『そのルアーについてはまたの機会に!』 みたいな事を書いておきながら、大抵書くのを忘れてしまってるんですが、今回は忘れませんよ!
ということで今日のゲストはアーボガストの今は亡きダブル水車、ダッシャーでございます。
オールドルアーをちょっと齧ったことがある人ならば、これと姉妹関係にあるルアーは何なのか、もうお分かりですよね。
そうです。 このダッシャーはフルーガーのジャークと共通のブランクを持ってるんです。

両者はルアーとしての性格は全く別物に仕上がっていますが、社長同士で何らかの繋がりがあったか、もしくは同じ会社からルアーブランクを供給してもらっていたかのどちらかでしょう。
昔はこういった具合に名前は違うけど中身は同じ、もしくは同じパーツを流用しているOEM制作のルアーが結構ありましたが、最近はあまり見なくなりましたね。
いやいや、そういえばアレがありましたわ。
ストライクキングのハイブリッドハンターが。
ハイブリッドハンターは2008年ぐらいに台湾のストライクプロがリリースした製品で、近年まで違う名前でストライクプロのサイトにも掲載されていました。(名前忘れちゃったけど)
最近はその存在すら忘れかけてましたが、突如2020年の新製品としてストライクキングから再デビューしたのでちょっと驚きました。
ハイブリッドハンターがデビューした時点でストライクプロのサイトからは抹消されていたので、おそらくストライクキングが権利を買い取ったんでしょうね。
ゆるーいストライクキングらしからぬデザインに疑問符を浮かべてた人も多いと思いますが、つまりそういうことなんです。
しかしストライクストライクと似たような名前ばっかりですよね、メガストライクとかラッキーストライクとか😁
また話が脱線してしまったので軌道修正しましょう。
この体躯を見てお分かりの通り、ボディはフルーガーのジャークのまんま。
同じ金型から鋳抜かれながらも片やフレッドアーボガストで生を受け、片やフルーガーで… と運命が分かれちゃうなんて、まるで映画のストーリーみたいですな。
フルーガーがフラップによるイレギュラーダートを身上とするならば、こっちは正当派のダブルスイッシャーでいきます… と言いたいところですが、そこは曲者のアーボガスト。
フツーのスイッシャーで終わらせるワケありません。
フロントのペラはご覧の通りリバース装着のヤル気仕様。
このように前方向に角度が付けてあると、通常のペラよりも回転反応性は落ちるものの、ジャークした時により多くのバブルを水中に引き込めるという効果があります。
早い話、ポッパー的な要素も見込めるって事ですね。
今年の夏にニシネルアーワークスからデビュー予定のアビノー Abino がまさにこのリバースプロップを採用しているので、その効果はお墨付き。
ダッシャーは元々ソルト用のルアーなので水面でジュボッ!とやってサカナの注意を引きつけるという狙いもあるんでしょう。
ちなみにフルーガー・ジャークのラインアイヒートンには本来ペラが入る分のスペースが残してあるのでそんなところからも同じDNAを持ったルアーであることを確認できますね。
最近のアーボガスト… いやプラドコでは見られない塗りも萌えポイント。
使い込んでフレークが落ちたのもイイですが、まっさらのヤツも案外イイもんですね。
シンプルなブルースケールとのコントラストも泣かせてくれます。
全長7インチはあろうかというボディなのに、2フッカーというトコも今のプラドコでは見られない男気を感じます… と言うよりも単に3フッカーでは十分な浮力が得られなかっただけのような気がしないでもありませんが😁
サーフェスリグにプレス跡がビミョーに残ってるのもこの時期のアーボの特徴。
しかしこんなちっこい金具を相手にあーでもないこーでもないとゴタクを並べてるおっさんはやっぱりキモいなー。
我ながら情けなくなります。
ネームもアーボガストらしくデカデカと背中にステンシルが吹かれています。
Arbogast’s といった具合に、他のアーボガストのネームでは見られない『アポストロフィ+ S』とプリントすることで、ウチのだぜ!感を出しているんじゃないかとヲタ特有の勝手な妄想をしてみたり。
ジャーク同様、コンディションのイイのはなかなか手に入りませんが、コイツを使えばフレッド君がどんな視点でソルトウォーターフィッシングを捉えてたのかが分かるかも!
