老兵?とんでもない!もし中古屋で見つけたらマストバイな逸品!DB3マグナム DB3 Magnum / バグリー Bagley’s Bait Co.

スクエアビル戦争に続くマグナム戦争も落ち着き、今ではすっかり定着した感のあるマグナムサイズのクランクベイト。

現在シャローからディープまで数多くのマグナムクランクが出回っていますが、まだどのメーカーも出していないタイプのマグナムクランクがあることに気づいてました?

それはウッド製のマグナムダイビングクランク。

ウッド製のマグナムクランクは採算が合わないので戦争中でも投入されなかったのです。

しかし今日紹介するDB3マグナムは、そんな空白の地に挑んだパイオニア的存在でした。

DB3マグナムとは

DB3マグナムはバグリーが80年代にリリースしたバルサ製のダイビングクランクです。

正式名称はダイビンバルサB3マグナム。

ニーリングテクニックがポピュラーになった事により、DD22と並んで一大スターとなったDB3の兄貴分として1986年に登場しました。

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当時はまだビックベイトが一般的ではなかった時代だったので、そのマグナムボディは失笑と共に見られる事が多かったのですが、元より盛り上がっていた琵琶湖ディープクランキングの波に乗って日本でも大ブレイクを果たしました。

当時はヨコハマディープホールで巻き巻きするのがトレンドでしたねw

DB3マグナムのサイズ・重さ

DB3マグナムはボディ長90ミリ、自重24.5gのダイビングクランクベイトです。

マグナムサイズが一般化した今となってはデカいという印象はありませんが、当時はとてつもなくデカく感じたものです。

ダイビンB3(DB3)とDB3マグナム

だって当時はDB3ですらデカいと言われてた時代です。

それを上回る大きさのクランクベイト、しかもスーパーディープモデルとなると ”こんなの一体どこで投げるの?😨 ” となるのはむしろ普通の感覚だったのです。

しかしその実力を知るアングラーにとっては、これほどまでにビッグバスを連れてきてくれるルアーは他にはない!という信頼のおけるバディだったのです。

DB3マグナムの特徴

DB3とのリップサイズ比較

最大の特徴はこの巨大なリップ。

DB3よりも水平に取り付けられたレキサン樹脂リップは期待通りの急潜行で漆黒のボトムを目指します。

とはいえ当時のタックルでは今のように遠投できなかったこともあり、実質潜行深度は3.5mぐらい、ニーリングで4.5m程度潜らせるのが限界だったと思われ。

しかしサイズの割には巻き抵抗は少なくなっているので、アングラーの使い勝手に配慮したんでしょうね。

DB3マグナムのアクション

気になるアクションはタイトなウォブリング。

いわゆるアメリカンクランクのブリブリ泳ぎとは一線を画した、緊張感のある食わせ系エスケープアクションに躾けられています。

巻き抵抗軽減のためにこの泳ぎになったと思われますが、のんだくれはDB3のブリブリ泳ぎを期待していたので、最初は肩透かしを食らったような気持ちだったのを覚えています。

