男の哀愁と快楽を全て引き受けてくれるプロップベイト ダイヤモンドラトラー Diamond Rattler / ストレイダータックル Strader Tackle

スイッシャーストレイダータックル Strader Tackle Inc.ダブルプロップトップウォーター

 

梅雨ですねー、蒸し暑いですねー、ジュワッ!とやりたいですねー!

ということで今日のお題は何故かこの時期に良く似合うダブルスイッシャー、ジムストレイダーズタックルのダイヤモンドラトラーでございます。

 



 

 

誰かが言い出したのか、はたまた勝手なイメージなのか、シトシト降る6月の雨の中で操るダブルスイッシャーにはどこか哀愁が漂ってるような気がします。

フードを叩く雨音と、泡を巻き込むプロップ音しかしない静粛の中で、ひたすら派手なストライク音を待ち続けるという哀愁が。

でもそういうのって妙に落ち着くんですよね。

仕事出来ないクソ上司のアホな指示とか、オツムが軽い新人の教育とか、そんな日頃のメンド臭い事をすべて忘れて無にしてくれるだけの圧倒的パワーがあります。

 

 

そんな雰囲気を楽しみたい時、このダイヤモンドラトラーは絶対に欠かすことのできないアイテム。

ダブルスイッシャーの伝統を頑なに守るかのような流線形ボディにマイルドなスイッシュ音を奏でる打ち抜きのペラ、5/8オンスという絶妙なウェイト設定は、クラシカルなルックスでありながら現役でバスを吸い寄せるパワーを持った王道中の王道スイッシャーです。

 

 

このルアーの特徴はこのギラギラおメメ。

その名前にもある通り、ダイヤモンドちっくなアイを奢る事で他との差別化を図ってます。

さらに目の周りには謎のダイヤモンド型モールドでインパクト増量。

これによりネームプリントなんか無くても迷子にならず、『ああ、ストレイダーさん家の子ね』と認識してもらえるようになりました。

ちなみにブランド名にもなっているストレイダーとは、フロリダでガイドをしていた Jim Strader の事。

ジムストレイダーはガイド業をこなしながらルアーを制作し、ガイドした客にも自身のルアーを売っていたところ、そのルアーがかのローランド”帝王”マーチンの目に留まり、そのルアーがトーナメントのウィニングベイトになったことがキッカケでブランドを立ち上げた… という、ちょっと出来過ぎなぐらいのサクセスストーリーの主人公。

昔の事なのでおそらくかなり盛られていると思いますが、こういう半ば眉唾的なものも丸ごと鵜呑みにして楽しむのがアメリカンヴィンテージルアーの面白さでもあります🤣

 


 

プロップは前述した通り、打ち抜きの安ーいヤツです。

お世辞にもしっかり回るとは言えません。

しかーし! コイツはジャークした時にその本性を現します。

大量のバブルを水中に引き込んで攪拌して弩級の捕食音を出したかと思うと、今度は小さな飛沫をピシャピシャ飛ばして水面でモジるベイトフィッシュも演じます。

 

最初のんだくれは、ショボいペラやのぉなどとエラそうに見下してましたが、今じゃストレイダー教に入信して洗脳されまくりです。

このルアーの実力はそれだけではありません。

浮力を抑えたボディが醸し出す水絡みが絶妙で、ちょっと首を振らせるだけで周囲の水をグワンと動かすウッドのようなパワーを持っているのです。

これは分厚いプラスチック構造がそうさせていると思うのですが、こういった特性を持つプラスチック製ダブルスイッシャーは昔も今もあまり多くないので貴重な存在。

 

 

そして浮力を抑えたボディは波立った水面で連続ジャークしてもトビウオになる事がありません。

そして回転性能がイマイチと思っていたプロップは、スローなネチネチアプローチではいい感じで水をかき回すフィンの役割も果たしてくれるのです。

そういった観点で改めてこのルアーを見てみると、ヘッド部分のスラント角をはじめとしたボディデザイン、浮力、、プロップのサイズ、内部構造にいたるまで完璧に計算されていることがわかりますね。

本場アメリカで永年培われたノウハウからなるものを見た目だけで判断しちゃイケマセンね。

 


