ウッドラッキー13 Wood Lucky 13 X2500W / へドン Heddon

 

タックルショップに山積みになっている無数のルアー達。

 

彼らは自分のオーナーが現れるのをひたすら待っています。

 

選ばれなければ水辺デビューできないという意味では、彼らは毎日が総選挙。

 

しかし中にはアピールが下手で、デビューはおろか手にとってさえもらえない物も。

 

今日のゲスト、ウッドラッキー13はまさにそんな存在でした。

 



 

 

この木製ラッキーはへドン創業100周年を記念してリリースされた、いわばメモリアルルアー。

 

Heddon Centennial Editionと大きく記されたカードボードボックスに納められてショップに並んでいたのを見たことがある人もいますよね。

 

しかし、その “ショップに並んでいた” というのが、このルアーにとっては裏目に出てしまいました。

 

このルアーが登場した90年代は奇しくもメガラキエバを筆頭とする国産ブランドが鎬を削っていた、まさに戦国の世。

 

そんな中で海外モノのクラシックルアー、しかも価格もそれなり(4,000円弱)のモノがすぐに売れるはずもなく、いつも定位置に鎮座しているという状態でした。

 

いつ行っても同じ位置から動かないルアーは、客目線では “動いていない=人気がない” という認識になってしまい、負のサイクルが回り始めます。

 

しかも当時の紙箱を再現したパッケージは陳列ハンガーに掛けられず、ガラスケース内やレジ横に置かれる事が多く、手に取りづらかったというのもマイナスに作用してしまいました。

 

そんなルアーが辿る運命は…… そうです、決算前のワゴン叩き売りです。

 

そしてワゴン落ちしたことで余計敬遠されてしまい、半額を切っても誰も見向きもしないという、さらに悲惨な状況に😭

 

しかーし!

 

今日、のんだくれは声を大にして言いたい。

 

大衆のイメージだけでこのウッドラッキー13をスルーするならば、それは貴殿のバスフィッシング人生において看過できないほどの多大な機会損失を意味するのであると!(ギレン演説風)

 

 

 

ウッドラッキー13は全長98mm、ウェイト19.5gの、王道トップウォーターサイズのダーターです。

 

プラスチック製のラッキー13があまりにも有名なので、水面派ではないアングラーがウッド製と聞いても、ふーん、そうなのぐらいにしか思いませんが、こちらが本家、というか本家の復刻版ですからね。

 

その辺りの歴史は各自GGRプリーズ。

 

 

 

ウッド製と言われると、どうしても確かめたくなるのがプラ製ラッキーとの違いですよね。

 

プラ製との違いはやはりこの下アゴの大きさでしょう。

 

 

 

数値にするとほんの3〜4ミリだけウッドの方がシャクレているだけで、大差ないように見えますが、この小さな違いがとてつもなく大きな差なのです。

 

まず水を掴んだ時の音が全然違います。

 

プラ製が派手にガブン!と大量のバブルを水中に引き込むのに対し、ウッド製は同じ力で引いてもトプン…と、サウンドもバブルの量もかなり控え目。

 

ダーターは派手に音を出すのが良い場合と、静かに動かすのが良い場合、その日の状況によって全く変わるのでどっちが良い悪いではありませんが、音だけでここまで違うと気になりますよね。

 

しかしこのウッドラッキー13の実力はそんな目先の違いだけではないのです。

 

 

 

実はこのウッドラッキー、アゴの形状からお分かりの通り、かなりダートします。

 

ダーターなんだから当然でしょ!と言われそうですが、そのダートはプラ製ラッキーとは全く違った特性を持っています。

 

リトリーブすると、右へ左へゆらゆらと不規則に体を揺らす “オレノ泳ぎ” を披露してくれるところはプラ製ラッキーと変わりませんが、このウッドラッキーはテールが絞られている分、水抵抗が減ってケツを振りやすい体質になっているんです。

 

