ウィグルワートアクションの再現を目指してドンアイビーノが監修したクランク ゾナーハンタークランク ZHC55 Zoner Hunter Crank ZHC55 / メジャークラフト Major Craft

クランクベイトシャローダイバーメジャークラフト Major Craft

相変わらずスゴい人気ですよね、旧ストームのウィグルワート。

15年ぐらい前からジワジワと火がつき始めて、一過性のものかと思ってたらその人気は止まるところを知らず、今じゃ米国では投機対象として売買されるなどどう考えても異常な状況。

昔はタックルベリーで100円とかも珍しくなかったのに😅



そうなるとお金の匂いを嗅ぎつけて人が集まるのは世の常、ありとあらゆるブランド、メーカーからウィグルワートのフォロワーが発射されます。

このゾナーハンタークランクZHC55もそのひとつ。

ロッドやジグパラで有名なあのメジャークラフトが “日本以外で” 販売しているクランクベイトです。

ゾナーハンタークランク(以下ZHC)は2015年に米国で発表されたクランクベイト。

ウィグルワートよりも大きい55ミリ、13gという典型的なワートスタイルのクランクです。

ミノー4サイズ、ジャークベイト4サイズと共に、4サイズ構成で展開した “ゾナーシリーズ” の一員としてデビューしました。

このZHCのウリは、”ドンアイビーノが認めたワートスタイルクランク” であること。

その詳細は当時の雑誌記事にも書いてありました。

 

ある日、eBayを見ていたらウィグルワートが50ドルもの金額で落札されていて驚いた。

ヴィンテージのウィグルワートにそんな金額を払うなら、俺が当時のワートの泳ぎを完璧に再現したものを作ってやる、とメジャークラフトUSAに言ったんだ。

俺は昔ストームのプロジェクトに参加したことがあるからアクションの再現には自信がある。

そして出来上がったのがこのZHCなんだ、と。

 

しかしこのテの話はメリケン特有のブラフ成分の含有率が高いので6割引きぐらいで聞いておくのがお約束。

よってその時はスルーしましたが、その翌年ひょんなことからこのZHCとの縁がつながったのです。

馴れ初めは打ち合わせで訪れた中国の某ルアー工場。

ミーティングの合間に工場内を散策していた時、制作中のZHCと出会いました。

これはルアーに限った話ではありませんが、いろいろなブランドからOEM生産を請け負っている工場では、各社の機密保持のため工場内を勝手に徘徊してはいけないことになっています。

しかし長時間に及ぶ打ち合わせでリフレッシュしたかった上に、話す言語によって人格も変わるというあの法則も発動し、行手を阻むセキュリティを強引に説き伏せてw工場内歩き回っていたのです😅

そしてとある製造ラインでこのルアーと出会いました。

組み立てが終わった塗装前ブランクを見ただけで、それがZHCだということはすぐにわかりました。

数値上ではウィグルワートよりも大きいにも関わらず、見た目のボリューム感はほとんど変わらないサイズ、そして内蔵ラトルの音にもヤラれてしまい、のんだくれは即フォーリンラブ。

しかしいくらなんでも持ち帰ることは出来ないので😂、その数ヶ月後、渡米した時にゲットしたのです。

そしてワートの動きを期待し、逸る心を抑えながら投げてみたところ…

チガーウ! これはワートの動きじゃなーい!

全然ウィグルワートじゃないんです😭

基本的なウォブリングアクションは同じなんですが、ウィグルワート特有のバランスを崩しそうで崩さないあの絶妙な不安定感がないのです。

いや、誤解のない様に言うと、クランクベイトとしては非常に良く出来ているんですよ。

でもワートではないのです。

パッケージに貼られた Don Iovino Approved👍 (ドンアイビーノ承認) のステッカーはやはりブラフだったかー😭と。

でもよくよく考えてみたらボディ形状こそ似てるものの、リップの角度も形状も違うんだから泳ぎが違うのは当たり前なんですよね。

そう開き直って使い込んでいくうちに、重心移動でもないのに圧倒的な飛距離が出る事とか、ボトムクロールする際にボトムを細かくついばむなど、オリジナルワートにはない良さも見えてきたり。

そして10数投する頃には、これはこれで十分アリでしょ!となってしまったのです😅

冷静になってみれば、同時期にワートスタイルをウリにデビューしたスプロのRkクローラー(ロッククローラーと読む)もウィグルワートとは違う泳ぎなんだし、そもそもオリジナルウィグルワートと全く同じ動きを再現したところでワートは超えられないんだから、メーカーとしては何か +α を考えるよね、と。

