ピコポップ Pico Pop / ピコ Pico
今日のお題はピコでいきまーす!
え? ピコを知らない?
うーん… そりゃムリもないかもしれません。
だってこのブランド自体、40年近く前に消滅しちゃってますからね😭
でもあのピコパーチやサイドシャッドを出してたブランドといえば分かってくれますよね?
今日はそんなピコ家の栄華を語るべく、かっちょいーチャガー、ピコポップさんが登場してくれました。
ピコは、フレッド・ニコルが1930年代に興したしたパドリアイランドカンパニー Padre Island Co.のブランド名です。
今日のリップレスクランクの祖となったピコパーチを世に放った会社としてあまりにも有名ですね。
そんなブランドが水面に進出する際、先鋭部隊としてリリースしたのがこのピコポップでした。
その後、紆余曲折の末、会社はあのヘドンに吸収されたのはみなさんご存知の通り。
その後、ヘドンブランドでも発売されたけどエビスコへの転換期に他の名作共々消滅しゃちゃいました。
コイツのイイところはその操作性。
チャガースプークとほぼ同等の80mmサイズなのでキャスタリビリティは全く問題ナシ。
しかもその操作性はチャガーを凌ぐんじゃないかというほど高いんです。
そのヒミツはほぼ垂直の浮き角にあり。
チャガーよりも移動距離が少ないアクションが演出できるので
岩盤とかブッシュ脇のプロダクティブゾーンが狭いポイントで活躍してくれる頼もしいヤツなんです。
さらにそのポップ音がこれまたシビれるサウンド。
軽くロッドティップをアオれば、ポム!って音を出し、強く引けばズイールのプロップ張りのガボォーン!が出来るだけじゃなく、タイミングを見計らえばマイケル顔負けのスプラッシュも出せるという一粒で三度オイシイという千両役者。
なんでこんなルアーを絶版にしちゃったんでしょうか。
スケール模様のフォイルでオサカナのキラメキを表現してます。
実はこのピコポップ、かなり早い時期からこのシートを企業の広告に利用していて、70年代のピコポップには企業名や商品名を入れたものが多数存在します。
これを見ると確かにアドを挿入するにはもってこいのボディですよね。
これが魅力的な活躍をしてくれるおクチ。
サイズも深さもベビーチャガースプークのカップに似てますね。
カップのすぐ後ろに首割れパーティングラインが走ってるので、ここからフォイルシートとか入れてたんでしょうね。
リグはサーフェスのフックハンガーを使用してます。
ちょっとオーバーサイズド気味のイカついイーグルクローもイイ感じですよね。
しかし注目して欲しいのはリアの方。
この画像だとちょっと見づらいですが、実はフックハンガーと一緒にウェイトもビスで固定してあるんです。
ウェイトが粉吹いて白くなってるところがそれ。
オールドのルアーって、こういう具合に手間をかけて造った部分が見えるから、大事に使おうと思わせてくれますよね。
別に今の量産ルアーを否定する気はないけど、こういった部分のテイストだけでも取り込んだら単なる『消耗品』から脱却できるんじゃないかなぁなんて。
だってさ、今の小中学生って昔のガキみたいにルアー買うのにいちいち清水の舞台から飛び降りないでしょ。
ひとつのルアーを買うのに散々妄想しまくって必死で小遣い貯めて、買ってからもニヤニヤしまくって… って過程が抜けちゃってるように思うわけですよ。
今は中古釣具屋というワンダーランドがあるから仕方がないと言えば仕方ないんですけど。
それを考えると、手の込んだ高価なインディーズのハンドメイドが人気があるのは至極当然の流れだなーなんて思ったり思わなかったり。
ネームプリントはご覧の通り背中に背負ってます。
このピコと言う会社は一応全部のルアーにネームを入れてくれるんだけど、どーも作業にムラがあってよろしくないですね。
こんな薄いネームプリントがあるかと思うとしっかり太いのもあったりして、ムラがあり過ぎるのも特徴のひとつ😁
ちなみにコイツにはリルポップという弟がいます。
それはそれでヤバいぐらいに釣れるやつなので近いうちにまた紹介します。
最近のプラドコヘドンは復刻づいてるみたいだから兄弟そろって復刻してくんないかなー。
コメント
1. かうたん February 11, 2008 20:46
ピコリルポップは一つだけ持ってます。ダブルネームの奴なんで新しい物ですけど…。
セットで落としたうちの一つで、気分的にはおまけみたいな感じだったんですが、使ってみるとイカしてました♪
兄貴の方も欲しいですねぇ。この雰囲気、大好きっす♪
2. 広告屋 February 11, 2008 21:03
昔は作り的にヘドンの方がきれいなんでピコには手を出さなかったっす。
ピコポップを買うのならチャガーにする、ピコパーチを買うのならソニックやバイウーブギにするみたいな感じで。
今はマイナーだけどけっこう好きなメーカーですねえ。
オクで見つけたらとりあえず入札したりしちゃいますよ。
でもポップに至っては落札できてないですよ。
3. 三代目 February 11, 2008 21:40
最近は投げてませんが、以前はよくお世話になってましたよ(^_^)アタると爆釣でしたからね~(笑)
よし!久しぶりに…って、これも課題かな…f^_^;
4. 80’s Bassing February 11, 2008 21:51
うっ!!
