイス過ぎます!(爆)
確かに防波堤でチョロチョロしてるアイツだ!

 

21. のんだくれ May 05, 2010 03:10
イカメガネさん
カツオのバケを引用するとはさすが!
そこまでは気付きませんでしたね。

 

22. 80’s Bassing May 06, 2010 08:12
当時このフックやから大丈夫・・って
ブッシュの奥にぶち込み・・
勿論即死ですた(┯_┯)
そうやって思い出したらいったいいくつのルワーをロストしたことか汁

 

23. のんだくれ May 11, 2010 01:40
80’sさん
そりゃ自殺行為だ!(爆)
ガキの頃から今までにロストしたルアーの値段を計算したらマジ青ざめますよね。