伝説の”国産クランク”の歴史はここから始まった ピーナッツSR Peanut SR / ダイワ Daiwa

クランクベイトシャローダイバーダイワ Daiwa

言わずと知れた国産クランクの名品、旧型ピーナッツです。

過去記事を見てたら、DRしかアップしていなかったことに気付いたので、急遽ご登場願いました。

いちダイワファンとしては基本は押さえておかないとね。

【国産クランク】と書きましたが、元ネタがストライクキングなのはもうご存知ですよね。

でもその経緯に関しては、ありとあらゆるところで紹介されているのでここでは書きません。

えー何それ?初めて聞いた!という方は検索すればテンコ盛りで出てきますのでそちらそどうぞ。

のんだくれ的には、もういい加減に純国産クランクとして扱ってあげてもいいかなというのもありますしね。

突然コイツをアップする気になったのは、久しくこの手のグランクベイトを使ってないなと気付いたから。

あ、ここで言う【この手】というのは、シンプルという意味ですからね。

今に始まった話じゃないけど、特に最近のルアーは、サイレントだの千鳥るだのといろんな性能を盛り込み過ぎの感があります。

その点、ピーナッツは単に【クランクベイト】としか謳われていないので、なんだかホッとする感じ。

もちろんメーカーは商売でやってるんだし、使う側も何らかのアピールがないと面白くないんですが、そんなんばっかりだと疲れてきちゃうんですよね。

あれですよ、クラブ活動してるとよく喋るおねーちゃんと話してるのがだんだんしんどくなってくるのとおんなじ。

単にのんだくれがGGY化してるだけなのかもしれませんが。

何よりもこの可愛いサイズが和ませてくれますね。

最近のクランクベイトは1.5だの2.5だのと、RCから始まった、いわゆるクランクベイト規格に縛られてしまって、サイズの自由度が狭まってるように思います。

なので、そんな規格が無かった頃のルアーを見ると、無邪気に遊ぶ子犬のように可愛く思えるのと同時に、最近こういう小さいクランク投げてないなぁと。

昔はピーナッツやノーマンのタイニーNだけロッドにぶら下げてチョイ投げに行ってたのになぁ…(遠い目)

リップ形状はご覧の通り、ラウンドとスクエアの中間ぐらい。

タイニーNもこんな感じですよね。

ピーナッツのいいところは障害物に当たると跳ねるわけでもなく、かといって障害物を舐めるわけでもないという程良いブレンド具合なところ。

つまりどこでも使えるオールマイティさがこのルアーの特徴です。

しかしそれは今のバスルアーの流れから言えば、これと言ってセールスポイントの無い、非常に中途半端なルアーでもあるわけです。

そういう意味ではバスフィッシング黎明期にデビューし、しかも販売チャネルが確立されていたダイワが扱ったからこそ名作になり得たクランクであるとも言えますね。

まさに時代が生んだ名作です。

今思えば、なんじゃこりゃ?というなんとも言えないクラシックなナチュラルプリントもピーナッツの特徴です。

いかにもブルーギルだねぇというエラのドットも、ノスタル爺化に一役買ってくれます

今では考えられない事ですが、このピーナッツが出回り始めた当初はブラックバスが生息している水域がまだ少なく、バスが釣れると聞くやいなや、ロッド担いで自転車を2時間漕いだりするのが割と普通な時代でした。

そんな時代なので、ブルーギルの生息域はバスよりもさらに少なく、ある意味レアなオサカナで実際に見た事もなかったので、のんだくれは最初ピーナッツのエラのドットの意味が全く分かりませんでした。

何この黒い点は?的な笑

ピーナッツⅡに代替わりした事でこのドットと共にナチュラルパターンも息絶えてしまいましたが、このプリントによってドットの意味を知ることが出来たのは、ハナタレのガキには大きな収穫だったなーと。

さらにこの独特なトーンのナチュラルプリントによって初代ピーナッツのアイデンティティが強まったともいえるので、役目は十分に果たしたと言ってもいいでしょうね。

腹はお約束のオレンジベリーになっています。

クランクベイトに限らずルアーの腹はオレンジが多いんですが、最初にこのカラーリングを始めたのは一体誰なんでしょうね。

そしてこのオレンジベリーは明滅効果云々と言われてますが、実際問題バスから見たらどんな魅力があるんでしょうか。

・・・などと結論の出ないことをグダグダと考えながら飲む焼酎が旨いんですハイ。

フックは細軸のラウンドベンドを採用。

当時のままのオリジナルです。

ところで、ピーナッツは根掛かりしても、太いラインで引っ張ればフックを伸ばして回収できると良く言われていますよね。

時にはそれを最初から見越して設計したかのような紹介がされていることもあります。

でもあれは明らかに全部後付けですからね。

確かハンクルの泉さんがどっかの雑誌に書いた事から広まったんじゃなかったでしたっけ?

