ヘッドトゥヘッド / トレイシールアーズ

 

30センチを越えるビッグスイムベイトが何の抵抗もなく使われている現在では、マスキー用のデカベイトを見ても釣れそう!と思えますが、ほんの10数年前まではオリザラですら『あんなデカいルアーをバスが喰うはずがない!』と言い切ってたヒトもいたんですよね。

だって昔のんだくれが河口湖でスーパースプーク投げてたら、そんなもんでザブザブやってたらバスが逃げる!って真剣に怒鳴られましたもん。

今思えば笑っちゃうようなそんな時代に、こんなスゲー奴が発射されました。

その名はヘッドトゥヘッド。

あのトレイシールアーズが解き放った弩級戦艦です。

 

 

トレイシールアーズとは、現在は塩水ルアーでその名を馳せているハルシオンシステムが名女優・トレイシー・ローズの名を掲げて展開していたブランドです。

当時日本は空前のバスブームが到来、猫も杓子もリアルに傾倒していたあの時代に、バッドパッカーやトリップテールなど、リアルとは対極にある超巨大なベイトをリリースした伝説のブランドとしても知られています。

ショップの陳列ハンガーに掛かるありえない大きさのカードブリスターパケを見て、驚きを通り越してチビりそうになったヒトも少ないくないはず。

 

 

だって、この大きさですよ。

全長115ミリ、総排水量40g越えという仕様は、当時のバスルアーの標準サイズを大きく外した規格です。

正直なところ、のんだくれも当時はドン引きしてました。

 

 

もしコイツが46㎝砲を積んでたりしたら、お国のために坊ノ岬沖に沈む運命だったかもしれません。

でも元々バカげた存在感のルアーが大好物なので、なんだかんだ言いつつも結局購入しちゃったんです。

 

 

既にお分かりの通り、コイツはホッパーストッパーのヘルレイザーの成長版です。

当時はまだヘルレイザーがヘドンから復刻されてなかったので、そう来たか!的な強烈なインパクトがありましたね。

このルアーの設計者はよほどヘルレイザーが好きだったのか、目の凹み具合や、アゴ下部分の小さな突起までオリジナルのテイストそのままにしっかり作り込んでくれてます。

こういう風にオリジナルへのリスペクトが感じられるルアーって持ってるだけでなんか嬉しくなりますよね。

 

 

ボディがデカいならペラもデカく、50ミリサイズの汎用ペラを採用しています。

ここまでやるならオリジナルのペラを作ればイイのに… というのは安易な考え。

コイツはオリジナルヘルレイザーの大サイズを忠実に再現してるので、こういうペラになってるんです。

 

 

散りばめられたラメの具合も限りなくホッパーちっくに仕上がってます。

ちなみにハラの中には重量級のラトルが入ってますが、その鳴き声はちょいと控えめ。

ラトルマニアとしてはちょっと残念ですがこれもデザイナーのこだわりなんでしょう。

 


 

ヒートン直付けでリグってあるところもオリジナル譲りです。

しかしフックはオリジナルのようにイーグルクローを載せておらず、マスタッドを採用しています。

これで鷲爪が付いてたら言う事ないのになー… と思いましたが、このボディサイズに合うイーグルクローは極太ワイヤーになってしまって、バスには不向きなんでしょうね。

これはこれで妥当な選択でしょう。

 

 

でもネームだけはオリジナルをそのまま… というワケにはいかないのでちゃんとホントの名前が入ってます

というよりもホッパーのヘルレイザーにはネームすら入ってませんけどね。

でもヘッドトゥヘッドって、なんかディープな意味がありそうで面白いネーミングですよね。

どなたか名前の意味を知ってる人がいたら教えてくださいな。

 

 

40g越えともなるとロッドも限られてくるし、それなりのフィールドでないと… と思いがちですが、のんだくれは5/8oz標準のロッドで投げてます

今はさすがに生産していないので中古屋で探すしかないんですが、スーパースプークですら物足りなくなってしまった水面アングラーには丁度いいサイズですので、見つけたら確保してみてくださいな。

 

 

…というところで終わろうと思ったんですが、よく考えたら肝心のアクションについてまだ何も書いてませんでしたね。

気になる泳ぎは、読むも悪くも見事なまでにオリジナル譲り!

オリジナルのヘルレイザー大を持ってる人は分かると思うんですが、あれってペラが邪魔しちゃうので見た目ほど首振りしないんですよねー。

 

 

コイツもその遺伝子をしっかり受け継いじゃってるので、首振りビシバシという具合には泳ぎません。

ちょっと見かけ倒し的なトコもあるんですよ。

あ、誤解のないように言っておきますが、それなりに首は振るんですよ。

でもマグトーほど振り幅が大きくないという意味です、ハイ。

でもね、そんな見かけ倒し君にもヒミツの使い方があるんです。

そう、ペラを外して縦扁平のシャッドペンシルとして使うんです。

この形状にしてあの重量ですから、想像通り、トンでもなく首を振る重量級の水押し掻き分けスプラッシュペンシルとして使えるように。

スーパースプークですら物足りないと感じたら…  というのはこういう事なんです、ハイ。

で、コレで釣った事あんのかって?

