クランクに必要な要素を満遍なく満たすスクエアビルならコレ! DTファット3 Dives To Fat 3 DTFAT3 / ラパラ Rapala

ルアーの面白いところは、これ以上進化しようがないと思っていたカテゴリーでもちゃんと進化していることころ。

ゆえにアングラーの銀行口座は侵略されまくっているわけですがw、その進化ぶりをしっかり見せてくれるメーカーの代表がラパラではないでしょうか。

ということで今日のゲストは、クランクベイトの新たな扉を開いたと言われているDTシリーズのメタボ担当、DTファット3です。



DTファット3とは

DTファット3はラパラクランクの金看板を背負うDTシリーズの別ラインとして誕生しました。

タイトなウォブリングでバスフィッシング界を震撼させたオリジナルDTシリーズでは攻めきれなかったシャローエリアに、スクエアビルを武器にして殴り込んだのです。

もちろん競合相手にはKVDをはじめとした四角クチビル軍団を見据えており、デビュー時にはラパラもいよいよスクエアビル戦争に参戦!と話題になりました。

しかし一旦は話題になったものの、スクエアビル市場が飽和状態となったことで旨味がなくなったのか、供給がストップしてしまいます。

近年になって再生産され、入手しやすくなったというキャリアを持ったクランクベイトです。

DTファット3のサイズ・重さ

DTファット3は60ミリ、実測15gのクランクベイトです。

名称に潜行深度を入れるというDT家の掟からもお分かりのとおり、3フィートダイバーに設定されています。

スーパーシャローモデルであるDTファット1とのコンビに絶大な信頼を寄せているアングラーは数知れず。

その実力には ”ラパラが作ったクランクベイト” という肩書きに恥じないプライドが感じられます。

DTファット3の特徴

バルサ製スクエアビルであることが最大かつ最強のウリ

このルアーの最大の売りは何と言ってもバルサ製であるということ。

バルサ素材の長所である軽量で高浮力、低い慣性モーメントという要素をファットな量産スクエアビルでリリースしたいうだけでもDTファット3を買う価値はあるでしょう。

しかもそれがバルサ素材はもちろん多くのプラスチック製ルアーのノウハウも持ってるラパラから出ているんですから、もう安心しかありません。

体高のあるボディ&超低重心が生み出す高いレスポンス

まず機能のカタマリなんじゃないかと思わせるボディデザインが素晴らしい。

一般的なクランクベイトよりも高さのあるボディシェイプの上部に浮力を、そして下部に重心をそれぞれ集中させることにより、キレのある泳ぎに不可欠な姿勢復元力を強化しています。

そしてフロントフックを可能な限り前に持ってくることで障害物回避能力もアップ。

これはオリジナルのDTシリーズにも採用されているロジックを継承したものですが、スクエアビルクランクに採用されたことで新たな扉を開きましたね。

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デビュー当時、このボディラインはクラシックなファットクランクを見慣れたアングラーからは奇異の目で見られたりもしましたが、それを実力でねじ伏せたことで、”クランクベイトにはまだ進化の余地があったんだ” と思わせるなど、重鎮ラパラらしい仕事ぶりを見せつけてくれました。

そしてワイドなボディ幅を保ちながらもテールに行くに従って低くなる体高も、パリっとしたクリスプな動きをサポート。

微妙にくびれている胴回りの処理にも何かロジックが隠されていそうですね。

低重心のキモはプラスチックのコアフレーム

そんなアクションを司っているのは、フロントフック下に埋められたプラスチック製のコアフレームです。

ボディの表面を見ると、フックの周辺がわずかに盛り上がってることからその存在が確認できます。

ファットラップでデビューしたこのコアフレームは、ウェイトと一体となったコアフレームをバルサのブランクに組み込むことで、強度アップと自然素材にありがちなバラツキの均一化、そして製造工程の簡素化を実現。

ハンドメイドクランクにありがちな、いわゆる ”当たり外れ” を徹底的に排除しています。

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質実剛健のバイキング魂をこうやってチラ見せする事で、ラパラで育ったおっさん世代を骨抜きにしてしまうのがラパラのやり口なのですw

DTファット3のアクション

そんなDTファット3の泳ぎの特徴をひとことで表すなら強いローリング。

巻き始めはゆったりとしたロールで背中をゆさぶっているだけ。

しかしリトリーブスピードが増すにつれてテールを振り始めるのですが、あくまでも動きのベースはローリングアクション。

しかしそのロールが非常に強く、強烈に水を攪拌するのです。

その水攪拌は水面近くでリトリーブしてみれば一目瞭然。

これでもかと言わんばかりに強い押し出しのリップとファットなボディが周囲の水をモワモワと激しく掻き乱すのがわかります。

それらの動きからもオリジナルのDTシリーズとは全く違った味付けがされていることがわかりますね。

このモデルに一番近いとされるDT4モデルはラウンドビルでウォブリング主体のピリピリアクションなのですが、このFTファット3はスクエアビルで強いディスプレイスメントを前面に押し出した仕様。

