マニアック Manniac / マンズ Mann’s

マニア心をくすぐるギミック

 

ルアーの細かい仕様にいちいち喰い付いては、なんでこの部分はこんな風になってんだ? などと妄想を膨らますことが出来るのがルアヲタの醍醐味です。

またそれが焼酎の最高の肴になったりもしますね。

まあこの時点でかなりキモいんですが。

しかし現行モデルならともかく、オールドルアーだったりすると妄想のチカラだけでは解決しない謎もあります。

むしろ解決しない方が多いかも。

今日のゲスト、マンズのメイニアックwもそんな謎を秘めたルアーのひとつでした。

 



 

マンズリップレスの生き残り

 

かのトム・マンが経営の実権を現社長のフランクに渡すまで、マンズには結構な数のバイブレーション/リップレスクランクが存在していました。

名品ブルフィンに始まり、フィンマン、カンガルーシャッド、もっと遡ればスーパージョージなんてのまで。

しかし今ではこのマニアックがマンズ唯一のシンキングバイブレーションになっちゃってるんです。

昔のマンズを知る者としては、トム流のヘンテコリン具合がどんどん薄れていくので寂しい限りですが、こればっかりは仕方ありません。

 

謎めいた仕様

 

そういう意味ではこのマニアックは謎めいた部分を持ってる最後のマンズルアーと言っても過言ではないでしょう。

え? ドコが謎めいてるかって?

それはですね…

 



当時としては革新的だったアイディア


 

それはこの可動式のラインアイです。

そう、見ての通りアイが左右に動くようになっております。

以前、このルアーの記事を書いた時には、この可動式ラインアイの意図するところが分からず、なんぢゃコレ? と謎のままで終わってたんです。

結局バイブレーションを増幅するためにこーなってんだと勝手に思い込んでおりました。

しかし先日、ついにこの謎が解けましたっ!

なんと、その正解は、左右に動く事によりルアーが自動的にバランスを取るのでトゥルーチューンの必要がない でした。

…え? …なんですかこのマンズらしからぬフツーな答えは。

もっと突拍子もない答えが待ち受けてると思ったのに、マンズがそんなフツーじゃイカンでしょ!

どーしてくれるのさ、この残念な感じ。 そしてモヤモヤしてた今までの時間を!

まあのんだくれが考えてたバイブレーションを増幅するという理由も究極にフツーなんですが、アングラーの予想を華麗に裏切るのがマンズの仕事だと信じてただけに納得がいきません。

 



マンズの企業努力の結晶

 

なんかこのままだと落しドコロが無くなっちゃうので、ちょっと話題を変えましょう。

もうお気づきでしょうが、このルアーはコカコーラが米国で頒布したノベルティルアーです。

一般的にはノベルティルアーと呼ばれていますが、80年代の終わり頃までマンズ社に在籍してノベルティルアーの受注に携わっていた人に聞いたところ、マンズ社内では他社ブランドロゴを入れた商品の事をコメモとと呼んでいたようです。

コメモとは、コメモレイティブス Commemoratives の略で、”記念”という意味。

当時のマンズは他社ロゴを入れた商品プロモーションを積極的に展開しており、企業やブランドのロゴはもちろん、リタイアメントや昇進祝いなどの個人的なオーダーにも対応していたとのこと。

両サイドにB.A.S.S.ロゴが入ったワンマイナスを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

その証言を重ねると、コカコーラから依頼されたのか、はたまたマンズからコカコーラに売り込みしたのかは分かりませんが、当時の企業努力が透けて見えるようで面白いですね。

しかし惜しいのはこのロゴの塗装のショボさ。

赤の発色がサイアクで、色がかすんじゃってます。

もう完全にやっつけクオリティ。

一応アメリカを代表する巨大企業の仕事なんだからさ、ちゃんと作ってあげなよ。

これじゃちっともEnjoyできやしねぇ。

 

“Manniac”のネームモールドが無い??

 

マンズルアーお約束のネームモールドもしっかり入ってます… が!

以前ピックアップしたオールド物にはあった “MANNIAC” の文字が見当たりません!

ノベルティルアーなので自己主張のないネーム無しの金型を使ったのか、はたまた単にモデルチェンジによりネーム自体が消えちゃったのかはワカリマセンが、ネームマニアとしてはちょっとした事件です。

うーん… これでまた妄想しなきゃならなくなる…

 


 

気になるルアーとしての性能は、ひとことで言うと、”もうすこしがんばりましょう”レベル。

このルアーのウリでもあるセルフセンタリングアイの影響なのか、バイブレーションにキレがないんです。

一応ブルブルはするんですけど、正直なところ、このぐらいだったら他のリップレスクランク投げるよね、的な😭

でもこういうマイナーなトライアンドエラーがあるからこそ革新は生まれるんですから、長い目、温かい目で見守ってあげるのがヲタに課せられた使命ではないかと。

 



コメント

*2011年投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. ノンらとる January 28, 2011 08:51
コレコレ。
これの4ozサイズのをのんだくれさんにプレゼント(笑)しようかと思ったんですが、売れちゃったのか廃棄されちゃったのか無くなってました…
せっかく漬け物石にでも使ってもらおうと思ったのにな~
(-_-)
ペプシポリーといい、ルアー界でもコーラ戦争ですか?

 

2. いるか January 28, 2011 17:33
流石にコカ・コーラがマニアックじゃマズイんじゃ…
でもソレならいっそマンズ・ポピュラーにでもすればいいのに(笑)

 

3. ドバヤン January 29, 2011 02:18
野池はこの手の平べったいのが要るんです。
真夏とか長時間やってたら暑さで集中力なくなりますよね。
そんな時、つい、バイブブレーションで縦断爆撃をしてしまいます。
空気抵抗が少ないから良く飛びますしね。

 

4. 全力ウッチー January 29, 2011 12:35
着水直後から巻き始める時、フォール時やジャーク時、ロッドでトレースコースを変えた瞬間などの一瞬の挙動を安定させる為のデザイン…というのは考えすぎですよね(笑)

 

5. のんだくれ January 29, 2011 16:19
ノンらとるさん
4oz!  そんなんあったんだ…  知らんかった。
そのボリュームなら漬け物石じゃなくて神棚行きだなー。(笑)

 

6. のんだくれ January 29, 2011 16:20
いるかさん
あ、だからmanniacってモールドロゴが無いんだ!(笑)

 

7. のんだくれ January 29, 2011 16:21
ドバヤンさん
夏場、集中力が欠けてきたら釣りなんてしてちゃイケマセン。
さっさとビール飲んで寝ましょう。(笑)

 

8. のんだくれ January 29, 2011 16:26
全力ウッチーさん
多分マンズはそこまで考えてないと思います。(爆)
でもよくよく考えてみたらかつてティムコがワンノッカーバイブにこの機構を搭載してたんですよね。
その時の言い分はバイブレーションを増幅する云々だったんですが、わざわざティムコがこれを採用するってことは、やっぱりこの手法には何かヒミツがあるんでしょうか。