今日は微笑みの国・タイから少々変りダネを連れて来ました。
ご覧の通りのカエルルアー、その名もジャンボフロッグ。
タイのルアーブランド、ルアーズファクトリーからの刺客です。
しかし微笑みの国からの刺客ってワードはどう考えてもピンと来ませんね😁
カエルを模したルアーは数あれど、ここまで忠実に再現したヤツも珍しいですよね。
タイにはスネークヘッドをはじめとしてルアーで釣れるサカナが多く生息しており、そいつらの格好のエサでもあるカエルは当然ルアーのモチーフにもなるワケです。
しかしここまで造り込むとリアルとは違う次元にイッちゃってますよね。
ウウウ… タイ人恐るべし。
どーですか、この今にも生臭いにほひが漂ってきそうな質感というかヌメリ感。
このイボイボをつぶしたらプシュッと液体が噴き出してきそうな生々しさすら感じられます。
フックとスカートを外して女性社員の机に置いといたらエラい事になりそうです。 ←小学生かよ!
もうこのヌルリン感の前ではあの海洋堂フィギュアですらヘビに睨まれたナントカになっちゃいますね。
実はコレ、新しいルアーを探してた時に浮上してきた新星で、カエル好きののんだくれが即バイト!しちゃったルアーなんです。
このフロッグは型から抜いた硬質発泡のボディをエアブラシでペイントするんですが、この再現度が半端ないんです。
どんな高度なスキルをもった職人がいるのかと思いバンコク郊外の工場に出向いてみると、短パンにビーサンのこのタトゥー兄ちゃんが事も無げにシュッシュッと吹いてるだけでした。
しかしこの兄ちゃんのペイントスキルは見てるとクラクラするほどのレベルで、社長(写真左)からのリクエストをちょっと聞いただけで完璧に仕上げる事ができる、この工場のマスターペインターでした。
さらにこの工場の塗装担当全員がマスターペインターからの指示を完璧にこなすという、とんでもない塗装集団だったのです。
近年の中国のルアー工場も高いスキルを持つ若者が多くなってきましたが、このルアーズファクトリーほどの塗装スキルのものはまだ見たことがありません。
タイ人は昔から手先が器用で物づくりのセンスに溢れていると聞いてましたが、これは衝撃でした。
むーう… 恐るべしタイ人。
話を元に戻しましょう。
のんだくれが即バイトしてしまった理由はこのアゴの形状。
実はこのカエル、普通の中空フロッグのようにヘコヘコするだけかと思いきや、このアゴの下で水を受けてポッパーにもなっちゃうんです。
一定スピードで引いてくるだけで前方にペシャペシャと水を飛ばしてくれるのでアピール度満点!
このルアーの対象魚であるトーマンつまり雷魚を狙う時は、日本のようにスロー&ステディなアプローチではなく、連続したポッピングアクションで誘うのでそれに対応したものなんです。
日本でいうところのスプラッシャーでとは違うので飛沫はそれほど派手ではないんですが、ポッパー的な形状でない分、連続ポッピングでは安定してスプラッシュが出せるという利点があるんです。
もひとつスゲーのはこのスカート。
一般的にバスフィッシングで使われている中空のウィードレスフロッグを見慣れたのんだくれの目には、違和感しかありませんでしたが、実際に水に入れてみるとのんだくれはまだまだ青二才でした。
実はこのカエルはほぼ垂直の角度で浮くんですが、リトリーブを止めると、水平姿勢からジワーッと立ち浮きに移行します。
勘のいいヒトはもうわかりましたね?
そうです、本物のカエルが泳ぎを止めるとゆっくり足が沈んでいくあの動きなんです。
その【ジワーッ】はこのボサボサが水の抵抗を生むからこそ出る動きだったんです。
しかもこのラバーの一本一本が水を捉えて細かく震えるんです。
デッドスローでリトリーブすると、花のように開いたラバーが全部ピリピリと震えるんです!
この動きを最初見た時はちょっと感動しちゃいました。
もしこれを意図してやってたとしたら… ウウウ… やっぱりタイ人おそるべし。
そんな微笑みマインド?で作り上げられたルアーなので、ウィードガードまで斬新です。
画像だけでは分かりにくいと思いますが、フックのアイ部分にフレキシブルに動く2本のワイヤーを取り付けてそのワイヤーにビニールチューブを被せ、チューブの穴にフックの先っちょを収めるという手法。
正直なトコ、まだオンシーズンのリリーパッドやリーズなんかでは試した事がないのでスナッグレス性能については未知数ですが、結構イイ感じです。
ちょっと面倒くさそうですけどね
ハラ側は何も引っ掛かりがなく、こーんなにもスムースなのでリリーバッド上でのスベリもイイんじゃないでしょうか。

ボディのカットサンプル(別モデル) スチールのワンノッカー仕様になっているのが分かります。
ちなみにこのハラの中には前後方向にだけ動く2個のラトルボールが仕込まれていて、ボール同士がぶつかってジキジキと良く鳴いてくれます。
ジャンボフロッグという名前の割にはスナッグプルーフと同じくらいのサイズなトコも◎
夏場のナイトゲームではほぼ100%中空ガエルしか投げないのんだくれですが、来シーズンはこの固いカエルも使い込んでみよーかなぁと。
コメント
1. カープヒロシマ October 31, 2009 07:53
待ってました!
