夏の野池で欠かせないのがチビペンシル。
状況によってムシになったりベイトフィッシュになったりと非常に便利なルアーです。
そんな時に一番オススメしたいのがこのBチマテラー。
持ってて絶対に損はしません。
言うまでもなく夏場の野池の岸際は、バスにとって格好のエサ場。
そんなところにいるバスは、一見釣りやすそうに見えるのですが、捕食対象にセレクティブになってる事が多く、虫を狙ってる時は虫しか喰わないなど気難しい事が多い気がします。
そういう時に、このBチマテラーのような7~8センチ程度のペンシルが非常に役に立つんです。
一般的に虫をイメージしたハードルアーといえばポッパーが思い浮かびますが、のんだくれの経験上、ポッパーはサウンドでの集魚力がある分、一度見切られてしまうと他のルアーを投入しても完全無視されることが多い気がします。
その点ペンシルベイトであれば、ファーストアプローチでバスの反応が得られなくとも、落水昆虫アクションで、次は逃走ベイトフィッシュアクションで、バスの注意を引きたい時はクイックなロッドワークでポップ音を、などなど一つのルアーで動きを変えて多彩なアプローチが出来るので非常に重宝します。
なんたってこのサイズですからね。
虫だろうがベイトフィッシュだろうが未知の生物だろうが、アングラーの演出次第でイメージ通りのエサに変化自在なのは唯一無比。
魚種とサイズさえ選ばなければ、5センチ以下のペンシルでとりあえずオサカナの感触は味わえますしw
でもやっぱりペンシルベイトは最低でも7センチ以上ないと、動きのバリエーションが少ないというか、誘いというかアピールの幅が少なくなっちゃいます。
その点、このBチマテラーはその場での首振りはもちろん、スケーティング、ダイビング、スイミングの基本動作を完璧にこなす千両役者であるだけでなく、小さいながらもしっかりした水押しでアピールも強めなので、非常にバスの反応が良いのが特徴。
使い込むほどに良さがわかるルアーの筆頭にあげても何らおかしくないルアーです。
今でこそクラック模様はポピュラーですが、一番最初に国産ハンドメイドでコレを見た時は感動したもんです。
クラックパターンはこれよりも前にヘドンが実用していますが、国産ルアーが採用したという事実はなかなかのインパクトがありました。
そういう意味でもズイールは先駆者でしたね。
使ってるうちにだんだん割れてくる塗装も、さらにそれ自体をルアーの成長と見て楽しみなさいと指南するズイールの姿勢も、米製プラスチックプラグに馴れ切っていたのんだくれにはちょっと衝撃でした。
だって80年代当時でも、ズイールは結構なお値段でしたから。
それが使ってるうちにピキピキ割れてくるなんて、なけなしの小遣いを叩いた少年にとってはヲイヲイな世界ですよw
それをポジティブに受け止めろとの説法にカルチャーショックを受けてズイール教に入信したバス少年達は数知れず。
フックは80年代終盤に流行ったゴールドプレートのトリプルです。
この時期は猫も杓子も金針で、ファイブオーもウッディベルもみーんなギラギラしてた時代でした。
金色の重く鈍い光がバスに強烈にアピールするので、シルバーのフックとは明らかに釣果が違う!とアツく語っていた雑誌もあったぐらいですから。
それに踊らされて手持ちのルアーを全部ゴールドに替えたのは、何を隠そうこののんだくれですが。
画像をご覧いただいてお分かりの通り、こちらは80年代のオールドズイール。
バスバブルの時にはトンでもない価格で取引されていたというシロモノです。
何度か売ってくれと持ち掛けられましたが、今思うと売らなくて正解だったなと。
もしその時に言われるまま売ってあぶく銭を手にしても、多分アルコールに変わっただけだけだろーから😁😁😁
近年のズイールはほとんどがダブルフック仕様になっていますが、トレブル仕様のズイールはちょっと違うフィールで、使い手の幅を広げてくれます。
だからといって今のズイールがダメダメなワケじゃないですよ。
今は今、昔は昔。
ルアーはそれぞれ使いどころがあるし、それを見つけていくのもアングラーに与えられた楽しみの一つなんですから。