ハードワームやフロッグマンなどの個性派が勢揃いのマンズルアーですが、トムが会社の権利を売却してしまってからは全盛期ほどのパワフルさが見られなくなっちゃいました。
しかーし! そんな中でも頑張ってるやつらもいるんです。
それがこのラウドマウス。
その名の通り、超うるさいクランクベイトです。
このラウドマウスクランクベイトは、90年にリリースされたラウドマウス一味のひとり。
クランクベイトの他にポッパーのチャギンスピット、ジャークベイトのラウドマウスジャークを揃え、そのいずれもラウドなラトルサウンドをコンセプトとして開発されました。
クランクのラインナップには画像のⅠサイズ、5/8オンスを筆頭に、Ⅱの3/8オンス、Ⅲの1/4オンスと三兄弟揃っています。
93年のバスマスタークラシックで、かのポールアライアスがビッグフィッシュをこのラウドマウスで獲った事で一躍有名になったので覚えている方もいらっしゃるかと思います。
このクランクベイトの特徴はフラットサイドボディでありながら、ファット感を残したこのぽっちゃりデザインです。
ぽっちゃりとなった理由は、”ラウド”の性能を際立たせるために内部に5つのサウンドチャンバーを仕込んでいるから。
当時のカタログによると、大きさの異なる5つのラトルルームに、同じく大きさの異なるスチールショット(なぜかマンズはラトルという表現を使わない)をそれぞれ封じ込め、リトリーブするだけであらゆる周波数のサウンドが出せるように設計されている、と。
周波数云々はともかく、ラトルサウンドはその名に恥じぬ大音量なので、一応成功していると言えるでしょう笑
しかしそのラトルサウンドよりも注目して欲しいのは、このボディサイズと強力な浮力がもたらす水の攪拌と障害物回避性能の方。
一般的なフラットサイドクランクよりも浮力が強いのでアクションの応答性はもちろん、ガシガシ潜らせても根掛かりすることなくバスを誘ってくれます。
元々フラットサイドクランクはカバー周りで使う事を目的としていませんが、このラウドマウスならハイアピールのビッグカバークランクとしても役目を果たしてくれるんです。
3兄弟の中で唯一ダイビングリップを持つコイツは、ハードなクランキンにも耐えうる超ヘビーデューティ仕様。
過去にニーリング(懐かしー!)でDBⅢマグナムやDD22のリップを折ってしまった経験のあるパワークランカーには嬉しい堅牢設計ですね。
気になるアクションは、6:4でウォブリングが強め。
もしかしたらこのアクションもラトルを最大限鳴らすために調律してあるのかもしれませんね。
リトリーブ抵抗も典型的なアメリカンクランクのブリブリ泳ぎではない分、それほど大きくなく、アングラーの負担を最小限に止めてくれます。
とは言ってもサイズがサイズなので巻き抵抗はそれなりですが笑
フィニッシュは通常のペイントの上にグリッターのゲルをコートしてるような、いかにもアメリカンな仕上がり。
使ってるうちにこのコートがペリペリと剥がれ落ちてくるのは仕様だと思ってあきらめるしかありません。
そのせいかどうかは知りませんが、このゲルコート版はあっという間に消え去ってしまいました。
ちなみにこのカラー名はマンズお得意のホットシャッド。
ワンマイナスにも見られるマンズのクラシックカラーですが、ロットによってこのカラーパターンが微妙に違うので気になる方はチェックしてみてください。
気になる人が”居れば”の話ですけど笑
装備されたフックは、クランクベイトにはおなじみのショートシャンクのラウンドベントタイプ。
ブロンズのスプリットリングがプチオールドでしょ?
マンズとくればネームはやっぱりこのエンボスモールドのネームですよ。
両面にブランドロゴと名前をしっかりと刻み込んだ豪華仕様。
ちなみにこのラウドマウスⅠだけはモールドが2種類存在するのか、はたまた製造時期の違いなのか、”I” が刻まれてるのとそうでないのがあります。
こちらも気になる人は調べてみてね😁
フラットサイドちっくなボディでありながら飛行姿勢が安定しているので、アゲインストでも変化球になる事なくまっすぐ飛んでくれます。
カタログの謳い文句 “Cast Like A Bullet(弾丸のように飛んでゆく)” はあながちブラフではないようです。
マンズはファットアルバートに始まり、ピッグシリーズ、デプスシリーズ、そしてこのラウドマウスシリーズと、クランクベイトとしては名門ブランドなので、ここらでガツーン!とプロモーションしてまた花道に返り咲いて欲しいなぁ。
でもマンズはホント米国内でもプロモーションがイマイチなんだよなー… しかも社長がひとクセもふたクセもあるからなぁ…
コメント
1. 水澄まし February 14, 2009 14:09
今日は!
昨年もマンズ使いのポールアライアスがエリートシリーズで20+をニーリングし、優勝してました。
若手に混じってオサーンが優勝すると嬉しくなっちゃいますね。
マンズのディープクランクええ仕事してくれそうです。
2. い~もん February 14, 2009 16:41
まいどです
野池等のシャローでDB3で底を グリグリ、ヌメヌメします
底にあて、止め浮かし 繰り返し ゴンッ
これまたタマリませんわ
誰もしてない
ラウドマウス 1個 イッときます
FMでデッド マンズ シューズ
3. anq February 14, 2009 20:41
これは探してます。だってフォローミーを完成させたいんで!
後ろだけ持ってるんです(笑)
ラウドマウスシリーズは、あと、ジャークと、スイミングジグみたいなのと、その他は何かあるんですか?
4. tei-g February 14, 2009 20:45
これ、のんだくれオークションから我が家に嫁入りしたやつかな。
ラウドの名に恥じないうるささですね。バイブなんか足下にも及びませんよ。
5. のんだくれ February 14, 2009 21:21
水澄ましさん、なんと!まだポールは現役バリバリのトーナメンターなんですね!
こりゃ自分たちもうかうかしてらんないですねー!
6. のんだくれ February 14, 2009 21:22
いーもん、しっかりオイシイとこ押さえてますなー。(笑)
そうそう、DBⅢはシャローで使うのがキモなんですよね。
ラウドマウスは現行でも出てるので今のうちに入手しといた方がエエですな。
でもどの店も仕入れてないんだよなー。(号泣)
7. のんだくれ February 14, 2009 21:24
anqさん、フォローミーのケツだけ持ってるってどんなんスか!(爆)
でもあのケツだけでも十分釣れますよ。 というかあれ単体で発売して欲しいくらい。
8. のんだくれ February 14, 2009 21:30
tei-gさん、お察しの通り、コイツはtei-gさんのトコに嫁入りしたヤツです。(笑)
ブログ用の画像とオークション用の画像を別々で撮るのはメンド臭いので、当初はブログだけにアップするつもりでも、
そのうち『まいっか』ということになって、ちょっと気が引けつつもそのまま出品しちゃってます。
で、入札があると嬉しいような悲しいようなフクザツな心境になってます。
9. とびっく February 14, 2009 22:35
5 ども、こんばんはです。1個だけ持ってます、今見たらIのモールドのない方でした。
本当に音が凄いですね。
ところでフォローミーの後ろだけでも釣れるんですか!先日TBで210円で捕獲したんで使ってみます。
10. のんだくれ February 15, 2009 09:06
とびっくさん、フォローミーのケツはヒラウチするペンシルベイトとしてサイコーに使えます。
あのスペアが欲しくてラウドマウスの1/4ozのリップを削ったりしましたが、代用にはなりませんでした。(涙)
フラットサイドのペンシルとして、スプラッシュを出す感じで使ってみて下さい。