ラウドマウス チャギンスピット Loud Mouth Chug’n Spit / マンズ Mann’s Bait Co.

 

ウィリアム・トーマス・マン。

たった5ドルの資金でマンズベイトカンパニーを立ち上げ、ソフトベイトの世界に革命をもたらしたあのジェリーワームで一世を風靡した男の半生はあまりにも有名です。

1979年にマンズベイトカンパニーを売却し、釣りとルアー製作の総合テーマパーク、フィッシュワールドを興してからもマンズのアドバイザリースタッフとして活躍し、80年代以降のマンズ製品にも彼のDNAを色濃く残すなど、その影響力は計り知れません。

しかしそんなまわりからの敬意の眼差しを振り切るかのように、ふざけてんのか真剣なのか分からんルアーを出して来るのがマンズのスゴいところ。

それこそトムのDNAを受け継いでるからこそ為せる技でしょう。

このチャギンスピットはそんなDNAの力が十分に発揮されているルアーかもしれません。

 

 

ラウドマウス チャギンスピット マンズ02このルアーは90年代中盤、クランクベイト、ミノーと共にラウドマウスシリーズの一員としてリリースされたポッパー/チャガーです。

ラウドマウスクランクの後ろにもう一つオマケのプラグをくっつけたフォローミーもラウドマウスシリーズからの派生ベイトなのはみなさんご存知の通り。

 

 

チャガーという性格ゆえ、通常のポッパーよりは長いボディを奢られています。

それゆえ首振りはあまり得意でないのもコイツの特徴。

 

 

全くドッグウォークをしてくれないワケではありませんが、ロッドティップをチョンチョンやってればオートマチックに首を振ってくれるというレベルではないので、首振りは他のルアーに任せて、コイツにはチャグに専念してもらった方がいいでしょう。

 

 

しかしその分、チャガーとしては秀逸な仕上がりになっています。

しっかりとえぐられたカップと、約45度の浮き角から繰り出す捕食音はなかなかのもの。

もちろん“ツバ吐き”の名に恥じないスプラッシュもしっかり披露してくれます。

 

 

このルアーの1番のウリ?であるこのカップからヘッドに抜けるこの穴も、そのチャギングサウンドに一層の効果を付加してくれる・・・

と言いたいところですが、実はのんだくれ、この穴の意味が未だに理解できてません。

 

 

というのは、実際この穴から後ろにツバ吐きするわけでもなく、かといってダイブ時にバブルを吐きながら泳ぐワケでもないから。

この穴を塞いで使ってもほとんど変化がないことを思うと、一体何のためにここに穴を設置したのかがワカランのです。

これがマンズの迷宮であり、面白いトコなんですが、わざわざ穴を開けたという謎解きを解けた方は是非ともお教えくださいな。

 

 

アイはラウドマウスシリーズ共通のシール目です。

・・・というかマンズ共通と言った方がいいかもしれません。

爬虫類の皮膚のひんやりした感触を連想させるフィニッシュはこのシリーズの特徴でもありますね。

このシリーズにはラウドマウスジャークというミノーもありますが、このフィニッシュを施されたミノーは、さながらヘビを思わせるものがあってなかなかの仕上がり具合。

ごくまれに中古屋で見かけるので、気になった人は探してみるとイイかも。

 

 

この気の抜けたフロッグパターンもマンズならではですね。

このカラーパターンはマンダンサーなんかにも採用されています。

一見フロッグには見えないけれど、よくよく考えてみるとフロッグだねと思わせるのがマンズマジック。

そもそもバスはコレがカエルだと思って喰い付くなんてことはないと思いますが😁

 

 

昔のマンズらしく、テールエンドにはペイントスティック穴もあるのが嬉しいですね。

しかもネジ山の痕までわかっちゃうほど肛門拡張されてるところがナイスです。

ペイントスティックに刺して塗装をするという手法自体が絶滅しつつあることを思うと、ケツの穴というのはルアー製造の過程を物語る貴重なアナなんではないかと。

全然関係ない話ですが、この間、メキシコの刑務所に収容された新参者の受刑者(男)が、その刑務所のヌシ的な受刑者(もちろん男)にレイプされるという衝撃的な動画を見ました。

その内容と言ったらもう、グエーオエーな・・・・   あれ? なんでココでそんなエグいこと書いてんだ?

フックは前後ともカーブドポイントの鷲針を装備しています。

テールのフェザーは、連続チャギング時のスタビライザーにはなれないほどあっさりとした量ですが、ナニゲにティンセルを巻き込んであったりして、こっちも本気なのかどうかワカラン仕様。

こういう力の抜き加減はさすがマンズですね。

 


 

ネームはボディの両側にモールドされています。 左舷にはマンズロゴ、右舷にはChug’N Spitと入ったダブルネーム仕様。

でも元々のウロコ模様とペイントが邪魔してるので、目を凝らしたって見えやしねぇ。

もうちょっとネームの存在を大事にしてほしいもんですハイ

 

 

ラウドマウスシリーズは2003年を最後に、ラウドマウスクランクを残して解散してしまったので、このチャギンスピットはラウドマウスジャークと共に絶版となっております。

ラウドマウスは個人的にかなりグッとくるシリーズだったので、マンズのマーケティングディレクターのラリー氏に、日本にはマンズの熱狂的なファンがいるんだから是非再販してくれみたいなことをアツく語ったんですが、その熱意がウザかったのか見事にスルーされました😁

多分うるせージャップだと思われたんでしょう😁😁😁

あ、ジャップで思い出しましたが、我々日本人はジャップと言われると第二次世界大戦の悪夢と重ねて蔑称的なイメージとして捉えますが、本人は全く意識せずジャップって言ってる事が多いです。(アメリカの場合。特に若い世代)

最初はのんだくれもそれを知らずに、Disgusting! ムカつくんだけど!と言ったら、何を怒ってるんだ?!的に逆に驚かれた事がありました。

彼らの中でジャップは単にジャパニーズの省略であって、我々がアメリカ人をメリケンと呼ぶのと何ら変わらんのです。(てかもうメリケンなんて呼ぶヤツはいねーか笑)

たまたまそいつだけなのかと思ってたんですが、複数の人間から同様の声を聞いたので、おそらく結構なパーセンテージで蔑称に当たる事を知らずに使ってるんだろうと。

もちろん蔑称として使われてた事を知ってて、わざわざ聞こえるように言ってくる連中もいるので、全てではありませんが。

あ、だからと言って日本にいる外国人をガイジン呼ばわりしちゃダメですよ。

昔に比べて最近はそうでもなくなりましたけど、ガイジンというワードは、彼らのアイデンティティを根底から否定するように聞こえちゃうそうなので。

あれ?一体何の話だ?

あ、そうそう、このチャギンスピットは今でもたまーにショップの陳列ハンガーの奥でパケ入りがぶら下がってる事があったりしますので、こまめに奥を覗いて見てくださいな。