ファット”A” Fat “A” B04F / ボーマー Bomber

 

クランクベイトを取っ替え引っ替え投げてると、それまで無反応だったのにタイニーサイズに変えた途端にバイトが出はじめることがあります。

 

単にサイズがハマっただけなのか、波動が変わったからなのか、それともサウンドの周波数が変わったからなのか、その答えはバスにしか分かりませんが、何かがトリガーになったのは間違いありません。

 

よって、タイニークランクはガチ釣り系アングラーのボックスで優先的にシーズン席をもらえるなど、一目置かれている存在。

 

そんなタイニークランク界の定番と言われているのがノーマンルアーズのディープタイニーN、通称DTNですが、のんだくれの場合はコレ、ボーマーのチビデブ野郎、ファットAのB04Fサイズです。

 



 

 

ファットAの開発コンセプトは、発売当時のカタログによると “ウッド素材と同等もしくはそれ以上の浮力を持ち、どのクランクベイトよりもラウドであること” 。

 

このコンセプトは最大サイズの5/8oz から極小サイズの1/16ozモデルまでしっかり息付いており、それぞれのクラスで最強の浮力と音量を誇るなど長年のんだくれのオキニ常連ですが、その中でも三男坊のB04Fは溺愛レベルなのです。

 

 

 

B04Fはボディ長41ミリ、自重5.7gの、どちらかといえばウルトラライトに分類されるクランクベイト。

 

ベイトキャスティングでギリギリ投げられるサイズゆえ割とスルー対象になっちゃってますが、このクランクは一旦火がつくと無双と化すので侮れません。

 

 

 

のんだくれの考える ”B04Fが釣れる理由” はこの小粒なラウンド形状。

 

いつだったかどこかの記事で球体が生み出す乱水流効果について書いたことがありますが、このボディはそれに当てはまるんじゃないかと。

 

ブサイクなほど潰れた顔を持つ小さな “球体” が水中で激しく暴れることによってバスは側線を刺激されまくるんじゃないかと思ってるワケです。

 

 

 

しかしその程度の要素を持つクランクならば他にいくつもあります。

 

このB04Fが他のクランクと違うのは、同サイズのクランクベイトとは比べものにならないくらい強い浮力を持っているところ。

 

 

 

謳い文句に違わぬその浮力は、リトリーブを止めればただ浮上するだけではなくしっかりキックバックするほどの浮かれポンチ。

 

クランクベイトのキモのひとつである浮力という要素を、このサイズでもしっかり実現してくれているのは嬉しいですよね。

 

 

 

その強い浮力を手懐けているのがこのボーマー家の証でもあるリーフシェイプのリップ。

 

真ん中のリブ以外は薄くなっている構造のおかげで小気味良いウォブリングを生み出し、強い上昇志向を押さえ込んでボトムへと引っ張ってくれるんです。

 

気になる潜行深度はカタログ値では4-6ftですが、のんだくれは潜行深度を抑えるため、あえて太めのナイロン16lbを使用。

 

このセッティングだとおそらくMaxでも4ftぐらいしか潜らないので、当たったら止めてを繰り返すことで、リップラップなどボトムが起伏に富んだエリアでは頼もしいバディになってくれます。

 

ノーマンのDTNはそれほど浮力が強くないので、リップラップなどではどうしてもテンポがスローになりがちですが、その点ファットAはテンポ良くランガンできるので待つのがキライなのんだくれの性分に合ってるんです。

 

もちろんDTNにはDTNの良さがあるので、どっちが優れているとかの比較はできませんけどね。

 

 

 

ファットAはそのネーミングからぽっちゃりボディのイメージが先行しがちですが、このB04Fはファットでありながらもテールの断面を扁平シェイプにしてアクションレスポンスを向上させるなど、動きへの配慮も怠っていません。

 

このルアーに限った話ではありませんが、ルアーのサイズバリエーション展開は単にサイズの拡大縮小だけでは終わらないというのを如実に物語ってますね。

 

サイズが変わればすべてゼロから設計し直さなければならない労力を思うと、最初からいきなり4サイズも投入してズッコケたアービーのデザイナーが不憫で不憫で…… 😅

 

アービー Arby / フレッドアーボガスト Fred Arbogast

 

 

 

カラーはボーマークランクの定番でもあるファイヤータイガー。

 

このタイガーパターンの正式名称は BFT(ベンガルファイヤータイガー)ですが、実はボーマーにはもうひとつ、テトラポッドパターン(…と勝手に呼んでますが)を採用したFT ファイヤータイガーもラインナップしています。

 

 

 

カラーとしてはテトラポッドの方が先輩になりますが、この2つはどちらか一方がカタログ落ちすることもなくいつも併売されているので、何か明確な使い分け理由があるんでしょうね。

 

アメリカンルアーのこういったビハインドストーリーはほとんど表に出てこないので、自分で答えを見つけていくのも楽しみのひとつ。

 

でも最近は昔ほどガツガツ調べる気力がなくなっちゃった😅ので、テトラとベンガルの相関関係をご存知の方がいたら教えてくださいな。

 

 

 

この時期のボーマーといえばアレですよ、腹のエンボスネームを忘れちゃイケマセン。

 

でも悲しいことにこのB04Fのボーマーロゴは厚い塗膜でほとんど見えなくなっちゃってます😭

 

しかも画像修正してやっと見えるようになったぐらいなので、現物ではほとんど見えません。

 

そして反対側にはファットAのエンボスネームもありますが、そちらは画像修正でも確認できないほどの埋もれ具合😭

 

ここまで虐げられると、ネームヲタとしてはツラいもんがあります。

 

あ、書き忘れてましたが、ボディの中にはカラカラと甲高く響く遊動ラトルがひとつだけ放り込まれています。

 

遊動式のラトルを嫌う人もいますが、このサイズでラトルルームを設置してもその移動距離ゆえ音量が期待できない上に浮力が落ちてしまうので、これはサウンドと浮力を優先した設計だと解するのが正解でしょうね。

 

 

 

フックはフロントが#6、リアが#8のショートシャンクを装備していますが、本来は前後とも#8が標準です。

 

フロントフックをサイズアップしているのは、ファーストリトリーブの安定性を狙ってのこと。

 

元々大胆なウォブリングの持ち主で早巻きで使うにはちょっと不安定なので、スタビライザー的な役割も兼ねてサイズアップしています。

 

ボディ幅があるのでサイズアップしてもスナッグレス効果はまったく変わらないので、もしこのB04Fのリトリーブ追従性に不満を持っているならオススメです。

 

それと、このクランクはラインアイのワイヤーが細いので、スタック後はもちろん、バスを釣った後もこまめにトゥルーチューンしないとすぐにご機嫌を損ねる ”かまってちゃん” であることをお忘れなく。

 

 

 

そんな具合でこのファットAはのんだくれのオキニなんですが、ご存知の通り既に生産中止になってます。

 

それなりのストックはあるし、たまに中古屋でコンニチハしてくれるのでしばらく困ることはありませんが、それでも以前のように何も考えずにカバー奥にブチ込めなくなっちゃったのは寂しい限り。

 

プラドコは昨年あたりからリバイバルでボーイハウディを再販したり、レッドフィンやジャンピンミノーに新色を追加したりとおっさん殺しに勤しんでくれてるので、その流れでこのB04Fも再販してくれないかなーなどと祈るのんだくれなのでしたぁ(今日のわんこ風)

 



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