バス歴の長い人ならば誰もが一度は経験するであろう ”バス離れ”。
熱狂的にバスフィッシングを追いかけていたのに、なぜか急に熱が覚めてしまい、バスフィッシングから距離を置いてしまうというあの現象です。
そしてバスフィッシングから離れて違う事に熱中するも、何かをキッカケに突然バスフィッシングの海に戻ってくるというのが良くあるパターンですね。
かくいうのんだくれにもそんな時期がありました。
今日のゲスト、ズイールのサーブはバス離れからのんだくれを引き戻してくれたルアーです。
のんだくれがバスフィッシングから離れた理由は、車イジリと飲み歩きで釣りに費やすお金がなくなっちゃったから。
ただそれだけ。
もちろん釣りに行きたいという欲望は心の底でいつも煮えたぎってたけど、毎週琵琶湖に通ってたのが隔週になり、月イチになりと回数が減るにつれて欲望も薄れてきてしまい、終いにはなんとも思わなくなってました。
そして気がついたら一年以上ロッドを振ってなかった… という感じ。
もしかしたらこの感覚はタバコをやめる時にちょっと似てるかもしれません。
しかしある時、たまたま寄った釣具屋でこのサーブを見た時、何故か無性にバスを釣りたくなったのです。
なんでその時、サーブでそのキモチが湧き起こったのかは今考えても分かりません。
でもサーブを家に連れ帰って仕舞うためにボックスを開いたら、ガチで釣ってた頃の感覚が徐々に蘇ってきたのです。
あー釣り行きたい!と。
一度でもバス離れしたことのある人ならば、この感覚をわかってくれますよね。
でも残念ながらこのルアーでは釣った事はなし。
というよりも、このサーブを実釣で投げた記憶がありませんw
バス釣りに戻ったのはこのサーブがキッカケなのは間違いありませんが、いざ戻ってみるとかつての盟友オリザラやチャグバグで爆釣した記憶がフラッシュバックしてこのチマチマサイズを投げる気にならんかったのですw
でも今回ブログを書くにあたって投げてみました。(もしかして初めての入水?)
すると….. イイじゃないですか!w
普段大きいサイズのサーブは使ってるので特に驚きはしませんでしたが、このチマチマライトはサイズの割にめちゃくちゃよく動くのです。
180度テーブルターンは言うまでもなく、ラインテンション次第ではしっかりとスライドもしてくれる千両役者だったのです。
そして何よりもポップ音が素晴らしい。
サイズがサイズなので、ポップ音と言ってもプチュ…程度のもんだろうと思ってましたが、首振りのたびにポワン!としっかりとしたサウンドをバブルを作り出してくれるのです。
そしてスイープ気味に引っ張れば、ポップR顔負けのスプラッシュも出せちゃうという芸達者ぶり。
当時から釣れると評判だったのでやっぱりねと言う感じではありますが、こんなにナイスだったら当時ちゃんと使えばよかったなと今更ながらに反省。
そしてまたこのサーブはカラーリングがナイスなんです。
80年代終わり頃から90年代の初めに割と塗られていたYAMABEカラーなんですが、近年のオイカワカラーにありがちな過度なアピールを抑えた、自然な淡い色調にシビれます。
こうしてよく見ると、このYAMABEのベースになっているのはパール強めのボーンなんですね。
93年発売のテラー5/8ozのYAMABEカラーではよく釣っていたので、今更ながらに納得です。
フックは前後ともクローポイントのZEAL謹製ダブルフック。
ズイールが倒産したことで純正スペアフックが手に入りづらくなったので、ズイール派としては頭の痛いところです。
倒産後にブランクなどと一緒にフックも大量流出しましたが、その時にしっかり確保しておけばおけばよかったとこれまた今更ながらの反省でございます。
ネームはチマ系のお約束、ゴム印スタイルです。
全て手押しなので文字が欠けたりしてるところはご愛嬌。
しかしもうあれから29年も経つんですね。
感覚的には10年ぐらい前なので、現実の数字を見るとちょっとクラクラします😭
あの頃はまだバブルの真っ最中で毎日がめちゃくちゃ楽しかったんですが、今思えばフラフラ遊び呆けてないでちゃんと勉強しておけばなぁと反省することしきり。
メガバスの年号入りネームにも同じことが言えますが、明確にその年代が分かるルアーは良くも悪くも当時のことが蘇ってきちゃいますね。
どーも歳取ると昔のことばっかりになっちゃうからいけねぇや
これ書きながら思ったんですが、一旦バスフィッシングから離れたことで、昔のように一匹でも多く釣りたいという貧欲さが消えて、釣れなくても水辺でロッド振れるだけでいいや的なスタイルに変わったなと。
幸か不幸かそれが今のヲタの源泉になってしまい、現在では釣りよりもルアーを動かすことに夢中というおかしな状況になってしまいましたが😅
でもそれも悪く無いというか、むしろ心地良いぐらいなので、そんなキッカケとなってくれたこのサーブには感謝しないといけませんね。