ルアーの輸入をしていると、これホントに売っちゃってエエんかな?😅というルアーに出くわす事があります。
ディストリビューターをやっていながら言うのもなんですが、リバー2シーのルアーはその最たるもの。
その中でも180キロど真ん中ストレート級なのがコレ、バブルポッパー。
一世を風靡したあのポッパーに限りなく似ているルアーです。
この顔について多くを語る必要はないでしょう。
いや、立場的に多くを語っちゃイカンのですが、実際に使ってみたら、かなりイイ出来具合。
元ネタのデザインが秀逸だからというのもあるんですが、前にもキケンなルアーを紹介した事もあるので、今回も半ばヤケクソで紹介してみます。
ツッコミどころ満載ですが、どうかお手柔らかに。
このポッパーのデビューは確か2003年頃だったと思います。
もちろん本家ポップXがリリースされた後で発売されたのは言うまでもありません。
オーストラリアで産声を上げたリバー2シーがかなり気合を入れてリリースしたと聞いておりますが、そもそもリバー2シーはルーツが華僑によくあるファミリービジネスから始まった事以外、そのバックグラウンドがなかなか掴めないブランドなので、このルアーに何を求めて発売したのかもワカリマセン🤣
バブルポッパーは画像の88ミリ以外に、65ミリ、130ミリ、150ミリの四兄弟で構成されています。
基本サイズの65は、ここで紹介できないほどポップXにそっくりでモロパクリでしかありませんが、リバー2シーではオリジナルにないサイズ展開を、ということでヘッド部分の造形はそのままにボディを伸ばしてサイズバリエーションを増やしました。
まあそれもパチ系ブランドにありがちな展開ですが。😅
一応画像をアップしておきますが、この部分はもうアレとしか言いようがありません😅
本家ポップⅩよりも穴の造形が稚拙なのはご愛嬌… とだけ言っておきましょう。
本家が搭載している慣性バランサーウェイトに酷似した機能もそのまま搭載。
でもボディの幅が大きくなっている分、可動幅も増えて、ラトルサウンドが随分大きくなっています。
そうそう、肝心のアクションについて説明しておかないといけませんね。
顔の造りがそのまんまポップⅩなので、アクションもそのまんまかと思いきや、コイツのアクションは意外にも似て非なるもの。
約45度の姿勢でご主人様の命令を待ち、軽くロッドティップをアオると、ポムッ!というポップ音と共に軽くダイブ。
そのままトゥイッチを続けると、先述のラトルを鳴らし、派手なスプラッシュと共に騒々しく泳ぎます。
本家ポップⅩがいわゆる生虫ちっくな生命感にあふれるプチュッ!系のサウンドだとすると、こちらはシュパシュパカコカコなサーチベイトちっくな味付け。
バスが潜んでいそうなスポットで食わせとして投入する本家に対し、バブルポップは派手に飛沫を飛ばし、広大なフィールドでバスの居場所やコンディションを見極める感じ。
5/8オンスという自重ゆえ、飛距離も申し分なし。
さらにリバー2シースタッフ曰く、フロロカーボンのラインで使えば大きなダイビングアクションと、より大きなポップ音が出せるので、夏場のリザーバーなどでディープからバスを誘い出せるんだぜ!との事。
うーん・・・外見だけで引け目を感じてたけど、これは案外使えるかも。
カラーは、既にアメリカにおいても知名度バツグンのアユカラー。
日本が誇る淡水魚・アユですが、あらゆる水域に馴染む定番カラーとしてアメリカでも完全に定着した感がありますね。
もちろんアメリカにアユは生息していませんが(*追記)、我々ニポーン人がラパラのパーチカラーに萌えちゃうのと同じ感覚でアメリカ人もアユがアユがと騒いでいます。
かくいうのんだくれもガキの頃、レーベルのディープウィRのクラッピーカラーで爆釣してから『クラッピーはヤバい。マジ釣れる』とか言ってましたから。
要するに釣れりゃなんでもイイんです。
追記:ベイトフィッシュ育成研究を目的として、2012年からカリフォルニア州レイクオロヴィルにアユ、オイカワ、ワカサギの三種を試験放流しています。
その後ダム放水路の大規模な崩落事故があったので継続されているかどうかは不明ですが…
フックは前後とも#4のブラックニッケル。
リアフックがフェザードになっていないのは、首振りのレスポンス重視ゆえの設計。
事実ドッグウォークなどの運動性能は非常に高く、ポップR P70サイズを意識しているんじゃないかと。
ネームプリントはこの通りハラに入っています。
でも正式名称はバブルポッパーのはずなのに、表記はBubble Popだけ。
プリントのスペースが無いから割愛しちゃったのかどうかは分かりませんが、なんとも詰めが甘いというかお間抜けなプリントですね。
字体もあまりパッとしてませんし🤣
カラーリングや設定についての提案に対して比較的聞く耳を持ってくれてるメーカーなので、このネームについてはちょっと要望を出してみようかと思ってみたり。
近年リバー2シーは、ローランド“帝王”マーチンの息子、スコット・マーティンや、デルタマットパンチャーの異名を取るイシュ・モンローなど、著名プロと契約してオリジナルのルアー開発に専念するなど、昔のイメージから脱却するべく、リバー2シーUSAが先導する形でプロジェクトを進めています。
まだ詳しくはお話しできませんが、現在水面下でブッ飛びの計画が進行しており、この先リバー2シーは2~3年でびっくりするぐらいの変貌を遂げるであろうと思われます。
でものんだくれが想像するに、その頃には、この手のパチ臭漂う商品はラインナップから消えてしまうんだろうなーと、どこか寂しい気がしないでもありません。
かつてダイワがコネリーやツイストなど海外ルアーの模倣品でルアー製造のスキルを磨いて一流ブランドに成長したように、パチモン系は多くのルアーマニュファクチュアラーが通る道なのかもしれませんが、リバー2シーには、デカくなってもイイ意味で三流パチテイストを持ち続けて欲しいもんです。
コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています
1. からし November 29, 2012 23:40
これって3フッカーじゃありませんでしたっけ?
2. のんだくれ November 30, 2012 01:23
からしさん
3フッカーのヤツもありますよ。
でもそっちはバブルウォーカーという、これまた別のシリーズですけどね。
3. gold September 07, 2013 08:56
まだ買えます?