プロモデルクランクベイト シリーズ 4 / ストライクキング

 

とかく人は見た目で相手を判断してしまいがちです。

いつだったか「人は見た目が9割」なんて書籍がベストセラーになったりした事もありますし、そもそものんだくれ自体が非常に見てくれが悪いので(笑)、普段から外見の先入観から来る偏見を身近に感じています。

人間だけでなく全てのモノ、事象に当てはまる定理ですよね。

まあモノに関して言えば、見た目で選択されるからこそデザインが進化したので、それ自体は大いに結構な事なんですが、見た目だけで選んでしまうと本質が見えなくなってしまうという弊害も。

今日のゲスト、シリーズ4は、外見にこだわってばかりいるとおっきなオサカナ逃しちゃうよ、と身を以て教えてくれているルアーなのです。

 

 

このブログで何度も書いている通り、のんだくれはディープクランクが大好きです。

ディープはもちろんのこと、1m以浅のシャローでもディープクランクを巻き倒してます。

だって釣れるんですもん。

しかしディープクランクのシャロー使いに抵抗がある人が多いのも事実で、どうしても使いこなせないと良く言われます。

そんな時に使って欲しいのがこのシリーズ4なんです。

 

 

このクランクの最大の特徴は、その見た目とは裏腹に実質2m程度しか潜らないことです。

カタログ値では5~8ftダイバーとなっていますが、いつもテストに使う野池や友人の家のプールで実際に引き倒した実感として、最大でも2m潜行がイイところ。

こーんな立派なクチビルを持っていながらも、意外と大人しいヤツなんです。

 

 

それもそのはず、このシリーズ4はそのワイドウォブルというサブネームの通り、ボディを大きく揺さぶるためにダイビングリップを与えられたクランクベイトなので、潜る事が彼の使命ではないんです。

これがこのルアーのミソであり、同時に誤解されている元凶なんですよね。

 

 

見た目ほど潜らないというのは、このリップの角度を見ていただければ分かると思います。

いわゆるディープダイバーのクランクベイトのリップがボディとほぼ平行に取り付けられているのに、このシリーズ4のリップはスラントしています。

リップの先端でしっかりと水を掴み、ボディを揺さぶるエネルギーに変換したら、余分な抵抗はさっさと後ろへ流すという一連の作業が、なんとなくこの角度からも想像できますよね。

実際そのアクションも、他のストライクキングのダイバーと比べて明らかに大振りの派手目のアクションに躾けられています。

ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、ウォブリングの王者・ウィグルワートの動きに近いものがあります。

これについて、このルアーの開発に携わった元ストライクキングのデザイナー、アレンに聞いてみました。

すると、『ワイドウォブリングアクションは南部で人気があるから』 と一言。

彼曰く、マディな水域が多い南部では大きなウォーターディスプレイスメントを発するルアーが好まれる傾向が強く、その需要に応えたとのこと。

そういえばストライクキングもディープサウスではないにしろ、南部テネシー州の会社ですもんね。

ストライクキングぐらい巨大な会社になっちゃうとピンと来ませんが、このシリーズ4は、”米国南部”という地元の要望に応えた、広義のローカルベイトなのかもしれません。

 

 

リップ裏には強靭なリブが配されているので、ちょっとやそっとじゃ壊れません。

特にのんだくれのようにハイスピードで積極的にハード系障害物に当てていくスタイルが好きなアングラーには嬉しい設計です。

さすがにもう今はそんなルアーは無いと思いますが、昔はリップラップを引き倒すとリップが欠けたり割れたりするルアーが意外と多くて加減しながら巻いてた事もあるので、壊れないというのは机上で考えるよりもずっと重要な事なんです。

もちろん強靭なだけじゃありません。

ディープクランクならではのリップがバンパーになって障害物をスルスルと躱してくれるので、根掛かりのストレスもなく、リズム良くガンガン撃っていけるメリットをもたらしてくれるのです。

 

その真骨頂とも言えるのが、倒木や浮き竹、倒れ葦などの対レイダウン系カバーへの対応力。

ラバージグのようにカバーの奥に撃ち込んだのに、何事も無かったかの様にスルスルと戻ってくるその様は、まるで愛犬がシッポふりふり自分に向かって駆け寄って来るかのよう。

思わず頬擦りしたくなっちゃう可愛さです。

しかもその手のカバーって、みんなソフトベイトかトップウォーターばっかりで誰もブリブリ系クランクを撃ってないので、結構釣れちゃうんですよね、これがまた。

もちろんカバー撃ち以外にも、水煙モクモクなザリガニ巻きも、当たったら止めるオーソドックスなクランキングもオールマイティにこなしてくれます。

アレンの言った「南部で人気」というキーワードには、リザーバーからクリークまで、ジンクリアから超マディまであらゆる要素を持つ米国南部のフィールドに対応できるという意味が込められてるだなと実感できるパフォーマンスなのです。

 

 

