最近あんまり聞かなくなりましたが、マシンガンポッピングというメソッドがあります。
連続した手首のスナップでスプラッシュを吐かせる、まさにマシンガンで連射するようなポッパーテクニックのひとつで、バスが水面のベイトフィッシュを意識している時はデッドリーなメソッドのひとつです。
今日のゲストはそんな時にピッタリなベイトボナンザシリーズのTWPでございます。
ベイトボナンザぁ?なんじゃそれ という方にちょっとだけノー書きを。
このベイトボナンザは、2年ぐらい前から米国内で販売が始まったプラドコの廉価版シリーズ。
プラドコ傘下のブランドの中で実力のあるルアーを簡易塗装、簡易包装でリリースする、いわゆるエントリーモデルです。
しかーし! エントリーモデルと侮るなかれ。
このシリーズの中には既に絶版になってるルアーがひっそりと、本当にひっそりと復刻されているんです。
筋金入りのルアヲタの皆さんならもうお分かりですよね。
そうです、コットンコーデルの名品・チョップスティックがベイトボナンザの一員として復刻されているんです!
これは以前紹介したクレイジーテールシャッドの盟友として同時リリースされたもの。
なぜ3サイズあるチョップスティックのこの最小サイズだけがボナンザメンバーに抜擢されたのかは分かりませんが、こんなナイスな復刻を放っておくテはありません!
だってこのサイズですよ。 まさに一口、バイトサイズ。
こんなルアーが水面でハデにスプラッシュを飛ばしてちょこまかと暴れるんですからそりゃバスじゃなくたって喰い付きますがな。
マシンガンポッピングに適したルアーとしてはヘドンのベビーチャガースプークが思い浮かびますが、コイツの造りを見てると、明らかにベビーチャガーを意識したであろうトコが見え隠れしてて思わずニヤリとさせられます。
そんなニヤリポイントその2はこのカップ。
どうという事ないフツーのカップですが、ベビーチャガーに比べてしっかりとエッジが立っているのでキレの良いスプラッシュがシュパシュパ出せます。
これは復刻モノだけでなくオリジナルモデル時代からの伝統ですね。
真っ直ぐ引いてツバを吐くのはもちろん、首振りの度に横のエッジが働いて、歩道脇の植え込みにタンを吐くお行儀の悪いおっさんのようなサイドスプラッシュも得意です。
しかもシビれポイントはカップのエッジだけじゃないんです。
喫水ラインがこれまた絶妙。
ラインアイがギリギリ水没する位置でほぼ水平浮きになるボディは軽すぎず重すぎず、絶妙なテンションで確実に水を掴んでくれます。
マシンガンポッピングテクではこれが非常に重要なファクターで、喫水ラインが低くてしっかり水を掴めなかったりするとすぐにトビウオになっちゃって使い物にならないんですよね。 チョッピーコンディション時は特に。
その点コイツはどんなに早くトゥイッチを与えても確実にロッドアクションをフォローしてくれるので余計な事に気を取られずに思いっきり専念できます。
これぞまさにマシンガン。 早撃ちのために誕生したポッパーと言っても過言ではないでしょう。
あ、早撃ちといえばのんだくれのナニも決して引けを取ってませんが😭
ニヤリポイントその3はこのボディの中にあります。
中をお見せできませんが、コイツにはカチカチと良く鳴くラトルが内蔵されており、良く首を振る寸詰まりのショートボディとの相性はバッチリ。
チャガーはノンラトル仕様ですので、この点でもライバル心ムキ出しです。
ストライクキングのセクシーシャッドとヘドンのBFカラーを掛け合わせたようなプリントのフロッグパターンも斬新ですね。
フックはラウンドベンドのショートシャンク。
オールドのチョップスティックはファインワイヤーフックを採用していて、割と簡単にフックを伸ばされるのでこの進化は嬉しい限りですね。
しかし特筆すべきはテールのフェザーの処理方法。
単にスレッドで巻いただけでなく、赤いウレタン?ででっぷりと分厚くコートされています。
これによりポップRなんかで多発するスレッドの解けが解消されるだけでなく、赤針効果も狙っています。
さらに長めのフェザーを使う事で、連続ポッピング時の安定性も向上。 言うなればスタビライザーみたいなもんですね。
コスト重視の廉価モデルなのに通常のプロパーモデルには採用されてないナイスな手法がいくつも投入されてるなんて、プラドコのコスト意識は一体どーなってんでしょーか。
