BXブラット6′ BX Brat 6′ BXB06 / ラパラ Rapala

 

自分で名乗っときながらアレですが、ルアヲタはなかなか厄介な存在です。

 

基本的にオサカナを釣るよりも泳いでるルアーを見てる方が楽しいので、自然と目視可能な距離へのキャストばかりになり、いつも釣果は低空飛行。

 

琵琶湖の炸裂期に一生分のバスを釣ってるからもうこれ以上釣らなくてもイイよねという謎の言い訳をタテに、足元でルアーを泳がせては悦に入る日々です。

 

そんなヲタがいつにも増してテンションを上げてしまったルアーがこのBXブラット6’。

 

シャローカバーを巻き物で攻略したいアングラーの必携クランクと言っても過言ではない逸品です。

 




 

 

BXブラットはラパラが満を持して市場投入したバルサと樹脂のハイブリッドクランクです。

 

2014年にスタートしたBX(Balsa Extreme)プロジェクトのクランクベイト担当として2017年にデビューしました。

 

 

ICAST2014でデビューしたBXシリーズの先鋒BXウェイキングミノー。ブースの一等ポジションでバルサ素材とプラスチックのハイブリッドを大々的に謳っていました。

 

既にBXウェイキングミノーのパフォーマンスにノックアウトされていたのんだくれはソッコーで購入。

 

ラパラってホントに人の心のスキマに入り込むの上手いですよね😂

 

 

 

BXブラットはご覧の通りのタイニークランクです。

 

マグナムクランクでさえ普通と思える今の時代は50ミリ、3/8オンスというサイズはちっさ!と思ってしまいますよね。

 

大きく張り出したリップからカバーに強いクランクベイトである事は一目瞭然。

 

このシリーズには3’というシャローモデルもラインナップしていますが(のちにビッグサイズも追加)、のんだくれのお勧めは圧倒的にこの6’モデル。

 

この6’モデルには、カバークランキングが楽しめる要素がギュギュッと詰まっているんです。

 

 

 

まずリップの障害物回避性能が素晴らしい。

 

スクエアビル形状から障害物回避性能が高そうなのは想像出来ますが、このBXブラットはその予想を余裕で超えてきます。

 

このクランクをひと言で言うと “引っかからないクランク”。

 

とにかくスタックしないのです。

 

リップラップや立ち杭は言うに及ばす、割とキツめの冠水ブッシュやレイダウンもスルスルとキモチ良いほど抜けてくれます。

 

 

 

障害物に当たると右へ左へ軽やかにボディを翻し、ワイドなボディによってフックポイントをしっかりガードするという設計がしっかり活きています。

 

あまりにも引っかからないのでのんだくれの足元遊戯にも拍車がかかり、そのパフォーマンス見たさに明らかにサカナがいないであろうブッシュやカバーにも投げて抜け具合を試してしまうほど。

 

さすがにウィードなどのソフトベジテーションまで弾く能力はありませんが、ウィードなどが掛かってもリップに引っ掛かっているだけの事が多いので、ちょっとトゥイッチするだけでウィードが外れて臨戦態勢に戻れる回復能力を備えているところも巻き巻き野郎にはうれしいところ。

 

クランキングは巻きのリズムが重要な要素になることも多いので、リズムを狂わせない回復能力は地味ながらもアングラーのモチベーション維持に大きく貢献してくれます。

 

 

 

 

そして何よりもこのリップのリーチが絶妙なのです。

 

シャローダイビングバージョンの3’モデルはややリップが短く障害物回避性能に関してはやや劣るため、カバー周りでの使用を想定しているならば深度よりもリップのリーチでこの6’モデルを選ぶべきでしょう。

 

もちろん3’には3’ならではの良いところがありますが、潜行深度だけだったら3フィートの差なんてロッドティップの位置でどうにでもなりますからね。

 

 

 

ちなみに6’モデルはカタログ値では6フィート程度潜ることになっていますが、激しく暴れるアクションゆえ、感覚では5フィート潜るかどうかといったところ。

 