ストライクキングのルアーのもうひとつのウリ、これでもかと言わんばかりのパーティングラインです。

継ぎ目を消そうという考えが1ミリも感じられない潔さにホレボレしますね。

でもラインの部分が他の部分よりも若干凹んでいるのを見ると、これにも何か理由がありそうな気がしないでもないような・・・   あ、これは単なるヲタの深読みとしてスルーしておいてください。

 

 

セクシーシャッドパターンを完全定着させた会社なので、このカラーはもはやお約束です。

カラー名はチャートリュースセクシーシャッド。

もうツッコミようがないくらいに直球ストレートなネーミングです。

ちなみにストライクキングは、チッププルーフ Chip-Proof Finish つまりキズに強い強靭な塗装をウリにしています。

カラーによってはそうでないものもありますが、ノーマンルアーズでいうところのゲルトップコート的なカラーは確かにキズは付きにくくなっていますね。

のんだくれはルアーのキズは勲章だと思ってるのでボロボロになっても一向に気にしませんが、フックサークルですら嫌う人がいるので、そういう人には嬉しい仕様ですね。

でも向こうのバスプロのボックスに、これらのチッププルーフ塗装ですらボッロボロにされちゃったのが幾つも入ってるのを見ると、トーナメントで戦うのがいかにタフな事なのかが想像できます。

オサカナ一匹釣ったら満足してコーヒー沸かし始めるのんだくれには絶対無理な仕事だな。

ちなみにサウンドシステムは大小2つのラトルルームから発するゴトゴトカタカタと遊動式のスモールラトル(ストライクキングでの呼び名はフローフローティングラトル)のカラカラから成るトリオ構成。

それはまるで最小のトリオ構成で最大の音量を叩き出すあのモーターヘッドを彷彿とさせる騒々しさです。

モーターヘッドといえば、何年か前にレミーの墓参りをしてからの流れで Whiskey A Go Go でジャックを飲む(コークのジャック割りではない笑)という巡礼をした事がありましたが、その時BooyahだったかBass KingだったかのTシャツを着てたので、一人だけ浮いてたのを思い出しました😅

あ、この辺は誰も分かってくれないと思うのでさっさとスルーしてください😂😂😂

 

 

しかしアメルアならではの愛嬌も忘れてません。

ボディのアイの凹モールドに3Dアイのサイズが合ってないんです。

これのおかげで、なんとも弱っちい印象になっちゃってるのが、コイツのもったいないポイントその2。

大体タックルベリーとかででこの顔見ても連れ帰ろうとは思わんでしょ

 


 

フックはご覧の通りにブロンズ物。

良いのか悪いのかは皆さんの判断に任せますが、のんだくれは吊るしのまま使ってます。

シャープナーでこまめにぎらりんしてあげてるので、今んトコ不自由は感じてません。

最近のフックは全てブラックニッケルに変わってるのと、3Dアイもちゃんと合ったサイズのものが入ってるので、ブロンズや弱っちいお目々のやつを見つけたら10年モノだと思ってください。

オールドだからと言って値がつくとは思えませんが笑

 

 

プロシリーズには同サイズのボディ(同じボディではない)を持つ4Sというスクエアビルのシャローモデルもラインナップされていますが、当然それとは違うアクション特性なので、同じシャロークランキングで泳ぎを変えるというローテーションをしても面白いと思います。

こんなに面白くて使えるルアーが、【ダイビングリップ=深く潜る】という先入観だけで使われないのは超もったいないでしょ?

是非とも外見に惑わされず実戦配備していただきたいルアーなのであります。

でもひとつだけ問題があるんですよ。

このシリーズ4、日本では絶滅危惧種認定されそうなんです!!

というよりもこれを仕入れてるショップがほとんどありません。

おそらくこの外見から、仕入れても不良在庫になりそうで怖くて仕入れられないんでしょうね。

でも流行りのKVDシリーズではなく、このプロシリーズを置いているショップは商品を見る目があるというか、実戦で鍛えているという目安になるので、そういう視点でショップ観察してみると面白いですよ。

残念な事にこのプロシリーズには、のんだくれが超プッシュしているオイスターカラーはラインナップされておりませんが(2020年9月時点)、その代わりにルートビアという釣れ釣れカラーがありますので気になった方はそちらをどうぞ。

コメント
*2012年投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

1. tei-g December 05, 2012 00:07
4だけ他のモデルとだいぶ性格が違いますよね。この泳ぎで3サイズが欲しいです、個人的には。

2. のんだくれ December 05, 2012 11:53
おお! さすがチェック済みですね。
他のサイズでも欲しいのは全く同感ですね。

3. からし December 06, 2012 12:07
3m潜ってこんなウォブルリングするモノはいないというフレコミでしたが実質2mなんですね、、、
シマノのスカルピ○も飛距離が出るこれという設定だったような。

4. のんだくれ December 07, 2012 05:27
からしさん
そんな謳い文句があったんですね。
でもニーリング(懐かしい)でもしない限り3mラインに到達させるのはちょっとキビしいですね。
しかしスカルピン懐かしいですねー
結構使ってましたよ。