商品化されなかった幻のモデル
この画像を見て『あれ?ミスティックシリーズにウォーリーダイバーなんてあったっけ?』と思った方、あなたのルアヲタ度はもう不治の病レベルまできてます😁
そうです、今日のゲストはプロトまで制作されながらも商品されなかった幻のミスティックウォーリーダイバーでございます。
元々はウォールアイ向けクランキンミノー
実はこれ、以前少しだけ紹介したミスティックシリーズセールスキットの一員です。
キットのメンバーをひとつひとつ紹介しまーすとか言っておきながらすっかり忘れてたんですが、ルアーを整理してたらボックスが目に付いたので紹介してみようかと。
ということで、今後このボックスメンバーの紹介記事が時々出てきますのでお見知り置きを。
さてさて、オリジナルとしてウォーリーダイバーが発売されたのは、記憶が正しければ84年のリリースだったのではないかと。
その名前からも分かる通り、コイツはウォールアイ用に開発されたルアーです。
もちろん日本にはウォールアイなどいるわけがないのでバス向けに国内リリースされたんですが、そんなルアーに新しいドレスを着せようと動き出したのが、発売から10年経った1995年の事でした。
総力を上げて開発した最新フィニッシュ
どーです、このいかにもアメリカ人が好みそうなテラテラした輝き。
名前にもなってるミスティックフィニッシュとは、レインボーカラーに反射する、ホログラムでもなくラメでもない塗装で、プラドコがG-Finishに次ぐアトラクタントフィニッシュとして開発したものです。
確かに妖しい光を放って我々のテンションを上げてくれはしたんですが、実はこのミスティックフィニッシュは強度が極端に低いという欠点がありました。
フックサークルなどで傷がつくとそこからコートがペリペリと剥がれてしまい、最後には丸坊主になるという弱点の持ち主だったのです。
このフィニッシュはオリジナルザラスプークやタイニートーピードなど、プラドコの名品たちに施されて一時は市場を席巻したものの、プラドコの思惑とは裏腹に早い時点でカタログから消えてしまいました。
皆さんも中古屋でコートが剥がれた、きったないオリザラとか見た事ありますよね?
とはいえ、コートが剥がれてなければそれなりに魅力的なルアーでした。
どーです、この顔のテカり具合。
まるでアブラギッシュなオサーンのようです。
皮膜の厚みで、ウォーリーダイバー特有のスケールパターンもツルツルになっちゃうほど。
これはこれで表情も違った感じでイイですね。
基本構成はオリジナルモデルを踏襲
プロトといえども素顔はウォーリーダイバーなので、コンポーネント系は特に変わりません。
もちろんお約束のタマタマ&ネジネジを採用したリップもそのままです。
エクスキャリバーのお約束フックも装備
フックは前後ともエクスキャリバーのロテートフックを装備。
このミスティックシリーズもエクスキャリバーシリーズ同様、プラドコの看板を背負わされてたので当時の最高峰の装備が奢られています。
このモデルだけに許されたダブルネーム
厚いコートのせいでほとんど見えなくなっっちゃってますが、コイツにもちゃんとネームのモールドが入ってます。
実はウォーリーダイバーは、ボディの両側に “Wally DIVER” と同じネームモールドがダブルで入っている、コーデルの中でも珍しいルアーなんです。
非常に傷付きやすいナイーブなコなのでさすがに投げた事はありませんが、使えばフツーに釣れちゃうでしょう。
ミノーとクランクベイトとシャッドの中間的ルアーで、タダ巻きでも良く釣れるルアーだけにぜひこのミスティックモデルは市販化して欲しかったですね。
コメント
*2010年投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています
1. なっかん November 29, 2010 22:23
ラパラのテールダンサーみたいな感じですね。
ゆらゆらと、スロ~に巻いたらよさ気な感じ?
最近のおいらの夕方の顔がこんな感じになって
きてます~(爆)
2. ひで November 30, 2010 02:47
ウォーリーダイバー、釣れるルアーだったんですね。
ファーストラックのリップのやつを一匹だけ飼ってるんですけど、何度か使って以上無しだったんでしょぼいのかと思ってました。
でも、リップはこっちの方が良さそうですね。
シャッドっぽくて・・
春ぐらいにまた使ってみます。
いや、むしろ今でしょうか!?
3. いるか November 30, 2010 10:29
タイトルでまさに『?』ってなりました。
確かにいろんな要素について中庸の立場で、ちょっと意味が分からないルアーでもあります(笑)
このへんの玉/ネジは兄弟ブランドのレーベルと従兄弟みたいなのがたくさん居ますからねー…ダブルディープウィRとか、シャッドRとか。やっぱ工場同じなのかな?
(-∀-;)ハッ!!
畑同じで種違い…その工場とたんにビッチ感が(笑)
4. のんだくれ November 30, 2010 14:24
なっかん
テールダンサーよりはもう少しはっきりした泳ぎかな。
時々ボトムをタップしながらスローに引いてくるだけオッケーなので疲れてテンションが落ちてる時にもgood。
5. のんだくれ November 30, 2010 14:27
ひでさん
低水温期にはあんまり使った事ないですが、元々スローライザーで浮力も強くないので、止めて見せる釣りには向いてるでしょうね。
ファーストラックリップのヤツは護岸シャローとかでガンガン当てて早巻きするとイイ感じですよ。
6. のんだくれ November 30, 2010 14:29
いるかさん
エビスコ時代からコーデルとレーベルは仲良しだったから工場が同じってのは十分に考えられるでしょうね。
しかしビッチ感って…