ウォールアイ用でしょ?とスルーしたら一生後悔する!超絶使えるクランキンミノー サスペンディングウォーリーダイバー CS6 Suspending Wally Diver CS6 / コットンコーデル Cotton Cordell

クランクベイトコットンコーデル Cotton Cordellジャークベイトミディアム・ディープダイバーミディアム・ロングビル

対象魚自体が日本に生息していない事から、日本市場ではなかなか定着しないウォールアイ用のルアー。

ウォーリーデーモンもそうだし、ウォーリースティンガーなんかもそう。

あー…なんかそんなんあったよね程度の認知度なので実戦配備されることはほとんどありません😭

基本的にウォールアイ用のルアーは、日本では過去のものとされているダイビング系のミノーが多いので、スルーされちゃってるってのもあるでしょうね。

でもその中でもガンバってるのがコイツ、コーデル家のウォーリーダイバー。

名前とルックスだけでスルーしてると、もったいないオバケが出ちゃうナイスなヤツです。

のんだくれの記憶が正しければ、オリジナルのフローティングウォーリーダイバーのデビューは1983年。

当時、レーベルのディープダイビングシャッドなど、シャッドシェイプのルアーはいくつかありましたが、ファットなシルエットをそのままミノーライクにした手頃な大きさのルアーがあまりなかった事もあって、店頭で見つけるなりソッコーで買った憶えがあります。

当時、ウォールアイという魚の存在も知らなかったのんだくれにとって、コイツはいろんな意味で衝撃的でした。

まず第一にバスルアーではないということ。

今考えると笑っちゃいますが、コイツでバス釣ると妙にアメリカンな感じがしたもんです。

第二は泳ぎがミノーではなく、クランクベイトであること。

当たり前といえば当たり前なんですが、このボディシェイプですからレーベルのミノーディープランナーよりもウォブリングアクションが大きいんです。

当時はそれが新鮮に思えて結構投げてました。

そんな泳ぎを演出してくれるのがこのウェイトボール付きのリップです。

ウェイトのおかげでルアーが暴れ過ぎず、泳ぎがほどよく抑えられるので、ファーストリトリーブやジャークで使っても泳ぎが破綻する事なく、非常に安定した使い心地です。

そもそもウォールアイ用のルアーはキャスティングよりもトローリングで使われることが多いので、泳ぎが安定しているのはアタリマエの事なんですが、同時期に発売されていたレーベルミノーなどのリップにはウェイトは入っておらず(後に装備されますが)、早巻きで使っても泳ぎが破綻しないウォーリーダイバーは安心して使えるルアーでした。

当時このルアーを紹介した雑誌記事では、ウェイト内蔵のリップでより深く潜る… とか書かれてて、のんだくれもそれを鵜呑みにしてたんですけど、キャスティング感覚的に2mちょい潜るのが限界ですね。

リップに明記した7〜10フィートってのは、ちょっと盛ってる気がしないでもありませんが、ガキ共に夢を与えてくれたという意味ではオッケーでしょう。(何が!?)

表面がブツブツのフィニッシュは80年代コーデルお得意の手法、フォイライズドフィニッシュ。

ラパラやバングオーなど、フォイル貼りルアーのテイストをプラスチックの造形だけで実現してしまおうという、いかにもアメリカンなコンセプトですが、コーデルはこのフィニッシュで特許を取得しています。

このフィニッシュを採用したレッドフィンやビッグオー、スポットを一度は目にしたことがあると思います。

後にコーデルと蜜月となるレーベルからもこのフィニッシュを使ったラケットシャッドやトーキンスプーンなどがリリースされた事からも、いかに力を入れていたのかをうかがい知る事ができます。

ラトルトラップ撃破の為に重鎮が送り込んだ秘密兵器 ラケットシャッド Racket Shad S7202 / レーベル Rebel
80年代を象徴するアメリカンクランク 過去に爆釣した場所に行くと思い出すルアーってありますよね。 あーあの時ここでアレが炸裂したなー(ニヤニヤ&遠い目) 的な、側から見るとちょっとキモいやつです。 その傾向はGGYになればなるほど顕著になり...

その割にはのんだくれの大好物のリップリンレッドフィンに採用されなかったので、チト不満なんですが。

ちなみにブツブツフィニッシュのボディの中にはゴトゴトと良く響くラトルが入っています。

重心移動は搭載していませんが、キャスタビリティに不満を感じる事はありません。

いや、むしろ重心移動がないからこそ泳ぎが安定しているので、そこは長所と捉えるべきか。

そして80年代のアメルアにしてはかなりまともなサスペンド設定なので、スローに狙いたい時でも使える優等生です。

ボディの大きさに対してややオーバーサイズのフックが装備されているのがコイツの特徴です。

この辺はウォールアイ用ならではという感じですね。

ナナメにストンと切り落とされたテールエンドの処理も当時は斬新でした。

ところで皆さん、コイツはちょっと変わったネームの持ち主って知ってました?

ほとんど消えかかってるので肉眼でも見づらいんですが、コイツのネームはエイトリングを挟んでボディの両サイドに ”Wally DIVER” って入ってるんです。

通常コーデルのネームモールドはどちらか片方がCORDELLになってるんですが、コイツは両方ともルアーの名前で、ブランド名のモールドはありません。

リップにも筆記体でネーム入ってるからいいや、ってなっちゃったんですかね?

コイツはミノーやシャッドというよりも、ひたすら巻き倒すクランキングミノーとして使っています。

思ったほど潜らないのでシャローでも使いやすいし、何よりもスタックしにくいのがイイですね。

まだ現役でショップに並ぶ数少ないウォールアイ用のルアーですから、手に入るうちに確保しておく事をオススメですぞ。

 

コメント
*2011年投稿時に頂いたコメントをそのまま転載しています

1. 廚年 January 11, 2011 22:40
あ~あ また書いちゃった…
津久井湖の豚小屋下の必殺ルアー
1日で2桁に乗せた数少ないルアーなのに…
紫のホッテントットより釣れるのに…
カラーは、ゴールド・ブラックバックですよ
今度からアップ前には検閲が必要ですナ

 

2. のんだくれ January 12, 2011 11:06
廚年さん
豚小屋下!  懐かしい! ひっさしぶりにその単語聞きました!
津久井で二桁はかなり衝撃的というか、相当イバれますよね。
釣れないトコなのに、何故か魅力あるんですよねー、津久井相模は。

 

3. シスコキッド January 12, 2011 19:48
25年以上前のショップバイト時代に、コーデルのカタログで
コイツみた時にゃ興奮したなぁ~!!
「ウォーリーって何??」って感じでしたね!!
そんで当時、輸入したけどじぇんじぇん売れんかった(爆!
ところが、コイツがシーバスに効くとわかったら品切れ状態!
いまでも場所によっちゃシーバスに使ってますヨ!
コイツのリップが短いタイプも効くのよね。。

 

4. いるか January 13, 2011 08:16
コレまさに数年前ワゴンから拾い上げたのを年末の大掃除で発掘し、今週末に使ってみようと思ってたんです。何たるタイムリー具合(笑)

 

5. のんだくれ January 14, 2011 13:31
シスコさん
そうそう、ショートリップもあるんですよねー。
ファーストラックリップのヤツが。
しかしシーバスかぁ…  そりゃ知らんかったなーー。

 

6. のんだくれ January 14, 2011 13:33
いるかさん
年末の大掃除で発掘… (笑)
ちゃんと使ってやって下さいよー。

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