バサラペンシル / グラスアイ

 

齢を重ねるごとに食べ物の嗜好が変わっていくのと同じように、ルアーの好みも少しずつ変わっていくのは皆さん自身が一番良く分かってますよね?

最近、そんな事を再認識させられたルアーがコレ、バサラペンシル。

オールドタックルコレクターとしても名高いグラスアイの佐藤さん渾身の作です。

 

 

のんだくれが一番最初にコイツを手にしたのが90年代の後半、会社帰りの渋谷の上州屋でした。

ハンドメイドゆえ価格も決して安くはありませんでしたが、見てるうちにムクムクと 股間が 物欲が大きくなって収拾がつかなくなり、そのまま店外デートへと連れ出しました。

 

 

そして当時のホームグラウンドだった相模湖で価格相応の期待(笑)を込めてキャストォ!

しかーし! のんだくれの期待は見事に裏切られました。

と言うのも、当時ののんだくれは強い浮力を持つペンシルベイトに傾倒しており、ウッドで水絡み重視&ダイビング系のコイツは、どちらかといえば嫌いな部類だったのです。

ダイブしないペンシルの典型ともいえる現行のオリジナルザラスプークやティファのアユチュピでスプラッシュ上げながらスピーディに探るのが好みだった… といえば分かってもらえるでしょうか。

そんな事もあって、このバサラペンシルは、永きに渡りのんだくれボックスの奥深くに幽閉される事になってしまいました。

 

 

それから時は流れて2011年、あるルアーを探してる最中にコイツと目が合い、10数年振りに使ってみたところ、なーんと! めっちゃイイ感じぢゃないですか!

想像通りのややケツ下げ姿勢からロッドアクションに機敏に、しかしねっとりと首を振り、ラインテンションを誤るとすぐに潜り屋になってしまう気難しさは、立派なオサーンに成長したのんだくれのハートを一発で射抜いてくれました。

 

 

素早い動きでテンポ良く誘う釣りではなく、バスにしっかりとルアーを見せてじっくりと誘う、典型的なジャポネ水面釣法向けのルアーなんです。

とはいえ、その演技力は非常に多彩で、クイックな首振り&スプラッシュは言うに及ばず、足の長いスケーティング、ダイブからの水面直下横ダート、タダ巻きでのフラフラ泳ぎなど、およそペンシルベイトに求められるアクションは難なくこなす技巧派。

特に、一瞬ダイブした後、水面に飛び出してその勢いのまま足の長いスライドをキメてくれる動きは、それまで94年モデルのテラー35 3/8ozでしか出来なかった動きなので、それが出来た時は感動すら覚えました。

この10数年の間に、ペンシルベイトを少しだけ潜らせてたくさんイイ思いをしてきた事も、このルアーがストライクになった一因かもしれません。

のんだくれは昔から酒や女の子の好みもコロコロと変わる風来坊ですから、例えイイ思いをしてなくてもそうなってたかもしれませんが。

 

 

そうなると一気に興味の対象に昇格させてしまうのがのんだくれ、コイツも焼酎のお供に昇進です。

『ヘドンのザラゴッサを日本サイズにリメイク』が基本コンセプトだと思われますが、オリジナルメイドだというグラスアイがイイ味を出してますね。

確かバサラシリーズにはスイッシャーやウィードレスタイプもあったはずですが、当時は完全にスルーしちゃってた事を少々後悔。

こういう事があるから、ルアーはとりあえず買っとかなきゃイカンなー…  という考えはちょっとキケンでせうか。

 


 

カーブドポイントのイーグルクローやトイレットシートリグがオールドルアーに造詣の深い佐藤さんのこだわりを表してますね。

ボディサイズに対してリグが大きいので実質ノーウェイトでバランシングされています。

このバサラに限らずですが、この手のルアーはオールドの雰囲気を出しつつ現代のニーズというか、アングラーからの要求にも応えなきゃならんので、リメイクの一言では片付けられないほどの時間と手間がかかります。

コイツではまだ一匹も釣ってないのでエラそーな事は言えませんが、そういうバックグラウンドも含めて楽しみたいルアーですよね。

 

 

ネームはお約束の位置にアーミーステンシルちっくに吹かれています。

でもネームマニアからひと言言わせてもらうと、5,000円越えのルアーにしてはネームがちょっと安っぽいですね。

2000年前後にネームの仕上がりが悲惨な倒産物のオリザラが大量に出回った事がありますが、アレを思い出しちゃいました。

 