しかものんだくれはガチでカバーを通す時はUS20lbナイロン(Sufix Elite=国産ライン規格だと約25lb)を使っているのでせいぜい4フィートぐらいしか潜ってないと思われ。

 

でもリザーバーの冠水ブッシュならともかく、通常のカバークランキングでそれよりも深いレンジを狙うシチュエーションはあまりないのでその深度でも不満を感じることはナシ。

 

むしろその太さがあるからこそスタックに臆することなくブッシュにブチ込めるので、ラインの太さは正義だ!と思うべき。

 

太いラインだとアクションが… とか、飛距離が… とかネガティブな事がアタマに浮かんだアングラーはカバークランキングがどういうものかをもう一度ゼロから勉強しなおすべし。

 

余談ですが、のんだくれ的にはこのBXのようにラインアイのエイトピンが長めのクランクはかなりポイント高いです。

 

その理由はピン足が長いとトゥルーチューンがしやすいから。

 

ラパラのルアーがいくらまっすぐ泳ぐとはいえ、大きな魚を掛けたり根がかりを外した後のアイチューンは不可欠なので、プライヤーで調整しやすいピンは◎

 

ノーマンのファットボーイのように超シビアなチューンが求められるのにピンが調整しにくいルアーだと、あ”ーーもーー!ってなりますもん😩

 

 

ファットボーイ Fat Boy / ノーマンルアーズ Norman Lures

 

そういえば肝心のアクションに触れていませんでしたね。

 

アクションは典型的なローリングアクションですが、背中とサイドを塗り分けたボディカラーの効果もあってかなり強い明滅を感じさせます。

 

ラパラはこれを ”ハードローリングアクション” と銘打って強力にアピールしています。

 

実際に投げるまでは、大人のオモチャじゃあるまいしハードローリングってなんやねん!と思ってましたが、使って納得、確かにハードローリングですw

 

 

 

BXブラットのナイスなところはリップだけではありません。

 

ボディラインにエッジを立てることで、リトリーブ中にルアーが何かにヒットして腹を見せるような姿勢になってもボディラインに作られた角がスクエアビルと同様の性能を発揮し、フックポイントをカバーしてくれます。

 

おそらくこのボディ形状は単にフックポイントを守るだけではなく、障害物とボディの接触面を減らす効果でカバー抜けをアシストしているんでしょうね。

 

しかし不思議なのは、このエッジラインが生み出す特性に関する説明がラパラのサイトはおろかセールスキットにも一切無いこと。

 

ボディデザインに関する説明があったのは唯一、この ”Vカットベリー” のみ。

 

 

 

しかもこのV字カットですら、どんな効果をもたらすかの説明はありませんでしたw

 

背中のエッジラインにしろV字腹にしろ、ここまで明確なデザインなので偶然の産物などではなく、間違いなく何らかの意図を持ってデザインされていたはずですが、一切説明されていないのは何か理由でもあるんですかね?

 

ラパラに詳しい方、是非お教えくださいませませ。

 

 

 

さてさて。

 

そんなややこしい話は置いといて、このBXシリーズはフィニッシュの素晴らしさでも群を抜いています。

 

バルサボディをコポリマー樹脂でコートするだけでなく、上半分はフォイル、下半分はバルサの下地を見せることで伝統と革新を視覚的にも表現しているあたりに米式のマーケティング手法がビンビン感じられますね。

 

バルサボディにコアとなる樹脂製フレームを通して強度を担保するという手法を採用したのはラパラが最初ではありませんが、大量生産、かつ安定した品質で長期にわたって販売し続けているのはラパラだけですから、やはりバルサ製ルアーの老舗としてのプライドもあるんでしょうね。

 

ところで皆さん、このBXについてちょっとギモンに感じるところはありませんか?