世界中のあらゆる水域、あらゆる対象魚、そしてあらゆるユーザーをターゲットにしているラパラらしいソツの無さですね。

そんな動きの始点となるラインアイは、Ω型ワイヤーをリップ裏から差し込む方式を採用。

リップに厚みが出ないように抑えつつ精度も担保できるというシンプルだけれど理に適った工法です。

確かラパラはこのラインアイで特許を取得していたはず。

ついでに言うと、このラインアイのワイヤーを固定せずに自由に動かせるようにしたものでマンズが特許を取得しており、それの進化版としてラパラストームがパテントを取ったものがアラシクランクに採用されています。

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こういったパテントはGoogleのパテントサーチで Fishing Lure と検索するだけで死ぬほど出てくるのでヒマで死にそうな時にでも調べてみてください。

そのほとんどは英語表記ですが、国産ブランドのものもあったりして酒の肴としてもオススメ。

更にあのメーカーとこのメーカーは共同開発してたのか!的な相関図も見えてきたりしてディープな時間が過ごせます😁

特にラパラの子会社でルアーの開発を担っている Normark Innovations Inc. が取得したパテントは見慣れたルアーのオンパレードなので、高校時代にお世話になった数多のオカズよりも楽しめるかもw

全然関係ありませんが、のんだくれのかつてのオカズは小松みゆきでしたが、映画・北京原人での怪演を見てオカズから卒業してもらったという悲しい想ひ出があります。

DTファット3の使い方

シャロークランクベイトとしての基本性能が高いDTファット3は、あらゆる状況で使える汎用性がウリでもあります。

オープンウォーターからリップラップなどのロックエリア、グラベルボトム、ウィード帯、ブッシュ密集エリアまでありとあらゆる状況に対応し、オサカナを連れてきてくれます。

スクエアビルとしてのスナッグレス効果は特筆するレベルではありませんが、クランクベイトとしての総合力が高いのでどのアングラーでも不満を感じることなく投げ続けられるでしょう。

個人的にはブッシュ系カバーとの相性が良いように感じますが、これはタックルセッティングでも変わってくると思うので、好みのセッティングを探すという楽しみもありますね。

DTファット3のカラー

そんなDTファット3はペイント系を中心にカラーが揃っていますが、ステイン〜マディウォーターで使うことが多いのんだくれは膨張色でもあるパールホワイト系が好み。

特にこのHSDヘルシンキシャッドカラーはロール時の明滅による色変化が出やすいのでオキニです。

しかしセクシーシャッドとかではなく、ヘルシンキシャッドとするネーミングには北欧バイキングとしてのプライドを感じますよね。

アメリカ発祥のバスフィッシング用ルアーだけど、バイキングスピリットまで売ったわけではない!的なw

ちなみにDTファットシリーズはカラーによって3Dアイとシール?アイの2種類が存在します。

DTファット3のフック

フックはVMCの#4サイズが標準となっていますが、のんだくれはカバー抜け性能の向上を狙って同じくVMCのショートシャンク#9651に交換しています。

バーブレスにしておくのはお約束ですね。

ちなみに再販される前はシュアセットフックを装着したモデルとレギュラーフックのモデルが併売されていました。

当時、シュアセットフックのあまりのキテレツぶりにドン引きしてましたが、シュアセットが無くなった今思うと買っときゃ良かったなとw

テールエンドの塗膜を全部除去せずに残して浸水防止効果を高めるのはもうラパラのトレードマークになりましたね。

DTファット3のネーム

ネームは他のラパラルアー同様、リップにエンボスモールドされています。

これはこれでイイんですが、腹にも大きなキャンバスがあるんだから、シャドウラップみたいに腹ネーム入れて欲しいなぁ。

おわりに

このDTファット3に限った話ではありませんが、ラパラのルアーはどこでも売ってるだけに、”また今度買えばイイや” となりやすいルアーです。

それ故にリアクションバイトで買うということが起きにくく、たまたま買ってみたら良かった的な交通事故が起きないルアーでもあります。

しかし、どこでも買えるルアーほど生産が終わってから買っとけば良かった😭と慌て、そして嘆き悲しむもの。

このDTファット3の供給もいつまで続くか分からないことを思うと、持ってない人はもちろん、スペア数が完璧でない人も今のうちに仕入れておくべきではないかと。

だって相手はマーケティングの魔神と呼ばれる狡猾なラパラなんですから😁



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