また私と同じ色出さなくても・・(爆死)
そろそろUPしよーかなーって思ってました(笑)
てれぱすぃ飛んでますよね(爆)
5. 釣りキチ万博 February 12, 2008 07:47
時代が古いほど出来がいいなんて
まるでエジプトのミイラみたいですね
やっぱりメーカーが大きくなると、合理化の名の元に手を抜ける所は抜いて、大量生産に走ってしまうんですかね
6. バッス吉 February 12, 2008 14:50
毎度です
当時は、ほしいルアを集めるので手一杯で、へドンや
バグリー、レーベルなんかにかぶっているメーカー
には手が出なかったなぁ・・・
ピコもそんな手の出なかったメーカーかな。
7. ノンらとる February 12, 2008 18:03
こんにちわ!
「全部のルアーにネームを入れてくれる…」
Σ( ̄□ ̄;)
お題違いですが、ピコパーチとバイユーブギの区別が付かず、あの形のが1個欲しいなぁと思ってるのですが、手が出ません。
それはネームが無いから。もしかしてネーム無しってみんなバッタなんですか?!
(-_-;)
やっぱし交模乱もあったり…?
8. まついち February 13, 2008 00:07
そんな昔になくなっていたんですんね?
10年ぐらい前に買ったヤツ・・・・。
ネームは入ってないし、ケツはヒートンだし何者でしょう?
ウェイトは顔出しています。確か紙BOXに入ってました。
ノンらとるさんへ
ちょうど30年ぐらい前、私はオリンピック製(多分)のピコパーチもどきを使ってました。
それにはネームは入ってませんでした。
9. のんだくれ February 13, 2008 08:35
ううう…すっかりレスがおそくなってしまった。(汗)
スンマセン。
かうたん、おはようです。
もう1個、ペイント版の兄貴サイズ持ってますがこれまた独特の雰囲気ですよ。
10. のんだくれ February 13, 2008 08:36
広告屋さん、のんだくれも昔はそんな感じでしたね。
でも今はそのブランクを取り戻すべくハッスル中。
いくら金があっても足りませんわ。(涙)
12. のんだくれ February 13, 2008 08:40
80’sさん、てれぱすぃ受信しました!(笑)
でもホントにリンクしてますよね。
ところで昨日、中古屋でジャヴァヴァを発見!
程度が悪かったのでスルーしましたけど、コンディションのイイヤツを見つけますので、
今度ジャヴァヴァ勝負しましょう!
13. のんだくれ February 13, 2008 08:46
釣りキチさん、まいどです。
昔のルアーの方が手が込んでるのは時代背景もさることながら、職人的な社員が沢山いたんでしょうね。
のんだくれが懇意にしてもらってるアメリカのストームコレクターは
おばあちゃんが旧ストームのファクトリーで永年勤務してたらしく、そのおばあちゃんはまさに職人だったらしいですよ。
今のルアーはほとんどが中南米生産ですから、そういう意味では魂は抜けちゃってるかもしれませんね。
14. のんだくれ February 13, 2008 08:47
バッス吉さん、おはようです。
のんだくれも同じでしたよ。
だから今リベンジしてるんです。(笑)
あーあ、やっぱデロリアン欲しいなー・・・
15. のんだくれ February 13, 2008 08:49
ノンらとるさん、おはようです。
あのベイヨンボギィタイプ(笑)のルアーの判別は正直のんだくれもわかりません。
ただ、タックルインダストリーズというところが出してたヤツはスイミンミノーというモールドが入ってます。
アレを判別出来るヒト、誰かいませんかー!
16. のんだくれ February 13, 2008 08:51
まついちさん、紙ボックス入りのヤツ?
復刻版のヤツですかね?
うーん、ピコはまだまだ奥が深いなー。
17. ノンらとる February 13, 2008 23:37
まついちさん、のんだくれさん、ありがとうございます!
m(_ _)m
とりあえずノーネームは怪しそうですね~
じつはヒット・バスルアーのあの写真でちょいとホレちゃったんですよ(^_^;)
18. のんだくれ February 14, 2008 21:42
ノンらとるさん、まいどです。
実はのんだくれのチャグバグ好きはヒット・バスルアーの影響なんです。
いろんな意味で影響力のある本ですよ、アレは。
やっぱテツ西山さんはすげーや。