コメント
1. 岩谷薫 December 19, 2009 17:52
5 ダッシャーって、名前だけでなんかカッコイイッすよね!
名前だけで、なんか欲しくなる。笑。持ってもいないのにジャークになみなみならぬ執念を燃やしたワタスにとって、ダッシャーも魅力的。
逆さペラってどんなだろうと妄想しとりますた。ありそうで無い発想ですよね。
たまに見るけど、やたらに高いので値段で簡単にくじけています!笑。
2. 水澄まし December 19, 2009 18:43
今晩は!
このタイプの打ち抜きペラは1方向しか作られてないと思うんです。
ポッパー的な要素を見込みながらペラの逆回転も狙ったのかな?
マウスウォッシャーを思い出してしまいました(笑
3. カープヒロシマ December 19, 2009 20:02
ダッシャァ!
で小林まこと氏作の漫画「1.2の三四郎」を思い出し一人
関係ないところで感慨にふけっています(笑)
でも、コレはいろんな面でカッコいいですね~。
是非、手に入れて釣って「ダッシャァァ!」と叫びたいです!
4. kugatch December 19, 2009 23:24
僕も一本持ってます。
レッドヘッド!!
えっ!!もちろん釣った事ありませ~~~ん
by kugatch
5. のんだくれ December 20, 2009 17:06
岩谷さん
逆さペラを色んなスイッシャーにつけて試した事がありますけど、一番良かったのはバグリーのマイティミノーでした。
ルアーのサイズといい、立ち浮き姿勢からのスプラッシュ具合といいサイコーです。
オーバルペラの方がうまく水を掴んでくれるのでやりやすいですよ。
6. のんだくれ December 20, 2009 17:07
水澄ましさん
そういえばマウスウォッシャーも逆さペラでしたね。
アレは回ってるのか回ってないのか分からないビミョーな感じですが。
7. のんだくれ December 20, 2009 17:10
カープさん
1.2の三四郎! 懐かしー! 昔読んでましたがな!
確かにあれもダッシャァ! だわ。
8. のんだくれ December 20, 2009 17:11
kugatchさん
アーボガストのルアーってレッドヘッドがめっちゃ似合いますよね。
こういうルアーは簡単に釣れない方が夢があってええんとちゃいます?
9. 大黒屋光太夫 December 21, 2009 10:08
こんにちは。
大黒屋はバリ3(三本バリってことね)のウッドボディを所有しています。
色はホワイトベースに黒い鱗模様、赤と黄色でポイントメーク…つまりはシャッドカラー?
ペラはボス付き、フック金具もクルクル回ります。
目に至っては削り出しですよ!
「これでもか!」という手作り感丸出し。
しかしデカ過ぎて使う事も無かったし、今後もやっぱり無さそうなのでヤフオクに出品予定です。
しかも名コンビのウッドパンサーRHまで…誰か愛の手を。
10. ゆひろん December 21, 2009 14:08
写真見てズイールかな?と思ったらジッターバグ作ってるとこでした。
のんだくれさん好きそうなプラグだな~と感じつつも、「名前ださっ!」と思ってしまいました・・・。
ネームマニア的にはありなんですか!?
11. のんだくれ December 21, 2009 16:51
ゆひろん
まだまだ浅いなー
ネームマニアというのはネームプリントマニアなの事なので、
ルアーの名前そのものに食指は動かないのよ。(笑)
でもルアーの造形やコンセプトを否定しないのがルアヲタの正しい姿なので、ネーミングもイグノアしちゃイケマセン。
12. 80’s Bassing December 23, 2009 17:27
1サイズ小さいのは投げてますがまだ1バイトのみ・・汗
このサイズも入手したんで頑張ります(笑)
13. のんだくれ December 25, 2009 11:32
80’sさんにこそ釣ってもらいたいルアーですから期待して待ってまっせー!