 

トップウォーターの釣りひとつをとっても、このルアーがデビューした90年代と今とではバスフィッシング自体が大きく変わってしまってるので、80ミリのボディは小さく感じてしまうかもしれませんが、こういうルアーじゃないと得られない充実感というのは間違いなくありますからね。

ちょっと意識してコイツを使ってみようかなと。

 

 

コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

 

1. BASS October 19, 2011 20:05
あの頃は僕も

 

2. BASS October 19, 2011 20:08
↑すいません。パソコン狂いました。
あの頃は僕もザラばっか投げてウッドはダメでしたね。
今度久しぶりに使ってみます!

 

3. のんだくれ October 20, 2011 00:30
BASSさん
基本はザラ、虫落下パターンで喰わせる時はアユチュピというのが当時ののんだくれのゴールデンパターンでした。
あ、釣果とかカンケーありませんからね。
あくまでも自分の中のゴールデン(笑)

 

4. るねっさ October 20, 2011 03:14
ペンシルは持ってないですが、ダブルスウィッシャーは手頃な大きさで何でもこなす優等生で重宝しとります。
ラインテンションを誤ると潜り屋に・・・って聞くと上級者向けで敷居が高そうな印象受けますけど、
自分みたいなヘタれが使うと良い具合にイレギュラーに動いてくれて、
これがまた良い具合にハマってくれたりするんですよねw
そういえば一時期発泡樹脂製のグラスアイ製品がやたら売られてましたがあちらの方はどんな動きをするんでしょうね。

 

5. のんだくれ October 20, 2011 10:31
るねっささん
また悪魔の囁きを… (笑)
そうですか、スイッシャーはイイ感じなんですね。 こりゃまた探さんと… (汗)
発泡のヤツは一個も持ってないので何とも言えませんが、ちょっと気になりますね。

 

6. 私のおいなりさん October 20, 2011 13:24
こいつはインディーズ系のハンドメイドプラグと思いきや、上州屋など色んな所で売ってましたよね。
税抜き定価で5,800円はチト高い気がしてました。
数年前にたまたま某中古チェーンで新古品を見かけ1,800円で買いました。
でも使った記憶がありません。きっとクローゼットの中で冬眠したままだと思います。

 

7. のんだくれ October 20, 2011 17:31
おいなりさん
漠然と5,000円超としか覚えてませんでしたが、定価は5,800円だったんですねー。 確かに安くはないですね。
いっそのこと冷凍保存して30年後にジャパニーズヴィンテージで… という手もありますね。(笑)

 

8. かつ October 22, 2011 17:55
ルアーマガジンの付録で、ヒロ内藤さんが、スミス限定のザラゴッサJrを紹介してました。
飲んだくれさんと同じく、ダイブしながらのドッグウォークが堪らなく効果的と話しながら、爆釣してましたよ。

 

9. のんだくれ October 23, 2011 10:50
かつさん
うお! そんな記事があったんですね。
強力な援護者がいると心強いなー。 <( ̄- ̄)> エッヘン!

 

10. はむ October 24, 2011 10:28
このメーカー僕も好きです
愛用してたダブルスィッシャーの目とれたので
在庫ないか聞いたらタダでくれましたw
とれてわかったんですが
グラスアイ風プラスティックアイですね
ただ そうとは思えないくらい
味がある目だと思いました

 

11. のんだくれ October 25, 2011 04:24
はむさん
あらら! これプラ製アイだったですね! 知らんかった!
でもセピア色になってるクリア部分といい、雰囲気ありますよね。

 

12. はむ October 25, 2011 18:42
配分が絶妙なのか
送ってもらったアイと見比べると
新品はクリアの色が薄いんですよ
紫外線による経年変化でアメ色になるよう計算されてるんだなと関心しました。
ちなみに塗装も紫外線でよい意味のオールド的変色してくるんですよね
ジーパンのように使い込むほど味が出るルアーなんでもっとつかってやってくださいw

 

13. のんだくれ October 26, 2011 09:27
はむさん
なーるほど。
経年劣化まで計算してると。
うーん、オールドマニアの佐藤さんならそこまで仕込んでてもフシギじゃない…