バスハンター Bass Hunter / ダイワ Daiwa

 

誰にでも思い出のルアーがあります。

 

デカい魚を釣った、初めてのダブルキャッチだった、根掛かり外したら飛んできて顔にヒットした…などなど、思い出となった要素は人それぞれですが、のんだくれの場合はコレ、ダイワのバスハンター。

 

初めて50オーバーを釣った記念すべきルアーです。

 



 

 

バスハンターについてはありとあらゆるところで語り尽くされてるので、今さら歴史を語る必要はありませんよね。

 

海外のルアーに追いつけ追い越せで頑張ってきた日本のメーカーが胸を張ってオリジナルだと言えた初めてのルアーではないでしょうか。

 

 

バスハンターは50ミリ、10gのスモールサイズクランクです。

 

今でこそ “スモール” とされていますが、当時はこれがクランクベイトの標準サイズでした。

 

このルアーが発売された80年代、日本のフィールドでのバスのアベレージサイズが30cm前後。

 

40オーバーを釣れば釣具屋に魚拓(!!)が貼られた時代ですから、このチビクランクは当時のフィールドにはジャストライトな大きさだったんです。

 

 

 

そんなジャストサイズのボディを激しく揺さぶる役目を果たすのがこのリップ。

 

一見なんてことのないリップに見えますが、水流をスムーズに背中へ受け流すようにノーズが低めにデザインされているのがわかります。

 

 

 

背中を通り過ぎた水流を待ち受けているのは、縦扁平に細く絞られたテール。

 

このクランクベイトには似つかわしなくない “薄い” テールが背中を流れてきた水を激しく乱すことでルアーの後方に大きな乱水流を生み出すのです。

 

当時バスハンターでイイ思いをしたことがある人は分かると思いますが、あの時代、国産ではこのクランクベイトだけが突出して釣れていました。

 

それはおそらく、この水流を激しく掻き乱す、Fat & Thin(太くて薄い)なボディ設計があったからではないかと。

 

もちろん当時はそんな事は一切思わず、やべーこれめっちゃ釣れるじゃん!としか思ってませんでしたが😂

 

 

 

しかし単に釣れるルアーというだけではあそこまでのヒットにはならなかったでしょう。

 

このバスハンターが売れた理由の一つに、その強靭さがあります。

 

このルアー、とにかく丈夫なんです。

 

リップラップでラフに巻いてもリップが欠けないのは当然として、護岸や橋脚にカコーン!してもビクともしない。

 

これはお小遣いの少ない少年アングラーにとっては嬉しい設計でした。

 

多少ブツけてもビクともしないルアーが小遣いで買える価格で、しかも日本中どこでも買えるんですから、そりゃヒットしないワケありませんよね。

 

その後、ミラクルシャインやBNシリーズなどを追加してダイワのルアー史を語る上で欠かすことのできない名品となったのはみなさんご存知の通りです。

 

 

 

 

あまり感情移入のないシンプルなカラーリングものんだくれのハートを射抜いた理由のひとつ。

 

バスカラーなんだけど、従来のバスカラーとは違う抽象的なパターンにもヤラれましたね。

 

バスハンターは2000年代に復刻モデルがリリースされましたが、このバスパターンが蘇る事はなかったのでちょっと枕を濡らしましたが。

 

ちなみにこのファットな腹の中には2個のウェイト兼ラトルが封入されています。

 

 

 

フックは化学研磨の#6が標準サイズ。 当時のオリジナルのままです。

 

さすがにこのサイズだと強度的にツラいものがあり、何度もフックを伸ばされましたが、フックサイズを上げると今度は前後で干渉して釣りにならなくなるという痛し痒しな欠点も持ち合わせていました。

 

 

先述の通りこのバスハンターはのんだくれに初の50upをもたらしてくれた記念すべきルアー。

 

雨のしとしと降る中、アモルファスフィスカーAWB561MLFをぶち曲げてくれた立役者なのです。

 

それまで味わったことのない強烈なバイトと、悪魔が地の底で悶えているかのような強大で低いトルクのファイトにのんだくれのテンションは爆上がりとなり、あまりの嬉しさにそのバスを剥製にしたほど。

 

そしてこのルアーもそのまま永久保存版となりました。

 

あれから数え切れないほどの50upを釣り、アメリカではロクマルも挙げましたが、未だこのバスハンターを超える衝撃とは出会っておりません。

 

そう考えると初バスや初50upを釣るのはファーストキスや初体験にも似てるかもしれませんね。

 

その記憶は脳の奥深く刷り込まれる、みたいな😁