しかしDB3では無反応だったスポットからバスを連れ出してくれたことでその思いはすぐに消散し、マグナムすげーよ!にw

そして特筆すべきはその浮力の大きさです。

バルサ製でこれだけの体積なので、通常のダイビングクランクではありえない急浮上を披露してくれるのです。

リトリーブを止めた瞬間に浮上を開始するDB3マグナムは、Uボートも真っ青のスピード全開浮上。

横方向の移動に縦方向の急な動きの変化をつけられるルアーとしてシャローでも大活躍してくれました。

DB3マグナムの使い方

DB3マグナムはあらゆる場所で活躍してくれましたが、特に漁港まわりでは最強でした。

今は漁港での釣りは禁止されていますが、当時はまだ漁師さんも目を瞑ってくれていた時代。

防波堤の先端からフルキャストして澪筋を狙うと面白いように釣れたのです。

さらに防波堤の外側の縁に沿うように潜らせて浮かせての繰り返しでも楽しい思いが出来ました。

急潜行と急浮上が得意というDB3マグナムの性格が、足場の高い垂直護岸という条件にピッタリとハマったのです。

この特性は琵琶湖などの大場所でなくとも、野池などによくある足場の高いブロック護岸にもマッチするので、今でも十分活躍すると思います。

元々ダイビングクランクをシャローで使うのが好きなこともあり、ボートからのキャスティングよりもオカッパリ使用の方が圧倒的に多かった覚えが。

DB3マグナムの欠点

しかしどんなに優れたルアーにも欠点はあります。

実はこのルアー、障害物回避性能があまり高くないのです…  いや、むしろすぐに引っかかると思った方がいいかも。

ある程度の深度に達するとスイミング姿勢が水平に近くなるので、一般的なダイビングクランクのようにリップで障害物を躱しながら… という動きが苦手なのです。

裏を返せばベイトフィッシュちっくでナチュラルな泳ぎということになるのですが、この特性を知らずにボトムをゴリゴリするとため息を連発する羽目に😭

その意味においては、投入するスポットの状況を知っていないと投げられないルアーでもありました。

さらにバルサゆえの強度の問題もついて回りました。

これはバグリーのクランク全てに言えることですが、トップコートが決して強いとは言えないので、フックサークルだけでボロボロになるなどルアーの寿命が短かかったのです。

消耗品だと思えばいいのですが、いくら釣れるとはいえ当時2,000円弱のルアーを消耗品と割り切るにはなかなか勇気が必要でした。

DB3マグナムのカラー

カラーは基本的にDB3と同じものをラインナップしていたので目新しさはありませんでしたが、ボディのボリュームで迫力が倍増していたこともあり、眺めてニヤニヤするには最高のオカズでした。

特にバグリーの定番色であるこのブラウンクローダッドやテネシーシャッドはのんだくれの溺愛対象でした😁

90年代に入ってからはカラーリングがどんどん簡素化されて色の深みもなくなってしまったのはちょっと残念ですが、当時バグリーの社長だったマイク・ローガン曰く、塗装工程の多さもコストや納期を圧迫していたらしいので、塗装の簡素化は生き残るために仕方がなかったんでしょうね。

90年代のブラウンクローダッドとの比較。バー模様もベーススケールの細かさも全く違うのがわかる。

往年のクローポイントフック

往年バグリーの定番でもあるクローポイントフックが装着されています。

サイズは#2。

今ならば間違いなくショートシャンクの#1サイズになると思いますが、当時はこれがトレンドみたいなところがありましたね。

フックポイントがネムっているルアーを見ると妙にテンションが上がったもんですw

ちなみにフロントのフックハンガーはDB3のポストに書いたようにウェイテッドハンガーが埋め込まれています。

ダイビンバルサB3 Diving Balsa B-III / バグリー Bagley's Bait Co.
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オールドバグリーに多く見られるウェイト部分の塗装割れは、こまめに目止めしてあげないと浸水してアクションにキレがなくなるのでご注意を。

ちなみにテールのヒートンはDB3では横アイになっています。

DB3マグナムのネーム

ネームはバグリー家の掟に則って腹にフルネーム。

ハートマークはチャターシリーズから始まったラトル入りであることの証です。

この時期のバグリークランクのラトルはボールではなく、丸い錠剤のようなウェイトをプラスチックのラトルチャンバー内に封じ込めたもので、音質は軽めのカタカタ音。

今のクランクベイトのラトルサウンドと比べたら物足りなく感じますが、当時はバルサプラグでラトル入りというものが珍しかったのでちょっとした話題になりました。

入手方法は?

DB3マグナムは当時大ヒットしたルアーだけあって、今でも中古屋でよく見かけます。

価格も7〜800円、時には500円ぐらいで出てることも。

やはり古いものだけに誰も興味がないんでしょうか。

しかーし!古いからと言ってコイツをスルーするのは愚の骨頂!

なぜなら冒頭で書いた通り、近年のマグナムクランク戦争でも出てこなかった、貴重な ”バルサ製マグナムクランク”だから!

考えてみてください。

もし今これと同じクオリティのバルサクランク、しかもマグナムサイズを作ろうと思ったらおそらく5,000円はしますよ。

いや、それでも作り手は赤字になるでしょう。

つまり5,000円でも足りないほどの手間がこのルアーにはかかっているのです。

このルアーがデビューした当時の米国内価格は10ドル前後。日本国内では1900円ぐらいで販売されていたはず。

あれから35年という月日が経ち、中古とはいえ最高のパフォーマンスが7〜800円で手に入るようになったってスゴいことだと思いません?

しかもマグナムクランクの元祖的な存在ですからね、スルーしたらバチが当たっちゃいます!😁

なので見つけたら静かにレジにエスコートしてあげましょう。

それがパイオニアへのリスペクトというもんです。

おわりに

とはいえ強度的な問題もあって実戦にはなかなか投入しづらいのがDB3マグナム。

スペアが確保できるまではやはりマグナムクランクのルーツのひとつとして崇め置くのが一番なのかもしれませんが、スペアを入手できた暁には是非とも最前線に投入してあげてください。

老兵は玉砕した時が引退のタイミング。

それまでは永遠の現役兵なんですから。

 

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