バスフィッシング… いや、ルアーフィッシングをやってたら、絶対的信頼を置いてるルアーを1個だけ持って出撃したことありますよね?
これで釣れなきゃそこに魚は居ない!ぐらいの勢いで😁
かつて、のんだくれはこれだけを持って行ってた時期がありました。
ということで、今日のゲストはスミスがハトリーズブランドからリリースしたパフィートップです。
このパフィートップは、シングルスイッシャーのプレイリードッグ、ペンシルベイトのハンサムボーイらと共に90年代(95年?)にデビューしました。
確かハトリーズブランドでは初のプラスチック量産シリーズでしたね。
ハトリーズならではの独特なボディラインとカラーリングが店頭に並んだ時、それまでのバスルアーにはない華やかさでパッと明るくなったような印象があります。
パフィートップは全長68mm、自重11.5gの、一口サイズポッパーです。
今のトップウォータープラグのサイズ感では小さく感じてしまいますが、パフィートップがデビューした当時は、河口湖でオリザラを投げてると、”バスが逃げるからそんなデカいの投げんじゃねーよ!”と大真面目に注意される時代(実話です)だったので、このサイズは至極まともなサイズでした。
最初このパフィートップを見た時、1987年に発表されたノーティブラットのプラスチックバージョンなのかと思いましたが、実際には完全なる別のもの。
ハトリーズは80年代に迷作バブルダンサー、そして90年代の終わりには同様のフォルムを持つリトルダイナマイトというタイニーポッパーを出しており、それぞれアゴの後ろがキュッとしまったボディシェイプを持っているので、これがハトリーズ流のポッパーシェイプなんでしょうね。
そしてパフィートップといえばこの大胆なカップデザインです。
パフィーPuffyとは何かが膨れ上がるとか腫れたという意味なので、膨れ上がったヘッドを持つトップウォーターという意味になると思うんですが、ハトリーズの事ですから絶対に他にも意味を持たせているはず。
ネーミングのセンスでも楽しませてくれるのもハトリーズの特徴ですからね。
パフィートップには ”デカい乳輪” という意味もあるという衝撃の事実を知ってしまい、ハトリーズのイメージが崩れつつある。 pic.twitter.com/Wa7ye2sDPB
— ルアー千一夜☆公式 (@lure1001) December 26, 2022
ヘッド部の大きさに対して、テールが強く絞られているのもハトリーズならではのデザイン。
アンバランスとも言えるほど小さなテールにすることによって、ポッパーとしての機能をアングラーに誇示するという意図もありそうですね。
ヘッドとテールのバランスが生み出すアクションは、ポッパーというよりもダーターに近い感じ。
ロッドをチョンとあおると、前につんのめるような挙動で大量の泡と共にダイブします。
喫水線がちょうどラインアイの位置に来るので、プゴッ!という小さなポップ音から、ドゥブン!と水中に深く響き渡る捕食音までテンションの掛け方ひとつで自在に操れるのもハトリーズならでは。
そして、そのプゴッ!というポップ音がめちゃくちゃバスを寄せるのです。
同じくハトリーズのバブルダンサーは、どちらかというとボワン!と大きなポップ音でバスの注意を引くのが効果的だと思うんですが、このパフィートップは全くの正反対。
地味に小さなポップサウンドで誘う方が圧倒的にバスの反応が良いように思います。
のちにハトリーズからリトルダイナマイトが登場するまで、のんだくれの夏場早朝の釣りはパフィートップが独占していた時期もありました。
フックはフロントが#4、リアが#6とサイズを変えたセッティングになっており、リグもサーフェスとヒートンのコンビ仕様になっています。
が、のんだくれはこのセッティングの意味がイマイチ理解できんのです。
フロントはともかくリアのフックの自由度が高過ぎるので、フック同士がかなりの確率で干渉するのです。
なんで羽鳥氏はテールエンドでなく、ボディ下側にヒートンを打ったんでしょうか。
どなたかこのリギングに隠された意味をご存知の方がいらっしゃったらお教えくださいな。
ネームは腹にデザインロゴがプリントされている、いわゆる量産ハトリーズスタンダード。
羽鳥氏は普通のフォントでネームをスタンプするだけでは満足できなかったんでしょうね。
そういう意味ではネームプリントヲタの祖と言えるかもしれませんね😁
発売から既に25年以上が経過して中古屋でも見かけることはなくなりましたが、ジャパニーズトップウォータースタイルの一端を担った貴重な存在でもあるので、是非とも押さえておきたいルアーのひとつ。
令和の今、羽鳥氏が我々に遺してくれた楽しみ方を、もう一度噛み締めてみるのも良いかもしれませんぞ。