ケツが振られる → ボディがロールする → 下アゴが受ける水抵抗が変わる → 不規則なダート → そしてまたケツを振るというループが生まれ、これが使い手であるアングラーでさえ読めないアクションを生み出すのです。

 

 

 

さらに、ウッドラッキーはカップがナナメになっているなど成形精度がイマイチなものが多く、これが個性となってイイ味を出してくれているんです。 まあこれが売れ残ってた理由のひとつでもあるんですが😂

 

ダーターで釣ったことのない人がやりがちな事のひとつに、”潜らせてからしっかり泳がせていない” というものが挙げられます。

 

ゴブン!とルアーを潜らせたら、その後5〜60cmはスイープ気味に水面下を泳がせる(ダートさせる)ことでバスの反応が大きく変わるのですが、ダーター未入魂アングラーは大きなカップに意識を引っ張られてしまうのか、どうしてもゴブッ!ポーズ… の繰り返しで、捕食音をメインに演出を組み立てしまいがち。

 

ダーターにとってダートアクションは最重要項目なのに、水面でゴブゴブさせるだけで本来の良さが引き出せていないアングラーが意外と多いのです。

 

もちろん水面で動かしてるだけでも釣れますが、ウッド素材ならではの強い水押しを最大限に生かすには、やっぱり水面直下のダンスバトルに参戦してナンボではないかと。

 

 

 

ウッドラッキー13は復刻モデルだけにカラーもクラシックなものがラインナップしています。

 

このSSカラーもへドンの定番中の定番ですね。

 

基本的にのんだくれはクランクベイト以外のルアーカラーは気にしない派ですが、このカラーだけは特別な存在と見ているので、カラーチャートにSSがある場合は迷わず選んでいます。

 

その理由は表面が凸凹になってるから。

 

手元にSSカラーを持ってない人はピンとこないかもしれませんが、へドンのSSカラーはマニアの間で ”ふりかけ”と呼ばれている通り、トップコートが乾く前にラメフレークをパラパラとふりかけただけのフィニッシュ。 よって、ラメの凸凹がそのまま残っているのです。

 

そしてそれが水の抵抗となってヌルヌルと水に絡んでくれる(ような気がする)のです。

 

先日の記事でも書きましたが、要はこのカラーだからこそ強いコンフィデンスが得られるというワケ。

 

へドンの手練の中には “SSはふりかけが落ちてからが勝負” というアングラーもいるので、信じるか信じないかはあなた次第ですが😁

 

 

 

サーフェスリグによる3フッカー仕様なのはプラのラッキー13と変わりませんね。

 

リグはプラのものを流用していますが、これはコスト的には仕方のないこと。

 

でも真ん中とリアのフックが絡むことがあるので、位置はもうちょっと詰めて欲しかったなぁと。

 

 

 

とはいえ、このフックポジションなら無理なくフッドラー風に改造することもできるので、考えようによってはラッキーですけどね😁

 

 

ネームはへドン家の家訓に従って、ステンシルで吹かれています。

 

プラ製ラッキー13と同じステンシルを使っているのかと思いきや、ウッドの方が文字間隔と行間が僅かに狭くなっています。

 

どうやらステンシルの距離などによる誤差ではなさそうなので、別のステンシルを使ってるっぽいですね。

 

まあ型がひとつだけしかないと思う方が不自然ですけどね。

 

ところでへドンのネームステンシルって工場流出モノが極端に少ないような気がするんですが、気のせいでしょうか。

 

同じプラドコでもアーボガストのネームステンシルは結構出てるのに。

 

へドンはイっちゃってるコレクターが多いだけに裏取引wされてるんですかね。

 

 

 

発売されてすでに20年以上経つのでさすがに店頭在庫を持ってるショップはもうないと思いますが、もしどこかで出会うことがあったら、入手しておいて損はないアイテム。

 

だってウッド製とプラ製が使い分けできるルアーって、そう多くはありませんから。

 

さらに今年はスミスからバサースプークが出るみたいだし、もしかしたらダーター系が見直されて再燃するかもしれませんよ😁

 



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