えーとですね、世の中には聞いて良い事と悪い事というもんがあるんです。

『のんだくれさんがこんなにも勧めるんだから、きっと釣れ釣れの爆釣ルアーなんだろーね!』と、紳士的な解釈を、切に、切にお願い申し上げます。

 

 

 

コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. としくん May 03, 2011 14:40
これ、ハルシオンシステムブランドの類似品(リップの付いたヤツ)があるので見付けるのに苦労しました(汗)
自分の持ってるのはクリアベリーなので、内部構造が良く見えます。テール下部に2個のスチール玉入ってます。
ちなみに、リップ付きの方は、重心移動2玉+固定1玉(笑)
アクション付けるのは疲れるので、低速棒引き…
すぐ飽きます。

 

2. 水澄まし May 03, 2011 14:52
今日は!
中古屋で時々見掛けては手に取って見ますが、やはり戻してしまいます。
釣れ釣れの爆釣ルアーなんですか?・・・次に出会った時は考えます(笑

 

3. 汁男優 May 03, 2011 16:05
コイツ 家のどこかに いますヨ… ハイテールのデカイ奴らと。
この会社は パッケージから金型まで自社製造していたんですよねぇ。
たしかに当時 頭ひとつ ぶっ飛んでるブランドでした。
ほかにも クリークチャブのジガーとか ヘドンのスイミングミノーのレプリカのプロトモデルを 羽田クラフトで見かけて販売されるの楽しみにしてたんですけどねぇ~…
そのまま 立ち消えちゃったみたいです。
あと このブランドはあの時代にしては かなり良心的な価格でしたヨ、たしか。

 

4. 岩谷薫 May 03, 2011 20:46
ペラなしのヘルレイザーは良さげですねぇ!
こんな発想無かったっす!数十年ぶりに、泳がせたヘルレイザーのアクションには、若干幻滅でしたから。笑。
キミ、こんなアクションだかぁ…??みたいな…。でも、ヘルレイザーは全然これでいいんですけどね。
ヘドンもので試せたら試したいです。勿論、デカイのは私の根性ではムリ!笑。

 

5. J May 03, 2011 23:31
どうせならベリーのヒートンの埋まるくぼみも再現して欲しかった!(笑)
リップ付きのはバズジェットとどっちが先なんでしょうか?
飛豚の同サイズのもありますね!

 

6. とびっく May 03, 2011 23:58
5こんばんは(・∀・)ノ ヘルレイザーを知ってから中古屋でコレを見た時はその大きさに笑いそうでした(笑)
最近見かけないですが「ペラを外して…」かぁ…(妄想中)
今度見つけたら逝っときます

 

7. のんだくれ May 04, 2011 10:50
としくん
クリアボディのルアーって、そういう意味でオカズポイントが高いんですよね。
コイツはレッドヘッドに傾倒してる時に見つけたので迷わず選んだ色でしたが、今となってみればクリアも買っておくべきだった。(汗)

 

8. のんだくれ May 04, 2011 10:51
水澄ましさん
釣れ釣れかどうかは本人の技量と運次第…  ということで。
ちなみにのんだくれは今んトコ運がないようです。(涙)

 

9. のんだくれ May 04, 2011 10:53
汁男優さん
そう! コイツこだわってる割にはあんまり高くなかったですね。
でもハルシオンは自社で金型までやってるとは思いませんでした。
いつかハルシオンシステムにはバスルアー回帰して欲しいもんですね。(切望)

 

10. のんだくれ May 04, 2011 10:54
岩谷さん
これはつまりその、あれですよ。
釣れない時にジャポンと投げて楽しむ口直しみたいなもんです。
とはいえ下心も満載なんですが。(笑)

 

11. のんだくれ May 04, 2011 10:56
Jさん
ヒートンの窪みねー。 確かに。
ペラクランクではバズジェットの方が先?
国産のルアー変遷はイマイチ分からんトコがあるんですわ。

 

12. のんだくれ May 04, 2011 10:57
とびっくさん
スイッシャーのペラ外しは基本中の基本ですが、コイツはそのあまりの存在感にそんな事も忘れちゃいますよね。(笑)
中古屋でもなかなか見つかんないタマですが、見つけた時は是非。

 

13. 広告屋 May 04, 2011 23:40
ヘルレイザーと間違って落札したことあるねん(笑
某中古屋さんへと旅立ちました。

 

14. としくん May 05, 2011 20:50
オリザラと並べるからデカく見えちゃうんですよ~
フナベイトとほぼ同サイズでした(爆)

 

15. カープヒロシマ May 07, 2011 07:14
これは’02 ロドリ10月号のバス釣り10大都市特集の仲根かすみインタビュー写真で仲根かすみにいじくられてますね(笑)
そんな仲根かすみも今やソフトバンク和田選手の嫁さん、僕たちジジイになるわけですね~。
ハルシオンの台紙はジーザスなので大事に取リ置きしてます。
僕はディジーサムというコーデルのラウドマウス風なのを探しています。

 

16. のんだくれ May 07, 2011 14:26
広告屋さん
あんだけ入札してリャそんな事が起きてもフシギじゃない。(笑)
むしろ気づいた事にハクシュ!(爆)

 

17. のんだくれ May 07, 2011 14:27
としくん
フナベイト!(笑)
確かに比較対象としてはベストかも。(爆)

 

18. のんだくれ May 07, 2011 14:30
カープさん
ありゃー 仲根かすみって最近あんまり名前聞かないと思ってたら結婚してたんだ。
しかも野球選手と…(汗)
なんか自分が急に老けちゃったカンジ…
しかしジーザスって… (爆)

 

19. ike September 05, 2011 00:15
ラトラーというルアーを探していて辿りつきました。
ヘッドtoヘッドですが飛行機の世界での意味は
敵機に向かって攻撃する際に機首と機首が向かい合った状態、すなはち真正面から撃ち合う事を指します。
少し前の記事なのでアレですが、またお邪魔した際はよろしくお願いします。
それでは~

 

20. のんだくれ September 05, 2011 10:54
ikeさん
コアな情報ありがとうございます!
まさにヘッドトゥヘッドですねー。
しかし戦闘機で真正面から打ち合うって、ゲームの世界みたいですが実際にあるんですねー。