たまには誰も知らないような超マイナーも紹介しておきましょう。
今日のゲストはデンマークからお越しのジョイントミノー、その名もブッチでございます。
ブッチと聞くと、のんだくれはどうしてもこっちのブッチを思い出しちゃうんですけどね。
超マイナーと書きましたが、実はそれは日本だけのオハナシ。
このブッチ、実はデンマークを始めとした欧州各国ではパイクバスターとして超有名なんです。
有名と聞いたら黙ってられないミーハー(死語)の権化・のんだくれ、ソッコーでメーカーからサンプルを送ってもらいましたよ。
そもそもサベージギアってどんな会社なのよ? という方がほとんどだと思いますので、例によって少々ノー書きをタレておきましょう。
実はサベージギアという名前は会社名ではなく、デンマークに拠点を構えるスヴェンセンスポーツ(Svendsen Sports)社のルアー部門の名前。 つまりブランド名なんです。
スヴェンセンスポーツは、元々オクマの欧州代理店から始まったという経緯がありますが、今では欧州スタイルのカープフィッシャーには超定番のエサ、DD Baitやフライタックルのシエラ(Scierra)にはじまり、ウェアやトローリングモーターなども販売する総合タックルメーカーとしてその名を馳せています。
このブッチはそんな所から発射されたルアーなんです。
コイツのナイスなところはこのサイズ。
比較要員のザラよりも大きなベイトは久々ですね。
元々デカミノーが好きなのんだくれですから、160ミリというサイズにシビれてしまったのは言うまでもありません。
しかもジョイントですよ、ジョイント。
こんなのが水面でウニョウニョしてたら… なんて考えるだけでチビりそうになります。
さらにヤラれてしまったのはこの極悪な目。
これを見た瞬間に、あの【 夜泣き谷の怪物 】を思い出しちゃったんです!
アラフォー以上のオサーンなら分かってくれますよね?
でも残念ながらコイツのカラーリングはイワナではなく、ザンダー、いわゆるパイクパーチです。
日本にはいない魚種なので、のんだくれはまだザンダーの現物を見た事ありません。
でも見た事ないからこそ妄想族化してしまって、こんなカラーを見る度にハァハァ。
ハナタレの頃のハァハァ対象はパーチやクラッピーでしたが、最近はこんなのがハートに刺さって来るんです。
そういえばこの間タイに行った時、ラッキールアーズのJPと釣りしながらこのザンダーについていろいろ話をしてましたが、彼らにとってザンダーは超ポピュラーなサカナで、パイク釣りの外道で簡単に釣れるんだぜ、みたいな事を聞かされたので、ヂグジョー!のんだくれにも釣らせろー!なんて地団駄踏んでました。
ボウフィン共々、いつかは釣ってみたいオサカナです。
そんな極悪ミノーのアクションを担うのはこの幅広リップ。
その存在感からさぞかし派手なウォブラーなのかと思いきや、意外にもその泳ぎは大人し目。
しかもファーストリトリーブではこのリップが水を掴み過ぎてスイムバランスを崩しやすく、とても欧州の人気者だとは思えない泳ぎっぷり。
なんじゃこりゃ? というのが、のんだくれのファーストインプレッションでした。
で、先述のJPにそれを聞いてみると、そもそもパイクフィッシングでは、スロー~ミディアムリトリーブで誘う事が多いので、ルアー自体ファーストリトリーブに対応していないのが多いよ、とな。
なーんだ、そーゆーことなのね。
そう言われてみると、スローにウネウネ動かす方が艶めかしくてイイ感じに見えてくるから不思議なもんです。
でも一つだけザンネンな事が。
実はコイツったら、スローシンキングだったんです。
水面でウニョウニョ… の妄想は着水と同時に見事に打ち砕かれました。
静かに湖底に沈みゆくその姿を見たのんだくれは、北大西洋の海底に堕ちてゆくジャックを見つめるローズの心境でした、ハイ。
ジョイントは2点支持のヒンジ式になっています。
テールの振り幅は意外と大きく、ボディにテールがヒットした時のタップ音もそれなりの大きさ。
でもボディにノイズメーカーとしてのラトルは入ってないところを見ると、このタップ音は意図したものではなさそうです。
全長1mを越えるおっきなオサカナを相手にしなきゃならんので、エイトリング、フック共に強化されています。
ちなみにコイツには210ミリの兄貴もいるんですが、そいつのリグはもう完全に漁具です。
ネームは背中にブランド名のみのプリント。
ロゴの細かいところがツブれてしまってるのと、ルアーの名前が無いのでマイナス150点。
臥竜点睛をナントカとは良く言ったもので、こういう詰めの甘さがルアーをダメにしちゃうんですよねー… 一体何様?!