 

ボディに対してオーバーサイズド気味のフックがカッチョいいですね。

こんな大きなフックを積んでるのに結構機敏に首を振ってくれるのもこのルアーの特徴です。

しかもハラの中にはコトコトと良く響くラトルが入ってますから、バスにしてみたら死ぬほど鬱陶しい存在でしょうね。

ゆえにコイツへのアタックも派手なことこの上なし  …だと思います。

思いますというのは、まだコイツで釣った事ないんですもん… 涙

 

 

ウルトラQのようなマーブルカラーが有名なルアーですが、そんなキワ系カラーとは全く正反対のシンプルなソリッドブラックだからこそダイヤモンドのアイが生きてますよね。

持っておいてソンはない名品です。

 

コメント
*2009年投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. sptws June 29, 2009 21:27
只今‘点点’付きの私です
こちらのプラグのようなスベスベ感を早く取り戻したいと思ってます
っていうようなバカげたコメントで大変失礼しました(笑)

 

2. カープヒロシマ June 29, 2009 21:46
さいしょのくだり、まったくもって同感です!
無からハッヒー(笑)がたまにあるからこの時期の
釣り大好きです!
目がウルトラセブンのウィンダム!(笑)逝かなければなりませんね~(汗)
そしてダイヤモンド(汗)
昔、スィートテンダイヤモンドとか言って10年目の結婚記念日に…
なんてのが、ありましたがそんなお金があったらルアー
買いますよね?

 

3. とびっく June 29, 2009 22:29
雨の日の釣りって結構好きです、他に人があんまりいないんで、
家族には『なんで?雨降ってんのに?』って言われてますけど(笑)
ソリッドブラックにキラリと光るアイがカッコイイっすね(^.^)b

 

4. ひで June 29, 2009 23:35
本日、正に土砂降りの中、クレイジーシャッドで哀愁を感じてきました。
結果は家族からのバカ扱いと子バス一匹でした。( ̄ω ̄>

 

5. しんじ June 30, 2009 07:39
色違いのNIPをネットで見た記憶があります。
サイズが2種類あるとか。 Z社のプロップシャイナはこいつが、モチーフかな。
ダブルスイッシャは、いつでも、何処でも、最初に投げるルアーです。
音を聞いてるだけで、なんかワクワクしちゃいます。 あぁ… ウンデットN仕上げなきゃ(爆)。

 

6. のんだくれ June 30, 2009 10:35
sptwsさん
早くスムーススキンに戻って下さいねー。

 

7. のんだくれ June 30, 2009 10:38
カープさん
スイートテンダイヤモンドについては全くの同感!
あんな宝飾業界の策略に引っ掛かってたまるかー!
といいつつ釣り業界におカネを落としてるから結局何も変わらんのですが…

 

8. のんだくれ June 30, 2009 10:41
とびっくさん
昔ドシャ降りにヤラれて全身ズブぬれで帰ってきた時、当時幼稚園に通ってた娘がポツリと一言。
『おさかなつれないのにどうしてあめでもつりにいくの?』
…あの時ほど自分の釣り下手が哀しくなったことはないですね。

 

9. のんだくれ June 30, 2009 10:44
ひでさん
まさに今日が哀愁でいとの日だったんですね。
子バスだけでも反応してくれたらどんな扱い受けたって生きていけます…  って大袈裟?

 

10. のんだくれ June 30, 2009 10:47
しんじさん
そうそう、小さいサイズもあるんですよ。
でもこっちを先に使っちゃうと、正直使う気がなくなります。
やっぱ存在感が違いすぎますからね。

 

11. セラフ June 30, 2009 11:09
雨の日のくだり、僕もわかりますわ~。
レインウェアに包まれてると、誰もいない自分だけの空間ができるんですよね。
これがたまらなく好きです。
さすがにこの時期は蒸れ蒸れで苦痛ですけど…(汗)。

 

12. のんだくれ July 01, 2009 15:38
セラフさん
ムレムレに同感。(笑)
やっぱエエのが欲しいですね。

 

ルアー千一夜 the Store
SNSをフォロー
ルアー千一夜
タイトルとURLをコピーしました