トッププロップ / ミスターツイスター



キテレツな造形のルアーはのんだくれのハートに激しく刺さります。

が、実際に水に入れてみるとなーんだ全然ダメじゃん、なモノもたくさん。

いや、むしろガックリくる方が多いんですよね、コレ系は。

しかーし!そんな中でも稀にシビれるパフォーマンスを見せてくれる物も!

今日紹介するのは、そんなシビれる水面竜巻発生装置、ミスターツイスターのトッププロップです。




いつだったか、ICASTショーへ向かう飛行機の中で、発売になったばかりのB級ルアー列伝・弐をめくってたらコイツが紹介されてて、ひとり小躍りしちゃいました。

その時は、そーいやコレあったよなー、買っときゃよかったなー…

なんて思いつつビールを飲んでたんですが、その後アメリカに着いてバスプロショップスに行ったところ、なんと!現行品として売られてるじゃあーりませんか!   

のんだくれはてっきり廃番だと思い込んでましたが、ただ単に日本に入荷されてなかっただけだったんですね。

意外なトコでの意外な再会にただただ感涙ですよ。





このトッププロップの最大のウリはヘッド部分のこのセクスィーなボディライン。 

かのフェラーリが女性の曲線美をディーノで表したのと同じように、ミスターツイスターもこのトッププロップでそれを目指したのは間違いないようですね。 知らんけど。




しかしこのデザインはとてつもなく秀逸ですよ。 

プロップ自体に浮力を持たせるという発想はもちろんですが、これ自体がまるでソフトベイトであるかのような造形に仕上がっているので、トレーラーとの組み合わせが違和感なくキマります。

過去にもソフトベイトをトレーラーとしてを使用するトップウォーターヘッドを各社がリリースしては撤退してゆきましたが、発売後も長期にわたって販売され続けているのはもしかしたらトッププロップが唯一なんじゃないでしょうか。

これぞまさにミスターツイスター、名は体を表すとはまさにこの事なり。



これが主役のプロップを引き立てる名バイプレーヤー、スプリットダブルテールグラブ4″。

インディペンデンスデイに登場したエイリアンを彷彿とさせるカーリーテール(カーリーレッグ?)が特徴のミスターツイスターの看板男子ですが、これがデフォルトでセットされています。

ペラが水面をかき回したすぐ後ろでこの4本のヒラヒラテールが艶めかしく躍るという算段。

ミスターツイスターといえば、代名詞とも言えるかのダブルテールを思い出しますが、実はあれだとプロップが水流を攪拌してしまうのでイイ感じには動きません。(実際に試してみました)

そこで、乱れた水流でもちゃんとヒラヒラする4本足のスプリットテールを採用しているワケなんですが、ここにミスターツイスターの隠されたしたたかな計算が。

実はこれ、プロップを主役と見せかけておいて、本当のメインはトレーラーの方なんですよね。

近年ミスターツイスターは日本ではほとんど見られなくなりましたが、米国ではラッキーストライク Luck-E-Strikeブランドと並んで、ウォルマートやKマートなど大型スーパーにおいてはまだまだ定番のポジションをキープしているんです。

つまりトレーラーがちぎれたらまたウォルマートでウチの製品を買ってね、という販促手法。

日本でもジレットのT字カミソリを街頭で無料配布してるのを見たことありますよね?  付属の替刃が無くなったら替刃を買わされるやつ。 

アレ系のやつですよ、アレ系の。





フックはラインアイからそのまま伸びたワイヤーに直結されてますが、リベットとビーズを介するなど、プロップのスムーズな回転への配慮も忘れていません。

これが功を奏したのか、プロップ立ち上がりはすこぶる早く、回転もシルキースムース。

ほんの少しの移動距離でも生命感あふれるポチョポチョサウンドと共に小気味よく廻ってくれます。




プロップ自体はノンウェイトの中空仕様なので、フックに噛ませたこのウェイトがバランス役になってます。

オフセット位置にウェイトを置くことでフックが回転してしまうのを防いでくれてますが、早いリトリーブでは効果薄し。

やっぱりB級列伝の通り、本気で使いたいならアイにベアリングスイベルを入れるのが無難でしょうね。





水面からボディの1/3ほど頭を出した垂直浮きの姿勢から軽くロッドをアオると、意外にも大きなポップ音を発します。

そーなんです、その形状からリトリーブメインで使うものと思いがちですが、移動距離が短いポッパーとしても使えるんです!

しかもトレーラーのグラブが有るのと無いのとではそのサウンドが全然違うからタマんねス。

これ、マジで使えるヤツですよ。ホントに。

夏の夕マズメ時、伸びきったウィード脇をポロポロ… と引いてポーズ… ウィードを乗り越えたところで軽くポップさせてステイ… 次のリトリーブに入ろうと思った瞬間…   ゴブンッ!!

これで釣ったら英雄になれるので、仲間からの嘲笑にも耐えられるというアイアンハートをお持ちの方は是非。