頼りない見た目とは真逆の強いタップサウンドを刻むジョインテッドクランク フラットブローク Flat Broke / ノーマンルアーズ Norman Lures

クランクベイトシャローダイバージョイントルアーノーマンルアーズ Norman Lures

 

メディアでの露出度を見れば分かる通り、国産ルアーに比べてプロモーションが薄くなってしまうのが舶来ルアーの常です。

事前情報の少なさゆえ、アメルアの新製品を買うときは少なからずギャンブル的要素が付きまといますよね。

まあのんだくれとしてはその宝探し的な感覚にドクドクしちゃうんですが。

でも今日紹介するノーマンルアーズの新作、フラットブロークはギャンブル要素ゼロ!の超オススメフラットサイドクランクです。

 

 

ノーマンの新作… と書きましたが、実はコレ結構前からリリースされてます。

どっかのNから始まる弱小インポーターと同じようにノーマンはホームページの更新が遅いので、具体的にいつ頃のリリースだったかは分かりませんが、去年の7月にはリリースされてたんじゃないでしょうか。

でものんだくれがコイツの存在を知ったのは昨年12月。

しかもナイルの店長に教えてもらって初めて知ったという、ルアーインポーターにあるまじき体たらくぶり! ( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ!

 

 

そんな遅咲きの出会いにも関わらず、元々シャッド系フラットサイドクランクに目が無いのんだくれは、艶めかしく腰を振ってご指名を待つコイツに一目惚れ。

ソッコーで店外デートと相成ったワケでございます。

アメリカではジョイント式のルアーをブロークンバック(折れた背中)と呼ぶ事が多く、フラットボディ+ブロークンバックでフラットブロークと名付けてしまったノーマンの剛速球ストレートぶりにも惚れちゃったんですけどね。 …てかもうちょい考えろよ。

 

 

コイツの特徴は言うまでもなくこのジョイントボディです。

ノーマンのジョイント式ルアーといえば、1対のエイトリングでつながったジョインテッドミノーを連想しますが、コイツはご覧の通りの2点支持のヒンジ式ジョイントを採用。

これにより横方向だけにテールが振られ、上下にも動く1対式と比べてイレギュラーな挙動が抑えられる分、ファーストリトリーブへの追従性が高くなり、しっかりと泳ぐクランクベイトに仕上がっています。

 

 

しかしそれだけで終わらないのがノーマンのスゴいところ。

なんとコイツったらリトリーブを始めると前後のボディがぶつかり合って、カッカッカッカッカッカッ! と、結構大きなタップサウンドを発してくれるんです。 その音はタップというよりはクラッキンという方が似合うような明確な衝撃音で、明らかにラトルサウンドとは異質のものです。

 

 

一昔前、ジャッカルのチェリーが発するタングステンの超ジキジキサウンドの魔力に感動した事がありますが、今回のクラッキンサウンドはそれに匹敵する衝撃です。

違う音がする事とバスが釣れる事は直接結びつかないかもしれませんが、バスはのんだくれのように新しモノ好きなトコがありますから、何らかの効果は必ずあるでしょう。

 

 

で、タップサウンドを発するクランクと聞くと、思い浮かべるのがジャッカルのアラゴンですよね。

アラゴンとコイツじゃ音はどう違うのよ、と。

デブボディと平面ボディという性格の違う両者を一刀両断するのは少々無理がありますが、結論から言ってしまうと音と衝撃の大きさではノーマンの圧倒的勝利です。

2つを引き比べると、ノーマンの方は遠方からでも確実に手元にビートを投げかけてきます。

前後パーツの間隔から言ってもアラゴンの方がテールの振りが大きくて、その分大きな音を出しそうな感じですが、実際は逆なんですよねー。

これはちょっと意外でした。

ノーマンはこのサウンドについてパッケージ裏面にも謳っていないどころか、ウェブサイトにすら載せてないので、もしかしたらこれはアメルアお得意の、偶然の産物なのかもしれませんが、たとえ偶然だったとしてもこの特性を放っておくテはありませんぞ。

 

 

リップはスクエアちっくな形状で、障害物回避性能も悪くありません。

リップのエッジがシャープに面取りされているのでキレも十分にあり、ジョイントであるにも関わらずバタバタヒラヒラ系のハデなアクションなので、障害物に積極的にコンタクトさせて挙動変化でリアクションバイトを狙う… なんて使い方もアリアリでしょう。

