平成バスフィッシングブームの時、おかしなルアーがたっくさん発射されたのは皆さんご存知の通りですよね。
その中でもリョービはお堅い工具メーカーのイメージとは裏腹に、ウルトラマンシリーズなどのキャラクタールアーを発射して、のんだくれのようなキモヲタ達を喜ばせてくれました。
しかしそんなリョービもファンシー系とは別に、かなーり本気なルアーも造ってたんです。 このハイドロクランクもその一人。
元々のんだくれ自身がディープクランカーなので、他のルアーよりも若干贔屓目に見てしまうところは否めませんが、その分を差し引いてもコイツはイケてます。
ホントの事言うと、手に入らなくなっちゃうのであんまりココでは紹介したくないくらいナイスなルアーなんですから。
コイツの誕生は確か98年ぐらいだったと記憶してます。
この時期は毎月のように新製品が発射されてて、買う方は大変な経済的苦しみを強いられてました。
それゆえ、買うルアーもそれなりに厳選しないと財布がついていけなかったんですが、このハイドロクランクは雑誌の広告で見るなり考える間もなく飛び付いちゃいました。
なにしろこの穴です。
宣伝文句によるとこの穴はハイドロホールとゆーらしいんですが、リトリーブ時の巻き抵抗を大きく低減させてくれるだけでなく、抵抗が少ない分、アワセも一発でキマる! とか、穴を通った水流もサカナを誘って何とかかんとか。
なんだかワクワクさせてくれますね、こーゆーの。
その効果には全く期待してませんでしたが、こういうギミックというか胡散臭いルアーを見ると黙ってられない性分なので。
で、大した期待もせずに使ってみたんですが、これが予想外の好感触。
ハラの中にはかなーりウルサいジャラジャララトルが入ってるので、ハデに暴れるアクションなのかと思いきや、意外にもタイトバイブレーションでスルスルと潜り、すげー使いやすいんです。
それはシャッドでもなくファットクランクでもない、なんとも形容しがたい絶妙なブレンド具合。
しかもフラットサイドちっくなデザインなので、フラッシングによる明滅もナーイス!
さらにはリップ穴の効果なのか、潜行深度もそれほど深くないので、このルックスなのにリップラップなどのシャローをマシンガン的に撃つスタイルと相性がすこぶるイイんです。
これだけの実力があるんだったら、別にハイドロホールなんて余計な(失礼!)ギミックを謳わなくても良かったんじゃない? ってぐらいの完成度。
うーん… 当時のリョービの開発陣には申し訳ないんですが、コレ、完全にマーケティングの方法を間違ったのではないかと。
フックは前後ともラウンドベンドを装備したクランクベイトの定番仕様。
後のフックだけサイズを落としてあります。
これはのんだくれの感覚なのでかなり曖昧ではありますが、コイツと使ってる時のアタリはガツン! ゴン!というものではなく、吸い込まれるようなというか、押さえ込まれるようなアタリがほとんど。
この辺はフックのセッティングとなんか関係あるんでしょうか。
ネームはハイドロのロゴとともに背中に入ってます。
しっかし見れば見るほどダッサいネームですねー。
釣具屋のハンガーに掛かったまま売れ残ってたのも頷けます。
ちなみにコイツには50ミリサイズの弟もおりますが、そっちはどって事のないフツーのクランクベイト。
もし中古屋で出会ってもスルーして問題ないでしょう。
リョービの釣り部門撤退により、とうの昔に絶版になっておりますが、もし興味があるなら中古屋の100円ボックスをそっと覗いてみて下さい。
かなりの確率で出会う事ができるはずですから。
この秋のクランキンメンバーの仲間入りをさせるなら今がチャーンス!
あ、穴に指を入れてランディングできそう! なんて間違っても思わないように。
トシがバレますよ🤣🤣🤣
コメント
1. タ-坊 July 28, 2010 19:27
米国出張お疲れ様でした
リップに穴が、穴が、穴があいたのってどっか
他のメ-カ-も出してたような・・・
米国からの新しいルア-楽しみにしてます
3. カープヒロシマ July 28, 2010 21:01
80年代リョービ専門でいきたかったのですが
最近どんどん90年代リョービにも惹かれています(汗)
ダッセー、ネーム(笑)なんて言われてしまうと
愛しさが倍増(爆)
ヤバイっす(汗)
4. とびっく July 28, 2010 21:49
5こんばんは(・∀・)ノ
確かに中古屋で見かけるとお安い値段が付いてますね初めて見たときは前オーナーが穴を開けたと思いました(笑)
こりゃ逝っとかなきゃ!
5. MSKER July 29, 2010 02:14
穴に指突っ込んでランディングはトップケビーでしたっけ?(生まれる前のルアーなのでよくわかりません><)
でもこれは自分が小学生のころに出たので憶えてますよ。確かに不人気ですぐホームセンターの釣り具コーナーで叩き売られてましたから。
この見た目とは裏腹に東海大学?だか東京水産大学だかの研究室が開発に協力した当時の食性理論に基づいたルアーだそうです(ソース・ロドリ)
でも個人的に気になるのはこいつの兄弟の「ハイドロシャッド」です。
存在を最近知ったけど検索しても全然画像がヒットしません(泣)
のんだくれさんはハイドロシャッド持ってます?
6. のんだくれ July 29, 2010 06:52
ター坊さん
いや、全然問題ナシです。 むしろ助かります。(笑)
リップの穴開きは、コンセプトは違えどルアーメーカーの永遠のテーマでもありますよね。
7. のんだくれ July 29, 2010 06:53
カープさん
ダッセー! という罵りに萌える時点で末期症状です。(爆)
8. のんだくれ July 29, 2010 06:54
とびっくさん
リョービはナニゲに隠れファンが多いので早いトコ逝っときましょう。(笑)
9. のんだくれ July 29, 2010 06:57
MSKERさん
そうそう、トップケビーね。
しかし生まれる前… (絶句)
ハイドロシャッドは探せばどっかにあると思いますよ。
性能は、探せばある… という扱いで察してください。(涙)
10. tei-g July 29, 2010 09:54
発売当時、ロッドからリールまでRYOBIで揃えてた友人もこれだけは手を出さなかった思い出があります(笑)
RYOBIはイクシオーネシリーズにホイル貼りのシャッド?ミノー?があったと思いますが、あれは見た目もいけてましたね。
11. 赤ベロ July 29, 2010 23:16
穴開きクランクで思い出されるのは、やっぱりヘッドハンターでしょう!
・・・とゆー事はオッサンでしょうか(笑)
12. のんだくれ July 30, 2010 06:43
tei-gさん
これだけは手を出さなかった・・・ (爆)
リョービのそんな立ち位置がたまらなく好きです。
13. のんだくれ July 30, 2010 06:45
赤ベロさん
ヘッドハンターはオサーン世代にとって、穴開きリップの開祖ですから。(笑)
14. かうたん July 30, 2010 18:41
うーん懐かしい…とは言っても持ってたのはスルー推奨の小こい方なんですが。
広告で見たこいつのロゴだけは良く覚えてます。
この頃は…ハイドロホールとかフラッタリングとかそう言う言葉に弱かったです。
15. のんだくれ July 31, 2010 08:16
かうたん
ロゴだけは・・・(爆)
そういえば最近フラッタリングって言葉聞かなくなりましたね。