根掛かりしてもフックが細いから伸ばして回収できるんですよねー フフフー的な。

でもあれは最初からそういう設計だったかのように謳うダイワの後出しジャンケン的セールス文句に過ぎませんから笑

そもそも当時のカタログにはそんな性能に関してはどこにも書いてありませんでしたし、誰もそんな事言ってませんでした。

当時のカタログに商品説明として添えられてた言葉なんて、せいぜい『バスの好物!』ぐらいのもんで、ラトルの有無はもちろんのこと、潜行深度表示すらされていませんでしたから。

 

という事で、86年に販売店用に配布されたルアーだけのカタログを置いておきますね。

余談ですけど、SRとDRではプラスチック素材が違ったのがこのカラーチャートから分かりますね。

当たり前ですけど、当時はそんな素材がどーのこーのと言う変なヲタもいませんでした笑

ネームはこの通り、背中に入っています。

ピーナッツではなく、ピーナットという単数形である点にご注目。

それがどうしたと言われると困りますが。

しかしこのなんとも表現しがたいフォントがイイ味出してますよね。

でもすぐにハゲてしまうのがツラいところ。

なので、中古屋でネームコンディションがイイのを見つけるとテンション上がります。

ネームコンディションという言葉があるのかどうかは知りませんが。

好き嫌いの分かれるところですが、のんだくれは初代ピーナッツのジキジキと良く響くラトル音が大好きです。

単にノスタル爺になれるというのもあるんですが、なんといっても釣れそうな音じゃないですか。

今度手持ちの初代ピーナッツをひとまとめにして、そのラトル大合唱を聴きながら焼酎カラコロしてみよーかな。

我ながらキモいなーw

 

コメント
*2012年投稿当時に頂いたコメントをそのまま転載しています。

 

1. いるか November 29, 2012 10:01
投げてましたねー、クローズドフェイスリールで(笑)
35cmくらいの掛けて心臓バックバク。んでバス持ちすると、喉の奥からテナガエビの手がにょっきり。
ところでカラコロってことは、この季節でもロックなんですか?ネームコンディションもですが、そろそろお腹コンディションが気になる季節です(笑)

 

2. 岩谷薫 November 29, 2012 10:46
今シーズン、これを拾いまして(勿論Ⅱの方ですが)その場で「どんなアクションなの?」と投げてみると第一投で釣れてしまいビックリでした。まぁ、小さいからでしょうが、その場拾いの第一投での釣果は初めてでインパクトありマスタ。
今のような寒い時期にも効きそうですね。

 

3. からし November 29, 2012 10:59
グッドコンディションが黄色いお店で出ているとテンションが上がってしまいます、Ⅱの方ですがレッドヘッドにハマっていた時期がありました。

 

4. のんだくれ November 29, 2012 11:36
いるかさん
焼酎はいつもロックです。
もしくは3:1の濃いお湯割り。
よくよく考えたらスゲー不経済な飲み方だなー(泣)

 

5. のんだくれ November 29, 2012 11:38
岩谷さん
むしろこの時期はみんなバイブレーションとかスピナーベイトにシフトしてしまうので、この手のクランクは効くんじゃないでしょうか。
しかし拾ったルアーであんまりイイ思いした事ないんですよねー
しかもルアーを拾うとボウズになるという変なジンクスを持ってるし(涙)

 

6. のんだくれ November 29, 2012 11:39
からしさん
レッドヘッドのⅡはのんだくれも大好物です!
クランクのレッドヘッドってあんまりないですからね。
現行ピーナッツでも再販して欲しいカラーですよね

 

7. るねっさ November 30, 2012 02:53
初代はお目にかかった事が無いですが、
IIにもたまにオールドっぽさを感じさせるカラーがあったりして
またピーナッツ箱が増えるんですよねぇ・・・w

 

8. のんだくれ November 30, 2012 14:12
るねっささん
初代モデルは意外と見かけますよ。
まあ程度がヒドいのが多いですけどね(笑)
のんだくれも実釣ではⅡを使ってます。
近年発売されたモデルはどうもピーナツらしさがないので、デカバージョン以外3軍ボックス入りしました(涙)

 

9. 食ぁーず December 01, 2012 00:38
いわけにはいかないなと(笑)
お恥ずかしながら私はⅡからしかツマミにしておりませんがやはり本舗のpeanutsは深い味わいありますな
またご馳走になりに参ります(´Д`)

 

10. のんだくれ December 01, 2012 02:24
食ぁーずさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
‖からでも恥ずかしいなんて事はありません。
‖だってもう立派な28年?選手ですからね(^_^)
いきなり怒涛の更新したりやめちゃったりと、気まぐれなブログですがまた起こしくださいませませm(__)m

 

11. バンクマン January 15, 2013 18:28
3古い記事へのレスで読んで頂けないかな(*_*; 私はシバス専門ですが、夜中に河原に立つのがシンドい爺になったら、ボートで緩くバスをやるつもりで、使いもしないのにベイトタックルとクランクやロングビルダイバーを買い増してます。最近、デカいPeanutsもだいぶ買い込みました。Half Onzあれば、下手でもベイトでキャストできますから(笑)

 

12. のんだくれ January 22, 2013 20:41
バンクマンさん
レス遅くなってゴメンなさい。
ちゃんとコメントは読んでますのでダイジョブですよ(笑)
シーバスがシンドくなったらバスってのもアリですよね。
最近はバスですらシンドいと感じる時もあるのんだくれですが(涙)

 

13. スターダスト・デブー December 21, 2013 07:10
4このルアー、僕が初めてバスを釣ったプラグです。もっとも頭の部分にスレで掛かっていたのですが(汗)。ちなみにちゃんと口に食わせて釣ったプラグはザ・ミノーSPの小さい方でした。
ところでのんだくれ様、次にダイワルアーを取り上げるとしたらグルーバなんてのはどうでしょう?僕は今でも大切に持ってます。もっとも一度も使うことなくここまで来ただけですが(爆)。かといって今は無くすのが怖くて使えません(ノ△T)

 

 

タイトルとURLをコピーしました