『フックとスカートを外して女性社員の机に置いとく』
絶対やります!(爆)
NIBルアー、地元のお店2件さんだと買えますか?
キラールアーとか置いてあったもんで…
2. 岩谷薫 October 31, 2009 11:14
タイは一度訪問したことがありますが、とても好きになりました。
そんなお国がこんなスバラシイフロッグを作っているなんて!
タイで初めてカヘルを食いましたが旨かったです!
人も魚もカヘルは食い物なので、その愛情がこのリアルさになったのかな。
この映像を見て若干旨そうに見えるのは私だけ?笑
4. なっかん October 31, 2009 18:57
この生々しさ最高ですね
絶対欲しい!!
でも、カエルを家の中に持ち込むとマジで離婚問題に発展する
我が家では、嫁さんの許可が必要です(爆)
5. 水澄まし October 31, 2009 19:12
今晩は!
もはや芸術品か博物館のカービングモデルの緻密さですね。
久々に琴線を弾くルアですわ。
ザラが写ってない(笑)ので、大きさが心配でしたが、スナッグプルーフのサイズで安心しました。
ビニールチューブのウィードレス、実は私的に使ってますが、針先に被るチューブの長さを少しずつカットしながら、
ウィードレスとバイト時の外れ易さを両立出来る長さを探してます。
来シーズンは雷シーズンになりそうやな。
6. シスコキッド October 31, 2009 20:18
本体とスカートは別人の設計ですかぁ?
カエルって全世界にいますよねぇ・・
面構えは、今のところコイツが一番リアルかな!!?
なんかカブレそう(笑
7. とびっく October 31, 2009 20:37
こんばんは(・∀・)ノ スゴい造り込みですよね!
これとソックリなのを例の黄色の店から連行したんですけど腹になんかサインが入っててムクなボディっぽいんですけど同じメーカーなんすかね(・・?)
8. ノンらとる October 31, 2009 21:29
「本物のカエルが泳ぎを止めるとゆっくり足が沈んでいくあの動き…」
( ̄□ ̄;)
僕のもジワーってしてきました(爆
9. tokuhain November 01, 2009 00:52
このところ、水位上昇と共に、ジャイアントスネークヘッド釣りではカエル君達の出番が急増しています。
ブッシュ、ウイードエリアでは、彼らの独断上ですね。
先週も、アランカではないですが、カエルで1匹し止めました。その代わりロッドを折ったけど(涙)
10. イカメガネ November 01, 2009 01:56
このリアルな造形、知らずに見たらまず国産品としか
思わないでしょうね(ま、スカートの見た目は置いと
いて・・・)。
さらにルックスだけじゃなくて機能性もキッチリ盛り
込んでるとは。まだまだ世界には未知の強豪がいるん
ですねぇ!!
11. あざらしみうら November 01, 2009 09:11
これ、ペラは付いていないんですね。
タイの雷魚釣りって、こんな形のフロッグにバズベイトのペラを付けたようなルアーが定番らしいですね。
こんなにリアルなのは少ないと思いますが、スカートの付き方とダブルフックはタイの定番そのものです。
12. 80’s Bassing November 01, 2009 15:13
これキテまんなぁ(;・∀・)
タイ人もやりますねぇ。。
すっげぇ・・
13. バズンフロッガー November 01, 2009 20:11
タイのルアーって ピームーおじさんのサンダルペラルアーだけだと思ってました。(笑)
14. tei-g November 01, 2009 21:38
海洋堂にでも作らせたようなリアルさですね。
ラバーの動き、狙いだったら凄すぎる。で、取り扱いはいつからでしょう?
15. セラフ November 01, 2009 23:59
これは中国人もビックリなレベルですよね~。
それがタイってのが驚きですわ~。
これからは東南アジアに旅行に行く人にも「ルアー買ってきて」攻撃しないとダメですね~(笑)。
ウィップラッシュの箱の中に仲間入りさせたいです。
16. い~もん November 03, 2009 01:06
サワディです m(__)m
(笑)
これ欲しいっすっ!!
