カメクラ Kame-Kura / 天狗ベイツ Tengu Baits

 

自分のタックルを整理してると時々出くわす『あれ?こんなの持ってたっけ?』なモノ。

 

ロッドやルアーに限らず収集系の趣味をお持ちの方なら必ずといっていいほどそんなを経験してますよね。

 

例の黄色い袋に入ったままならまだしも、ルアー単体だと何も手がかり無くてお手上げですが、そんなお手上げチームの中にも時々おおっと思うものがあったりします。

 

今日のお題、テングベイツのカメクラはまさにそんな存在です。

 



 

 

ぶっちゃけのんだくれはこのルアーの事は何も知りませんでした。

 

テングベイツという名前こそ聞いた事はあれど、それ以上の情報は何もナシ。

 

そこであれこれ過去の雑誌をめくってみたところ、2000年代初めに勃発したインディーズ系ハンドメイドトップウォーターのブームで出てきたブランドとのこと。

 

カメクラという名前もそこで初めて知ったのでした😅

 

そんなカメクラは60ミリ、28.5gのスペックを持つクランクベイトです。

 

おそらくカメのクランクなのでカメクラという名前になったと思われますがそれ以上の事は不明。

 

当時爆発的な人気を誇ったビッグバドのフォロワーであることはテールのブレードから想像が付きますね。

 

引き波を出すウェイクベイトが大好物なのんだくれはこのルアーを見つけた時、冒頭の ”こんなの持ってたっけ?” と思ったのと同時に ”なんか知らんけどラッキー!”とニンマリしたのを覚えています。

 

 

 

このルアーの最大の特徴はこの水押しの強そうな前面の造形。

 

亀の涙?を模したのか、大きく突き出た突起でしっかりと水の抵抗を受け止め、約70度の角度で立ったリップによってグワングワンとボディを揺らします。

 

 

 

 

デザイナーはこのリップには相当なこだわりがあったようで、0.5ミリ厚のステンレス版でカスタムリップを制作するほどの気合いの入れよう。

 

これだけ厚みがあると手で曲げる事が出来ないのはもちろん、岩盤にぶつけたりしてもビクともしないので、このボディにはこのアングルとサイズがベストマッチなんでしょうね。

 

 

 

そんなリップで武装したカメクラは立ち上がりこそ鈍いものの、一度動き出したらしっかりとボディをロールさせて、強く水を攪拌します。

 

やや浮力を殺したセッティングのように思えるのは、おそらく首振り時にその場から動きにくくするためと、水押しを計算してのことと思われ。

 

 

 

そしてもう一つの目玉でもあるテールのブレードです。

 

ブレードにはリップをオリジナル制作したほどの熱意は見られず、汎用品を装着しています。

 

ただ、のんだくれに言わせるとこのブレードは無くても問題無いかなと。

 

というのも、ビッグバドのようにボディに接触してクラッキングサウンドを響かせるわけでもなく、フラッシングが強いわけでもないんです。

 

ただただボディに引っ張られてヒラヒラしてるだけ。

 

時々フックと接触してチリンと鳴っているようですが、その程度の効果だったらブレードを取っ払っちゃった方が動きにキレが出ます。

 

おそらく視覚的にバド的要素が欲しくてヒヨったんじゃないかと思われますが、このブレードがカメクラの動きを殺しちゃってると思うとちょっと残念ですね。

 

でもご安心を。

 

のんだくれはその対処法を見つけています。

 

その詳細はまたのちほど。

 

 

 

フックはヒートン直結方式を採用していますが、元々の入手経路もわからないルアーなので、フックがデフォルトで装着されていたものかどうかは不明。

 

インディーズトップといえばマスタッドのフックを使っているイメージがありますが、デフォルトでバーブレストレブルを採用していたとするとこれもデザイナーのこだわりでしょうね。

 

この辺の詳細をご存知の方がいらっしゃったら是非ご教授ください。

 

 

 

亀の甲羅にはしっかりとTENGUの文字が浮かび上がっていますね。

 

テングベイツの他のルアーを持ってないのでこのネームがテングルアーに共通するものなのかも分かりませんが、こういうポップな感じのエンボスネームはネームヲタ的にはポイント高いです😁

 

 

 

あれだけ盛り上がったインディーズトップのブームでしたが、雨後の筍の如く有象無象のブランドが乱立した事が原因で市場ボリュームが急速に収縮してしまい、ブームも敢えなく終了😭

 

このテングベイツはまだウェブサイトもあるので健在のようですが、実態はどうなっているんでしょうか。

 

このスタイルのトップウォーターは世界広しといえども日本だけのものなので、生き残っているブランドはもちろん、一旦は生産をやめてしまったブランドも復活するなどして水面文化を伝え続けて欲しいですね。

 

 


 

ということで、先ほど触れたブレードの対処法についても書いておきましょう。

 

動き出しの反応が鈍い事は先に述べましたが、その最大の原因はケツ下げの姿勢であるがゆえ、初動でリップがうまく水を掴みきれないこと。

 

なので、ケツのブレードをベビートーピードのボディに挿げ替えちゃいましょう。

 

 

 

まるでビルダーの存在を否定するかのようなモディファイですが、実はこれがめちゃくちゃ有効なんです。

 

テールに大きな浮力を持つ構造体を付けることによって静止時の浮き角も大きく変わって立ち上がりがクイックになるだけでなく、ブレードをぶら下げている時よりも強い水の攪拌を生み出すんです。

 

 

 

さらにリトリーブ中はベビトーボディが ”水面で” 暴れるので、ボディとの接触も大幅にアップします。

 

しかもその音はモンスタージャックをリトリーブした時に発するような、水中に響くようなあのコツコツサウンド。

 

もちろん首振りではウネウネとキモい挙動と同時にスプラッシュを飛ばしてくれるので、葦際でネチネチするのにもぴったり。

 

ケツのベビトーボディはともかく、このフォルムだったら【ぶんぶくちゃがま】に引っ掛けた造形でもいけるかもしれません。

 

しかしリップを特注で制作するほど気合が入ってたならば、ブレードではなくてこういう浮力体でも絶対テストしてたはずですが、なんでこっちにしなかったんだろうとちょっと不思議に思います。

 

それとものんだくれがまだ気づいていないシークレットな使い方でもあるんでしょうか。

 

いずれにしてもこのベビトーチューンはかなり有効なので、もしボックスの奥底で眠らせてるカメクラがいたら試してみてください。

 

そうそう、このベビトーを使ったモディファイはビッグバドでも有効ですし、ウンデッドザラをクネクネさせる事も出来たりとなかなか使えるネタなので、使ってないトップウォータープラグがあったらダメ元で試してみると意外な発見があるかもしれません。

 

ベビトーは頭側をリグるのとケツ側をリグるのとではサウンドもスプラッシュの具合も変わりますし、本体となるルアーのサイズに合わせてタイニートーピードやティーニートーピードでもバッチリ使えます。

 

特に最近はこんなのを良く見かけるので、思ってるよりも安く上がるかもしれませんよ😁

 



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