安くてどこでも買えて使いやすい!これぞ米国のピーナッツ バンディット100 Bandit Series 100/ バンディットルアーズ Bandit Lures

クランクベイトシャローダイバーバンディットルアーズ Bandit Lures

ラバージグやソフトベイトはその威力を発揮する場所が場所だけに消耗品というとらえ方が出来るんですが、プラグの場合はなかなかそんな感じにはなれません。

使い込む度にキズがついたりしてだんだん愛着が湧くからかもしれませんね。

でものんだくれはコイツだけは完全消耗品の扱いです。   

そうです、アライグマのロゴマークでお馴染みバンディットルアーズの定番シャロクラ、バンディットのシリーズ100です。

以前からチビクランクの有効性をこのブログでも書いてるんですが、時々それを読んだ方からメールを頂くんです。

『結構チビクランク使ってるんですけど、イマイチ釣れないんですよねー』 てな感じで。

で、アドバイスなんてエラそうな事は出来ませんが、自分の経験上、良く釣れるパターンを教えてあげると、『なるほど!今度やってみます!』 となるケースが多いんです。

そのパターンとは、とにかく障害物の中にブチ込むこと。

なーんだ、そんなんあったり前じゃん、と言われちゃうかもしれませんが、これって案外誰もやってないんです。 結構ポーンって釣れちゃうもんなんです。 

要はカバー奥で安心しきってる目の前にルアーを通されちゃうからバスも思わず喰っちゃうんでしょう。 

目の前に落ちてきたジグに思わず口を使ってしまうパンチングとおんなじです。
でもトップウォータープラグじゃ喰わない事が多いんです。 あくまでも潜るヤツじゃないと。

ストラクチャーやベジテーション周りの際どいポイントって、ルアーを目で見て動かしたいという心理があるので、やっぱりみんなスナッグレス系のトップウォータープラグを使うんでしょうね。 

そんな時にこのバンディットは大活躍してくれます。

なんてったってこのワイドに張り出したスクエアリップですから、結構な障害物回避能力を発揮してくれます。

しかもアクションの立ち上がりも早いので、リトリーブ距離が短くてもしっかりアピールしてくれます。

でももっと嬉しいのはこのリップのデュラビリティ、つまり強度です。

比較的軟らかいプラ素材なので割れたりすることもなく、裏側にリブというかステイで補強してあるので、ラフにハードボトムなどにに当てても折れる事はありません。

護岸やリップラップなんかに積極的にコンタクトしてその瞬間のイレギュラーな動きで喰わせていく釣りが好きなので、このリップ強度ってのはのんだくれのシャロークランキングには必要不可欠なんです。

クランクベイトの心臓ともいえるラトルは一つだけ。
非常にシンプルな構造です。

移動重心ではないので飛距離では国産チビクラには負けますが、遠投して使おうという気がないので、飛距離でストレスを感じた事は全くありません。
それよりも固定重心の良さというかメリットをしっかりと体現してくれているので、そっちの方がありがたいです。

気になるラトルサウンドは可もなく不可もなく。 

いや、一般的なシャロークランクと比較したらむしろ鳴かない方ですね。

でもリトリーブで使うならともかく、遠くからバスを振り向かせる必要がないブチ込み系の釣りなので、ラトル音なんてのはどーでもイイんです。

バンディットにも生産時期によってラトル音が違うのがあるんですが、そもそも消耗品扱いなので、どんなアエギ声を出そうがのんだくれは気にしてません。  

思い入れが強いとその分別れが辛くなっちゃいますからね。

これはのんだくれのオキニ色、カーミット。

いつも行くジンクリアの山中野池にイメージがピッタリだなと思ってこの色を選んだんですが、意外と良く釣れたのでそれ以来のフェイバリットになってます。

グリーンのクリアボディに同じくグリーンの極小グリッター、更にグリーンのスプラッターパターンという、緑の三連星によるジェットストリームアタックが泣かせてくれます。

あ、どれがオルテガなの?というオタ質問にはお答えしかねますので悪しからず。

ところでカーミットって何の事だか知ってます? 