KISSで雷神~
17. のんだくれ November 04, 2009 18:20
カープさん
地元の2軒で買えます。(笑)
18. のんだくれ November 04, 2009 18:24
岩谷さん
いや、のんだくれもそれに近いものが。(笑)
初めてカエルを食べたのはバリのクタビーチにあるカフェでした。
デカめの皿にテンコ盛りになったカエルの足の唐揚げが出てきた時は
正直固まりましたが、ぬるいビールでハラに流し込む作業は至福の時でした。
あーまた喰いてぇ
20. のんだくれ November 04, 2009 18:34
なっかん
カエルがダメな人ってホントにダメみたいですからね。
ちなみにのんだくれはキュウリがダメです。
あのにほひを嗅ぐとマジでウッ!とします。
世界中のキリギリスが頑張ってキュウリを退治してくれればイイのに・・・
21. のんだくれ November 04, 2009 18:35
水澄ましさん
そういえば定番ザラとの比較がありませんでしたね。
のんだくれも来期はちょっとコレを使い込んでみよーかと思ってます。
22. のんだくれ November 04, 2009 18:36
シスコさん
カブれました。(爆)
タイのルアーってこのスカート多いんですよね。
狙ってやってるわけじゃないと思いますが、なかなかナイスですよ。
23. のんだくれ November 04, 2009 18:38
とびっくさん
この手のカエルルアーはタイには複数ありますので多分違うブランドですね。
まあそれだけタイではカエルがポピュラーなルアーだということでしょう。
24. のんだくれ November 04, 2009 18:39
ノンらとるさん
のんだくれはカメの頭がジワーっときました。(爆)
25. のんだくれ November 04, 2009 18:41
tokuhainさん
おひさです!
これからがシーズンなんてイイですねー。 ウラヤマシイ。
ロッドを折られるほどの大物なんて未だかつて一匹も無い・・・ (涙)
26. のんだくれ November 04, 2009 18:43
イカメガネさん
またまたおひさです!(笑)
世界にはまだまだヤヴァイルアーがたっくさんありますよー。
今注目してるのは南アフリカのルアーです。(笑)
そのうち紹介しますが、激ヤヴァですよ。
27. のんだくれ November 04, 2009 18:46
あざらしさん
そーですね、ペラつきのものが多いですね・・・ というかカエル関連はほとんどがペラつき。(笑)
聞くところによるとスプラッシュを上げて水面を疾走するルアーに稲妻ストライクが来るそうです。
釣りてぇ・・・
28. のんだくれ November 04, 2009 18:48
80’sさん
これで強力ラウドラトルだったら逝っちゃいます?(笑)
29. のんだくれ November 04, 2009 18:49
バズンさん
ありましたねー、サンダルルアー。
あれはあれで画期的でした。 今はどーなっちゃってるんでしょうか。
30. のんだくれ November 04, 2009 18:51
tei-gさん
取り扱いはまだ未定です。
でも近いうちに入れますよ。(笑)
31. のんだくれ November 04, 2009 18:52
セラフさん
いや、ホントにアジアも無視できないルアー供給エリアになりましたよ。
ウィップラッシュのカエルたちとケンカしないように注意せんとあきませんな。(笑)
32. のんだくれ November 04, 2009 18:54
いーもん
ヒジョーに分かりにくい選曲ありがとう。(爆)
33. twmaster November 05, 2009 17:40
3 スネークヘッド・・・雷魚じゃなくって、もろ、蛇の頭です(笑)
LOCOルアーってところで扱っている、VIPERっていうルアーです。
蛇の頭の後ろに、ラバースカートが付いています(笑)
これを、デスク上に転がしておいたら・・・
34. 蛙rapala蛙 March 17, 2010 12:09
早速 ブログを見ようと思い 開いてみると…
びっくりしました!
こちらのブログ 一年以上前から愛読してました私(笑)
こうして コメントは初ですが(笑)
ラパラジョイントが好きで いつになったら J13が出るんだろうと ずっと見てました(勿論ラパラだけでなく全てのメーカーを愛読)
という事は さっきお電話してた人は のんだくれさんなのでしょうか?w
僕の中のイメージに添わない 爽やかな感じでしだが…(笑)
これからも 楽しみに拝見させて頂きます^^
勿論 来月からロドリを のんだくれさんの記事目当てのみで購入いたします!←僕 バスは 殆どしないんで^^
35. のんだくれ March 17, 2010 16:12
蛙rapala蛙さん
さっそくコメントありがとうございます!
そうなんです、のんだくれ本人なんです。(笑)
ブログでのイメージとは違うと良く言われます… って自分で言うな。
今後ともよろしくお願いいたします!