普通ノーマンのルアーに脈々と受け継がれるパーティングラインの大きなズレもなく、血筋を知らされなかったらノーマン家の末裔とは誰も思わないでしょう。

 

 

ノーマンらしくない3Dのドームアイを採用しているのもフラットブロークの特徴です。

のんだくれの好きなプニプニのヤツね。

アメリカ人の好みとはいえ最近のノーマンはレイザーミノーといい、ヤル気が漲ってますね。

あ、肝心な事を言うのを忘れてましたが、アイチューンをしないと使い物にならないという伝統はちゃんと受け継いでますのでご安心を。

 

 

超シンプルなカラーリングでありながら、明滅効果を盛り込んであるところからも老舗ブランドの貫禄が感じて取れますね。

ちなみにこのカラー名はチャートキラー。

もう名前だけで殺されましたがな。

 

 

フックは前後ともラウンドベンドのブラックニッケル。

ポイントが平打ちされているヤツが装備されてます。

しかしエイトリングが飛び出し過ぎじゃね?w

 

 

ヒンジ式ジョイントによる艶めかしい泳ぎと大きなクラッキンサウンド、早巻きでも対応できる性能、スクエアビルならではのスナッグレス効果などなど、これだけおいしい装備を持っていながらも実売価格は800円台という驚異のコストパフォーマンスは、クランカーならずとも固いの大好きアングラーのマストバイアイテムと言い切ってもイイでしょう。

しかーし! 一つだけ大きな問題が!

コイツったら、ドコにも売ってねー!(号泣)

 

コメント
*2011年投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. こたろう March 19, 2011 18:16
これは去年の11月末に偶然見つけて買いました。ノーマンらしくないなと・・・どちらかといえばスタンフォード的とすら思いました。
(スタンフォードさんどないしてはんねやろ?)
私のようなシャロー屋さんには持って来いのルアーです。
でも実売価格を見ると国産で同じようなものを作ったら一体幾らになるんだろうとか思っちゃいます。

 

2. かんちゃん March 19, 2011 20:48
ぼくもナイルで去年買いました
が、まだ泳がせてません・・・

 

3. い~もん March 20, 2011 00:11
しばらくでした
まいどです
文面を拝見しながら「これは欲しい、買おう♪」
と思ってたら、最後の文章 のオチに声をあげ、爆笑!
「西方向」(笑)に行った時、連れて帰ります!!

JOURNEYで
WINDS OF MARCH♪

 

4. のんだくれ March 20, 2011 17:39
こたろうさん
スタンフォードとはイイ着眼点ですねー。
まさにノーマンよりもスタンフォードちっくです。
で、そのスタンフォードルアーズですが、製作以外の実質業務を取り仕切っている奥さんのアンによると、ディーターは現在ルアーを作れる状況になく、ブランドは完全休止中です。
いつルアー製作を再開するのかは全く未定との事ですので、このまま良い返事を待ちたいと思います。

 

5. のんだくれ March 20, 2011 17:40
かんちゃん
やっぱり買いましたか。(笑)
でも泳がせてあげて下さいよー。 イイ感じですよ。

 

6. のんだくれ March 20, 2011 17:43
いーもん
関西はまだ取り扱ってる店がそこそこあるみたいだけど、中部はほぼ皆無よ。(涙)
今ある店も再入荷するかどうかビミョーなトコなので、見つけたら躊躇なく確保すべし!
というか、こういう優秀なルアーを安定供給できる店が少なすぎるー!

 

7. T19 March 20, 2011 22:55
コイツなら、近所の釣具屋で邪魔臭そうに積み上げられてます(笑)。
ネットで調べても全然情報が載ってなかったから、詳しい説明を書いていただきありがたいです。
明日買いに行ってきますよ♪

 

8. のんだくれ April 03, 2011 04:42
T19さん
邪魔臭そうに… (泣)
でもショップにおいてあるだけまだマシですよ。

 

9. からしレンコン April 13, 2011 19:19
想像以上のタップ音にビックリしちゃいました!
面で当たるだけであんなに違うんですね。

 

10. のんだくれ April 13, 2011 19:47
あらら! からしレンコンさん、おひさでございます!
でも思ってた以上の音と振動にビクーリしたでしょ?(笑)
一番最初アレを見た時に、ジョイントに何か仕込んであるのかとホントに思ったぐらいなんですから。

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