相変わらずの節操のなさで切り替えたと言われればそれまでなんですが😂

しかしワート云々は置いといて、フラットな視点で見ると実にいい感じなんです。

その理由のひとつが、アクションレスポンスが高いこと。

ボディ容積が大きい分だけ浮力が稼げるので、キビキビとしたイイ感じの巻き心地が楽しめます。

クランクベイトを主食とする、いわゆるクランカーと呼ばれる人たちと話をすると、釣れない時も信じて巻き続けられるかどうかは【巻いてて楽しいかどうかにかかってる】という共通意見に落ち着きます。

このZHCは間違いなく巻いてて楽しいんです。

そして第二の理由は、障害物に当たっても跳ねないので、細かくボトムをついばむアクションがキープできること。

これはリップ形状からもある程度想像がつきますが、メーカーが言うところの Scurrying Crawfish Action (ザリガニが逃げ惑うアクション) をちゃんとコンセプト通りに再現できている証でもあります。

オリジナルのウィグルワートは障害物に当たると割と跳ねてしまうため、ラバージグのようにボトムべったりでトレースし続ける能力は正直あまり高くありません。

なにしろウィグルワートはその弱点を克服するためにサスペンディングモデルをリリースしたぐらいなんですから。 注)サスペンドモデルは3種類あって、最初期はがっつりシンキング、セカンドモデルはフローターとほとんど変わらないなど、肩透かしの権化ですがw

その点、このZHCは地道にコツコツとボトムをつつき続けてくれるセッティングになっているので、よりタイトに攻めたい厳寒期などに力を発揮。

クロー系のカラーを中心にカラーチャートが組まれていることからもボトム周りが得意という性質を汲み取る事ができますね

このポストを見た @VietCongLure さんからカラーチャート画像を提供頂きました。さんきゅうそうまっち!

単にウィグルワートで高値取引されているカラーを揃えただけという意見もありますが、そこはあえて指摘しないのが大人ってもんです😂

ちなみにこのカラー名はファントムグリーンクロー。

もうその名前からして、ワートヘッズさん、いらっしゃーい♪ (桂 文枝風)なのがミエミエですけど。

ウェイトはリップの付け根に完全固定がひとつとベリーにラトルとなる可動ウェイトがひとつ、そしてボディの中を縦横無尽に跳ね回るグラスラトル x 6個という構成になっています。

気になるラトル音はスチールラトルの中音カタカタとハイトーンのシャカシャカ音の二重奏。

このサウンドは明らかにザリガニがエスケープ時に発するカチカチに寄せてますね。

でもそれがワート系の音質でないことだけは確か。

もうここまで違うと、ドンアイビーノの “承認” は一体何を認めたのか分からなくなります😂

フックは前後とも#4のワイドゲイプを装備。

旧ストームのウィグルワートはデフォルトで#6サイズが装着されていましたが(のちに#4サイズに仕様変更)それがアクション的にはベストマッチであることを思うと、ビッグフィッシュを寄せるクランクゆえサイズアップしてくれてるのは有り難いですね。

ネームプリントは背中にルアー名、腹にブランド名とダブルネームプリント。

このゾナーシリーズはメジャークラフトUSAとしては初のハードプラグラインナップだっただけに、名前の売り込みにも抜かりがありません。

ちなみにこのZHC、2015年の発表当時はゾナークランクという名前だけでしたが、発売時にはハンターというミドルネームも名乗っていました。

ゾナークランクだけでは我々日本人が見てもインパクトを感じないので、ミドルネームも名乗ったのは正解だったと思われ。

とまあこんな具合に、ウィグルワートの再現としては疑問符が付くものの、ボトムトレースをメインに考えたらかなりいい出来のクランクに仕上がっているZHC。

アメリカ国内での評判もなかなかのようで、のんだくれの友人もレイクベリエッサの砂利エリアやサンドバーでは高頻度で投げている様です。

でも残念ながら日本では売ってないんですよね。

日本から買えるのはタックルウェアハウスぐらい。

おそらくこの先も国内販売は無さそうなので、気になった人はTWH共同購入しちゃった方が早いかも。

スプロのロッククローラーが好きなクランカーならば間違いなくハマると思うので、ザリガニに追いかけられてボトムを逃げ回る夢に毎晩うなされている重症患者の方は是非。

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