 

バルサを樹脂でコーティングするなら、プラスチックのインジェクションルアーと変わらないんじゃないの?って。

 

のんだくれも最初はそう思ってました。

 

でも爪などでバルサの部分を押してみると、樹脂コートが予想以上に薄い事がわかります。

 

先述のBXミノーなどはググッと押したら見事に凹んでしまいました😭

 

つまり樹脂コートはバルサの特性を殺さないギリギリの厚みで施されていて、インジェクションとは全く違うものなんです。

 

そんなの当たり前だろ!と言われればそれまでですが、こういうことはトライしてみないと実感できませんからね。

 

 

そうそう、肝心な事を書くのを忘れてました。

 

このBXブラットはバルサの下地が見えることもあって浮力が強そうなイメージですが、3’も6’も浮力を抑えた設定になっているので誤解なさらぬよう。

 

これは浮上スピードを遅くすることでカバーに当たって止めた直後のバイトを取りやすくするための仕様。

 

後に追加されたビッグブラットの方は幾分か浮力高めの設定になっていますが、一般的なバルサクランクの浮力イメージとはちょっと違うのでご注意を。

 

 

 

ブランドロゴとネームを並べるネームプリントは近年のラパラのスタンダードとなっていますね。

 

製造はお馴染みのエストニアですが、最近のパッケージには Assembled in Estonia の他に Designed in Finland の文字も入るようになりました。

 

エストニアだけだとマーケティング的にブランドイメージが弱くなっちゃうんでしょうか?

 

ちなみにブラットとは英語でやんちゃなガキ、特に手に負えないタチの悪いガキの事を指します。

 

おそらく激しく暴れるアクションとやんちゃなイメージを重ねたと思われますが、シンプルな名前ゆえに他の意味も埋めてそうですね。

 

 

 

フックはカバークランクらしく、前後ともショーシャンクのラウンドベンド#6を採用。

 

もちろんラパラグループのVMCのもので、ポイントが平打ちになっているのが特徴です。

 

ちょっと話は逸れますが、ルアーメーカーは適応するフックのブランドと品番もパッケージに記載しておいて欲しいなぁと常々思ってます。

 

へドンのように多少フックサイズが違ってもパフォーマンスが落ちないルアーならまだしも、近年はかなりシビアにセッティングされたルアーも出てきており、フック交換の際にフック重量も気にしなければならないケースも散見されます。

 

実際のんだくれの元にもフックサイズやブランドに関する問い合わせが複数件来ており、まさに ”そんなん知らんがな” の状態。

 

おっさん的にはそんなの自分で調べろや!になるんだけれど、ルアーを販売するという観点では、パフォーマンスを最大限に引き出すフックをアナウンスするのはメーカーにとってもメリットがあると思うんですよね。

 

パッケージにアピールだの他に類を見ないだの美辞麗句(自画自賛?)を並べるよりも、アグレッシブにバイトを取りに行きたい時は◯◯社の◯◯何番、カバーでのスナッグレス性を求めるなら◯◯社の◯◯何番といった具合に、よりルアーのパフォーマンスを引き出すような具体的な案内をしてくれた方がよっぽど嬉しいですもん。

 

メーカーが制作したYouTube動画ですらそういう案内はありませんからね。

 

プロと呼ばれている人たちも、メーカーからサポートしてもらってるんだったら自腹を切ってでも全ブランドのフックを試して相性の良いものを紹介するぐらいの探究心と意気込みを見せて欲しいもんです。

 

ルアーを開発制作するのがメーカーの務めで、そのルアーの可能性を広げるのが契約プロの役目なんですから。

 

SNSのプロフィール欄に ”〇〇社テスター” と自慢げに書いてあるのに、魚を釣る程度の浅い製品紹介しかしてないのはイタ過ぎるし、メーカー側もテスターに対してもっと強い姿勢で向き合わないとオサカナ釣る事が全てだと思ってる自称テスターに小馬鹿にされちゃいますよ。

 

 

 

このBXは発売後4年が経つにも関わらず、いまでもしっかりとラインナップに残って頑張ってくれてます。

 

しかし最新モノや流行りモノに対しての感度が ”高すぎる” ショップでは鮮度が低いルアーと見なされるのか、なかなか見る事ができません。

 

逆の見方をすれば、こういう良いルアーを店頭在庫として置き、ちゃんと説明できるショップはデキるスタッフがいるという証でもあるので、そういう目線でBXを探してみるのも面白いかもしれませんよ?

 

…..って、実際にコレやったらめちゃくちゃ根性悪いよね😁

 




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