コレですコレ。


こういうネーミングセンスってやっぱりアメリカ的というか、なかなか日本人にはありませんよね。 

話は変わりますが、何年か前に米国フィッシングショーに行った時、バンディットのブースでペインターとあれこれ話して、手塗りのマスターカラーサンプルを見せてもらった事があるんですが、その人は予想通りの ”クランカー” でした。

水質はもちろん地域性によるクランクベイトのカラーバリエーション展開について、アングラーならではの視点を持っていて、バンディットのカラー数の多さに納得した覚えがあります。

コレはその時に撮影したもの。
ナチュラル系カラーのマスターですね。

これ以外にもたくさん見せてもらったのですが、画像が見つかりませんでした。 

出て来たらまた紹介します。

フックはまたしてもチュコク製のブラックニコー。
根掛かりを回収してフックが伸びたままになっちゃってるのはご愛嬌。

いくらスクエアビルで障害物回避性能が高いといっても三本針が2コも付いてますからそりゃ根掛かりもします。 

でも16lb以上のラインだったらこういう具合にグイーンとフックを延ばして回収できるので意外とロストは少ないもんです。

同じようにフックを伸ばして回収出来る事を謳ってるルアーにダイワのピーナッツがありますが、あれはブチ込みの釣りには向かないので、キワどい所を狙うならやっぱりコイツですかね。

どこでも売っててお財布に優しく、カラーバリエーションも無制限、そしてもちろん釣れるという超優等生なんですけど、日本じゃイマイチ盛り上がりに欠けるんですよね。

なんでだろ?普通すぎるんですかね?

やっぱり日本じゃ外見にハデさというか目を引く華がないとスターダムには上がれないのかなぁ


2020年8月追記:

ブログを休止してる間に、このバンディットブランドもあのプラドコに吸収されちゃいました。 なんか時代を感じちゃいますね。

それに伴い、お約束の合理化サイクルに組み込まれて現在は中国工場生産に。

プラドコ傘下に入ったことを嘆く声もありますが、商品が手に入らなくなってしまう事を思うと、プラドコのお眼鏡に適った事実を素直に喜ぶべきなんでしょうね。

でもそれを機に、違う意味で落ち着きを無くしてる人たちもいるんです。

そうです。プラドコ扱いになったことにより、米国では旧バンディット期モデルの価格が急騰してるのです。

投機の材料というか転売目的で買い漁られてるのは言うまでもありませんが、数年前までバーゲン価格でワゴンに積み上がってたのにいきなりチマナコ対象になっちゃうのを見たら、前オーナーはフクザツな心境だろうなー

ちなみにその中でもホットなのが、6〜7年前にダイワが赤針仕様で特注したカスタムカラーのバンディット200。

 

Japan SP Red Hook by Daiwa のステッカーが誇らしげなこのパッケージに見覚えがある方もいらっしゃるでしょう。

かつてダイワがストームに発注したジャパンカラーのウィグルワートの価格が爆上げでエラいことになってるので、どうやらそれを知ってる連中が二匹目のナントカを狙ってるのか買い漁っているようです。

お金のにほひを嗅ぎつける人たちは何処にでもいますからね。

いつだったかFacebookのバンディットのコミュニティに、何かの質問ポストをしたら、それを見た連中から「お前は日本に住んでるのか?ダイワのジャパンカスタムカラー手に入らないか?」というメッセージが舞い込んで来た事もありました。 しかも複数。

車の世界だって、R32がエラいことになるのを知っててガレージの奥に隠して… あ、もうこの話はヤメときましょう笑

面倒なので米国マニアからのオファーは持ってないとウソついて断りましたが、このチャートパール/ブラックバックは釣れるカラーなので、もし見つけたら確保しておく事をオススメしますぞ。

 