ちなみにサベージとは獰猛なとか、残虐なという意味と同時に、英語でいうところのクールという意味もあり、ギアはご存知の通り道具を表します。
まあ何となく言わんとしてる事は分かりますよね。
サベージと聞くと、のんだくれはランディ・サベージを思い出しますが… って誰もそんなこと聞いてませんね、シツレイシマシタ。
そういえばコブラの登場人物にもサベージってのがいま… ああ、もうイイですか。そうですかゴメンナサイ。
160ミリで50g弱、スローシンキングという設定ゆえ、バスに投入するにはTPOがイマイチ絞り込みにくいルアーではありますが、こんなんで釣ったらめっちゃ楽しいだろーなーと妄想するにはサイコーのオカズですので、気になる方は欧州も射程圏内に入れてみては?
コメント
*2011年投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています
1. ウッチー December 15, 2011 18:50
最初の写真を見て、これがシンキングだったらいいんだけどな~なんて妄想していたら…なんと!?ホントにスローシンキングじゃ、あーりませんか(笑)
これはいいルアーですよ絶対!ただし、値段がべらぼうに高くなければ(汗)
2. ばるたん(V)o¥o(V) December 15, 2011 22:27
ルアーもさることながら、
トムとジェリーに吹きました!!
3. タ-坊 December 16, 2011 08:50
岩陰に潜み獲物を狙う・・・目がいいですね。兄貴なら三ちゃんと一緒に空飛びそう。
4. キカンク December 16, 2011 13:15
毎度でガンス
ランディ・サベージ(大泣)
マイクパフォーマンスはぶっちぎりNo.1
それより何より
ワイフ兼ジャーマネのエリザベス!!
…嗚呼(恍惚)
5. シスコキッド December 16, 2011 17:11
夜泣き谷の怪物!!(笑!
確かに、矢口センセの漫画に出てくるような目付きの悪さ(爆!
ソソるなぁ〜・・・・
6. aki December 16, 2011 18:09
夜泣き谷の怪物に食いついちゃいました(笑)
岩魚カラーだったら最高ですね
7. のんだくれ December 17, 2011 18:04
ウッチーさん
造りの割にはそれほど高くないんですよね。
でも日本に来たら2,000円は越えちゃうでしょうねー。
8. のんだくれ December 17, 2011 18:05
ばるたんさん
ウチの娘がトムジェの大ファンなのでいつもみさせられてます(笑)
9. のんだくれ December 17, 2011 18:06
キカンクさん
おー! そういえばいましたね、あのマネージャー!!(笑)
でももうあのパフォーマンスが見られないかと思うと残念で… 合掌。
10. のんだくれ December 17, 2011 18:07
シスコさn
こういう極悪アイはルアーの性能に関係なくソソられますよね(笑)
11. のんだくれ December 17, 2011 18:09
akiさん
全く同じこと思ってました… ってもうみんな三平の事しか頭にない(笑)
12. のんだくれ December 17, 2011 18:09
ター坊さん
飛べます。 マチガイナク(笑)
13. BASS December 18, 2011 10:43
何よりも夜泣き谷の怪物で涙が出そうになってしまった。
僕の釣りの原点ですから。
14. のんだくれ December 18, 2011 11:16
BASSさん
原点!
あの漫画にインスパイアされてる人、ホントに多いですね。
確かにあの画と三平のキャラは反則だわなー(笑)