XPSトライバイブリップレスクランクベイト XPS Tri-Vibe Lipless Crankbait / バスプロショップス Bass Pro Shops

クランクベイトバスプロショップス Bass Pro Shopsリップレスクランク

 

水温が落ちてくると自然と手が伸びてしまうのがリップレスクランクベイト、いわゆるバイブレーションというヤツです。

 

巻きモノルアーの最右翼とされているリップレスクランクですが、この手のルアーを年中投げてる人ってあんまりいないような気がするんですがいかがでしょ?

 

でもこのバスプロショップスのトライバイブ君は、低水温期よりもむしろオンシーズンに使い倒したくなるルアーです。

 



 

 

バスプロのXPSといえば、パチ風味満点のルックスで良くも悪くも有名なバスプロショップスのプライベートブランドです。

 

百聞は一見に如かず、バスプロショップスのカタログでXPSのページを開けば、そのやりたい放題ぶりがお分かり頂けると思います。(笑)

 

しかしそんな胡散臭さテンコ盛りなのに、めっちゃ釣れる実力派が多く潜んでいるという、非常に稀有な存在でもあります。

 

のんだくれがイチオシするジ・エッグやナイトロミノーなんて今までどれだけイイ思いをさせてくれた事か。

 

でもそれだけで終わらないのがバスプロXPSのオソロシイところ。

 

 

トップウォーターやクランクベイトならまだしも、リップレスクランクベイトは構造上、個性が出しづらいので、ルアー選びの際にはどうしても過去に実績のある定番ルアーに走りがちですよね。

 

特にXPSシリーズのように胡散臭いのになると、むしろ避けたくなっちゃいます。(笑)

 

そう言う意味ではこのルアーなんて真っ先に避けたくなるルアーの筆頭でしょう。

 

だって、この背ビレ&3ッ穴ですよ。

 

ラッキークラフトの背ビレ付きバイブLV-100と、鉄板バイブの名品・ソナーのハイブリッドとしか解説のしようがないこんなヒレが付いてたら誰でも眉をひそめたくなります。

 

しかーし! ショボいルックスだからと侮るなかれ。 実はこの3ッ穴がミソなんです。

 

伝説のアウトドアライターにしてルアーデザイナーでもあるアンクルホーマーが考案した3ッ穴コンセプトを、鉄板ではないボディで実現してしまうあたりがバスプロショップスXPSブランドの節操の無さを表していますが、このトライバイブに関してはこのなんでもアリ精神がイイ感じに昇華されているんです。

 

一番後ろの穴にリグると浮き上がりにくいスイミング姿勢になるので、ディープを攻めるのに適しており、前に行くに従ってより浅いレンジを引けるという、非常に分かりやすい設定になっているんです。

 

ココまで書いたらもうお分かりですよね?

 

そうです、一番前の穴にリグると鉄板バイブほどファーストシンキングではないので超シャローや水面近くまで伸びたウィードの藻面を効率良くチェックできるんです。

 

過去にもLV-100がそういうコンセプトでリリースされて、よく釣れたルアーだったんですが、もうアレどこにも売ってないんですよね。

 

シャローならフローティングバイブレーションで… と思いがちですが、ウィードのエッジやポケット上でキル&フォールさせるとなると、シンキングじゃないとダメな事もあるんです。

 

更にこのルアーは、前の穴にいくに従ってバイレブーションも大きくなるというオマケ付き!

 

リップレスクランクなのにテールだけを水面から出してウェイクベイト的な引き波を立てて使う事もできるし、フォールでも使えるというなかなかのスグレモノなんです。

 

こんなイケてるルアーが4ドルそこそこで売られてるなんて、ちょっとおいしいと思いません?

 


 

ルックスは見ての通りの中国製チーピーシング。

 

赤い目や顔の造形、安っぽい塗りなど、量販店で国産ルアーの隣に並んでたら絶対にスルーさせるであろう怪しいオーラを放ってます。

 

のんだくれ的には好きなテイストなんですけどね。

 

余談ですが、XPSはパチ風味満点ながらバスプロショップスの中ではハイエンドの位置付けだったってご存知でした?

 

XPS(Extreme Performance Series) ⇒ XTS(Expert Tournament Series) ⇒ TS(Tourney Special) の順でグレードが下がっていきます。

 

ちなみにピラミッドの最下層にいるTSシリーズの中にもめちゃくちゃ使えるヤツがいるんですが、それはまた別の機会に。

 


 

フックは前後でサイズを変えた、バイブレーションプラグの黄金律に従っています。

 

しかし笑っちゃうのは、前後でフックの色が違うところ。

 

これフックを付け変えたワケじゃないですからね、デフォルトでこんなんですよデフォルトで。

 

XPSごときで意図してフックの色を変えてるとは思えないので、完全にありあわせを使ったやっつけ仕事。

 

こういう抜けたところを見せられるとシビレますね、ホントに。

 


 

しかし残念なのはこんなに使えるルアーなのにちゃんとしたネームが入っていない事。

 

元々XPSシリーズはルアー固有のネームがなくてXPSのロゴだけなんですが、コイツに至ってはそのXPSロゴすら割愛されているという虐げられぶり。

 

パッケージから解き放たれた瞬間に誰もアンデンティファイ出来なくなるという、哀しい宿命を背負ったルアーでもあるんです。合掌。

 



 

コメント

 

1. BASS November 28, 2011 17:46
自称「リップレスクランク好き」の僕ですが,最近使ってませんでした。
ところが昨日の釣りであまりにも釣れないので,
例の反則バイブ君を解禁してしまいました…
ボウズ逃れのハズが40UP釣れたんでこのオフシーズンはリップレスクランクを投げ倒す予定です。
もちろん,5$という値段のコイツにも活躍してもらいますよ!

 

2. のんだくれ November 29, 2011 03:49
BASSさん
例の反則バイブ… (笑)
釣れ過ぎて封印するルアーって、イザというときに大活躍するんですよね、ホントに。
のんだくれの場合は輪ゴムウィードレスにしたベビトーWフック仕様です。
アレにはどれほど助けられた事か。

 

3. tei-g November 30, 2011 23:29
いや~これカタログで見た時からこんなの買うかよって軽蔑していたんですが、使えるやつなんですね・・。
でもこの背びれみたら誰でも引いちゃうと思うんですけどね。

 

4. のんだくれ December 01, 2011 08:10
tei-gさん
のんだくれも思いっきり引きましたよ。
でもドン引きしたからこそトライしてみました。
もう買う目的が変わっちゃってますが。

 



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