コメント

  1. いるか November 25, 2010 13:39
    ちょっと怖いんですよね。ボディサイズも絶妙、カラバリ豊富で単価が安く、どこでも買える。そしてアレより微妙にリップが長く、カバーに強そう。
    そう…コイツを使ったその日から、ウィRが過去の女になりそうで(笑)良いのを使えばいいだろ!って単純な話じゃなくて、ウィR が思い出になるってことを受け入れられないという。
    もう自分で何言ってんだか分かりません(笑)
  1. ドバヤン November 25, 2010 19:04
    5クランクベイト。最近,引いてないですね。底物師として屈折?年。ケースには兵力何十と待機させています。年末,運動させに行って来ます。
  2. のんだくれ November 26, 2010 01:52
    いるかさん
    そりゃ感情移入し過ぎっ!(笑)
    別れた彼女と二股かけるって手もありますぜっっ!(爆)
  3. のんだくれ November 26, 2010 01:54
    ドバヤンさん
    底物師。(笑)
    たまにゃ違うのを投げてみると本業?のヒントも見つかるってもんですよ。
  4. teiーg November 26, 2010 09:46
    これこそ紹介したらアカンがなって思ってる方がおおいんじゃないですか?周りがワームしか投げないようなシチュエーションでクランクを巻くのは効きますよね。個人的にはメータークランク1Mでもだいぶいい思いをしましたが。
  5. なっかん November 26, 2010 22:18
    チビクラはピーナッツが最強とおもってましたわ~
    ぶち込みに効く・・・なんて心強い言葉ですか~
    バンディットのルアーは食わず嫌いしてました
  1. Lagoonist28号 November 27, 2010 03:59
    あ、出ちゃいましたか?(笑)
    いいですよね。このシリーズは僕もブッコミ・クランクとして使ってます。
    フラットサイドの奴も良くつれますね。
    リップだけ打ち直した、シャッティーなのかな?って思う作りしてますけどね(笑)
    どちらにしても、針が「・・・」だと思います。
    まだ、昔のブロンズの方が良かったように思いますが、気のせいでしょうか?
  2. 邪悪疑似餌 November 27, 2010 18:00
    5はじめまして、邪悪疑似餌(ジャークベイトと読んで下さい…一応…)と申します。
    のんだくれさんの広くて深い知識と絶妙な文章をいつも楽しく読まさせて頂いております。
    (僕からも)…あっ、でっ…でちゃった!(笑
    僕も同様の使い方をしてましたが、こんな使い方をしてるのは僕だけかと、勝手に思い込んでいました(爆)
    確かに、これは、釣具店の棚でお客さんのリアクション・バイトを誘うようなルアーではありませんが、いいルアーだと思います(笑)
  1. のんだくれ November 28, 2010 14:37
    tei-gさん
    メータークランク! あれもいいルアーです。
    アクのある外見なんでスルーしてた人は多いですけど、価値ある逸品ですよねー。
    のんだくれのフェイバリットは一番デカいヤツですが、もう中古屋でも希少種になっちゃってるんですよね、アレ。
  2. のんだくれ November 28, 2010 14:39
    なっかん
    この手のルアーはいつでもどこでも買えるだけにどうしても優先順位が下がっちゃうんですが、それでも買った人に女神が微笑む系統です。
    多分関西ならメッチャ安い価格で出てるんじゃないですかね。
    是非ゲットしてみてくださいな。
  3. のんだくれ November 28, 2010 14:41
    Lagoonist28号さん
    昔は針の事もそれなりに気にしてましたが、最近は余程バランスが悪くない限りは一応標準のままで使ってます。
    そうしないとメーカーが意図するオリジナルのアクションを見失っちゃうような気がするんですよ。
    まあ究極の釣り下手が言う言葉じゃないですが。(泣)
  4. のんだくれ November 28, 2010 14:45
    邪悪疑似餌さん
    こんにちは! コメントありがとうございます。
    なるほど、ジャークベイトですね。
    こういう韻踏みは大好きです。(笑)
    ブチ込み見限らずとりあえずいろんな事を試さずにはいられないというのがのんだくれの信条なので、あり得んリグとかもいろいろやってますよ。
    まあ9割は使い物になりませんが、昔オリザラのヘビキャロで釣った時はかなり感動しました。
    今後もよろしくです。
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