シータイガー / ワーデンズ

 

70年代から80年代にアメリカで巻き起こったナチュラルプリント革命の洗礼を受けたオサーンバサーには無視できないカテゴリーがあります。

それはナチュラルプロファイルのルアー。

レイジーアイク社のナチュラルアイクに始まり、クランクベイトコーポレーションのフィンガーリングで一大ブレイクしたこのカテゴリーは、見ての通りオサカナのカタチを模したルアーなんですが、釣れる釣れないにカンケーなく未だにのんだくれのハートをつかんで離しません。

なので、こんなのを見るとついつい買っちゃうんです。

もうビョーキですね。

 

 

その名前からお分かりだと思いますが、このルアーは元々ソルトウォーター、特にトローリング用に開発されたモデルです。

ヤキマブランドのルアーにはそれほど明るくないので、このルアーが登場した時期など詳しい事は分かりませんが、フラットフィッシュがトローラー達のマストハブアイテムであることを鑑みると、ヤキマはこのシータイガーでシートローラーにとっての新しい基準ルアーを作りたかったんじゃないかと、相変わらずの勝手な妄想をしてみたり。

 

 

でもね、これめっちゃくちゃデカいんです。

ボディの長さだけで155ミリ、リップも入れると全長210ミリ、総排水量65gもの超弩級潜水艦。

比較対象のオリザラがまるでプーチに見えちゃうほどです。

一応サイズバリエーションは3つあって、これは中間サイズなんですが、最も小さいサイズでも180ミリ、長兄に至ってはなんと290ミリもの長身兄弟。

海外ならまだしも、日本で、しかもオカッパリがメインなのに、一体ドコで使うっちゅうねん!

 


 

リップはティンバータイガーなどでお馴染み?のヤル気満々武装リップを装備。

サイズがサイズなのでその面積もハンパではなく、一歩間違ったら爆撃機が発着できそうなデカさです。

中国の空母・遼寧かシータイガーかってぐらいですよ。

 

 

当然リトリーブ抵抗もハンパではなく、ヘビーアクションのロッドを使っても、 え?ライトアクション? と思えるくらいにグニャリ。

パケ裏のトリセツにはキャスティングで20フィート潜るとありますが、これを終日投げ続けられるアングラーがいたら是非ともお会いしたいもんです。

 


 

でもね、そんな荒行はともかく、このフォルムを見るとのんだくれは思わずハァハァしちゃいます。

マンズのシャッドマン好きの人ならこの感覚分かってくれますよね?

必要以上の存在感を放つヒレにはじまり、燃えたぎる血の様なエラの塗装、力強く隆起したエラなどなど、オサカナから見ても絶対にサカナには見えないハズなのに、造形にここまで心血を注いでしまうデザイナーの感覚には脱帽せざるを得ません。

やっぱアメルアって狂ってますよね笑

ちなみにボディの中には、5/8ozぐらいあるんじゃないの? という超デカいウェイトボールがオープンチャンバー、つまり遊動式でゴロンと仕込まれています。

その音の大きさ、響きたるやガラランゴロロンと、既にラトル音の域をはるかに超えたバスブーストサウンド。

釣り場で使ったら他のアングラーから白い目で見られるのは必至です。

 

 

しかもアメルアならではのお約束も忘れてません。

コレ、出荷の時点から目が取れちゃってて、盲目状態でした。

でものび太のようなバッテンお目々が妙に可愛いので、これはこれでアリでしょう。

 


 

フックは前後とも塩水用の4Xを採用。

この手の米製ルアーに付いているフックにしては非常にシャープで、フックポイントをタッチアップする必要がないくらいです。

一体ドコのフックを使ってるんでしょうね。

リップがフロントフックを拾ってしまわないようにヒレにストッパーの役割を持たせてるところがニクイですね。

 


 

ネームはリップの下側両脇にさりげなく、しかししっかりと主張されています。

変にロゴを入れるのではなく、太字の分かりやすいフォントでモールドされてるので、ネームヲタ的にはかなりの高得点です。

 


 

ロッドもラインもそれなりのものを求められるので、気軽に連れ出せるルアーではありませんが、琵琶湖などのビッグレイクで使い込んでる人もいるんでしょうね。

こんなんでデカいの釣ったら、めっちゃカッチョ良いだろーなー…(妄想ギア2速で加速中)

ところで、ここまで読んで『こんな現実離れしたルアーを紹介されたって…』と思ってる人もいますよね?

 

でもコレ、実はめっちゃ使えるルアーなんですよ。

百聞は一見に如かず、まずは画像をご覧あれ。

 

 

そうです。 リップを取ってペンシルベイトにしちゃうんです。

ホントは目の間にヒートンを打って、サスペンディングトゥイッチベイトにするつもりだったんですが、サスペンド化するにはウェイトを40g以上乗せなければならず、完成したら100gを越えちゃうのでやむなく断念しました。

気になるアクションは、大きなローリングを入れた首振りビシバシ系。

しかしその首振りはザラやスーパースプークのようなスライド系のものではなく、かの名品Z-クローのような水絡み撹拌系です。

ノーズに埋め込まれた大きなウェイトボールがカウンターウェイトの役目を果たしてるんでしょうね。
イイ感じで首を振り、その度にシッポが水を飛ばすのでなかなかのモンです。

ペンシルに改造しても50g弱あるのでキャストがちょっとタイヘンですが、これフツーに釣れると思いますので気になる方は是非どうぞ。

…つーか、シータイガー自体が見つからんか。

 

 

 

 

コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. 岩谷薫 August 13, 2011 10:43
リップをとっぱらうなんて、考えたこともありませんでした。笑。
てことは、適当なクランクベイトのリップをとって、欲しかった、ギルモアのジャンピングGが作れるじゃん!!
いやいや、そんな単純な問題ではないでしょうね。笑。

2. のんだくれ August 13, 2011 12:50
岩谷さん
いや、それが結構カンタンにジャンピンGって出来ちゃうんですよ。
あのテイストを再現するのはさすがにムリですが、時々ワゴンなんかに出てる米製ウッドクランクのリップを取っ払うだけで、一応は首振ってくれますよ。
一番手っ取り早いのはノーマンのDD22ですね。

3. BAZZ August 15, 2011 20:21
今日、ショップで偶々、これの実物を見ちゃいました。
めちゃデカっ(汗)
これも碑文谷の店長さんがよく口にするT・スィーワードさんデザインのルアーなんすかね?
だとしたら、やっぱ何かあるのかな?
てかDD-22のペンシルなんて考えた事もなかったっす。ちと興味津々です(そっちかい)。

4. のんだくれ August 22, 2011 02:06
BAZZさん
レス遅くなりました。 すみません。
うーん… このルアーのデザイナーはどうなんでしょうねー。
リップは似てますけどね。
DD22のペンシルは素材が安くかつ簡単に手に入って失敗が少ないのでオススメですよ。