コットンコーデルのルアーとくれば忘れてはならないのが名前のモールドです。
我らがコーデルは廉価版でもちゃんと一家の証を残してくれました。
しかし残念なのはブランドネームだけで終わってる事。
廉価版だから名前のモールドまで気にしてないのは分かるけど、せっかく名品を復刻させたんだから少しぐらい配慮して欲しかったなー。
とはいえ単にTWPと入れられてもそれはそれで文句の一つも言いたくなりますけど。
ちなみにシリーズ名のボナンザとは埋蔵量が豊富な鉱脈のこと。
プラドコ傘下ブランドにはたくさんの金鉱脈があるので、その中から名作を復刻させてゆくシリーズですよ、という意味ですね。
今市場に出回ってるポッパーはほぼ全部と言ってもいいほどポップRの流れを汲んだモノばかりになっちゃってますが、たまにはポップR流派に反旗をひるがえして、こういうヤツと戯れてみるのもイイかもですね。
コメント
1. とびっく November 14, 2010 23:11
こんばんは(・∀・)ノ
一瞬ドコの?ですがこのカラーってだけで買います!
どうせならもう少し大きくモールド入れて欲しかったあっ!廉価版だから無理っすね(笑)
2. かうたん November 15, 2010 00:57
ベイトボナンザ!
…聞いた事有る気がするのに思い出せない…(T_T)
廉価版!
…ああ、何て良い響きでしょう!現行アメルアに求めたいのはやっぱりコストも外せません。
最近は自分も乗っかっちゃってる気しますがアメルアブームなのか高いのが多くて。
安いのは大歓迎です♪♪♪
3. のんだくれ November 15, 2010 06:26
とびっくさん
このカラーだけで… というキモチ、すっげー分かります。
4. のんだくれ November 15, 2010 06:29
かうたん
確かに最近のアメルアは価格が高騰してますね。
昔は10ドル越えたら、アホちゃう?!の世界でしたが今は15ドルぐらいならフツーになっちゃいましたから。
しかし以前からよく言われるんですが、アメルアってブームなんですかね?
5. ロングA November 15, 2010 17:53
なんて美味しそうなサイズ!
チョップスティックがあまり見つからない今、
コレは嬉しいですね。
しかも廉価だなんて、いい仕事してくれるじゃ
ありませんか!
しかしこのルアーのおかげでベイトボナンザ
から目が離せなくなってしまいますね。
もう復刻用ブランドにしてしまえばいいのに。
6. 章 November 15, 2010 18:08
このシリーズはよく行くお店にならんでましたが強度が弱そうに見えたのでスルーしてました
試しに使ってみたいと思います
7. 水澄まし November 15, 2010 22:31
今晩は!
クレージーテールシャッドだけ買ったのを後悔します(泣
TWCはトップウォータークレージーシャッドと思ってましたが、ポッパーはTWP・・・思った通りの名前で安心しました(笑
探さなくっちゃ。
8. い~もん November 16, 2010 12:51
まいどです~
これ、よろしいですね
「蛙」カラーも良さげ♪
ポッパー大好きです!!
うちも早討ち…(爆)
剛でTRY AGAIN♪
9. tei-g November 16, 2010 23:30
廉価版にしてはカラーがいいですね。
これ日本でいくらぐらいで並んでるですかね。
ちょっと興味あります。
10. のんだくれ November 17, 2010 00:08
ロングさん
復刻用ブランド! まさにそれが言いたかった!
というのはアメリカではこのチョップスティック以外にも結構マイナーなモデルを復刻ちっくに出してるんですよ。
日本にも少しは入ってきてますがもっとオフトあたりがガッツリ入れてくれるとどこでも買えるようになるんですけどね。
11. のんだくれ November 17, 2010 00:09
章さん
強度については同じように不安でしたがバス釣る程度だったら全く問題ナシです。
見かけたら是非捕獲を。
12. のんだくれ November 17, 2010 00:10
水澄ましさん
迷ったら買い!ですよ。
13. のんだくれ November 17, 2010 00:10
いーもん
この色に喰い付く時点でリッパなヲタ。