スピンテールミノーの元祖!これを使わずしてトップウォーターミノーを語るなかれ スピナーテールバングオー Spinner Tail Bang-O-Lure / バグリーズベイトカンパニー Bagley’s Bait Co.

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アラフィフアングラーの心を鷲掴みにしたスピナーテールバングオー

バングオースピナー スピナーテールバングオー バンゴースピナー バグリー インプレ

思い出の曲が世代ごとに違うのと同じで、ルアーの思い入れにも世代による違いがあります。

同世代アングラーと話すと必ず出てくる  “アレめちゃくちゃ釣れたよね” 、” そうそうアレはヤバかった!” という共通体験トークを誰もが一度はしたことがあるはずです。

その時の情景や実体験がセットで記憶に刷り込まれるという意味では、曲もルアーも同じ要素を持ってるのかもしれませんね。

そんな釣り談義をアラフィフ世代とすると必ず出てくるのが今日のゲスト、スピナーテールバングオー。

80年代、これを持ってないのはモグリだとさえ言われた激釣れの名品です。

自分で書いときながらアレですが、モグリってもう完全に死語ですよね😅

元々はバングオーミノーの派生モデルだった

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このスピナーテールバングオーが登場したのは1986年。

ラパラに対抗して生まれたと言われているバングオーミノーの派生モデルとして誕生しました。

折りしも86年は琵琶湖が炸裂期に入って間もない頃。

当時このバングオースピナーは琵琶湖ローカルの間では釣れるルアーとして知られていましたが、ある事をきっかけにその人気が文字通り炸裂します。

日本デビューを完璧なタイミングにしたある”出来事”

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ヒロ内藤氏が書籍(今でいうところのムック本)でこのスピナーテールバングオーを大々的にフィーチャーしたのです。

それまで湖北エリアローカルのシークレットだったルアーがアクション解説とともに紹介されたことで、それまでオリジナルザラスプークの独壇場だった琵琶湖のトップウォーターフィッシングに衝撃が走りました。

衝撃という言葉がピッタリなぐらい、このスピナーテールバングオーは釣れまくったんです。

一日3ケタも珍しくない圧倒的な破壊力

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琵琶湖がブレイク期だったということを考慮しても、その釣れっぷりは異常なレベル。

一日三桁のキャッチは普通。

バックラッシュを直している間にルアーを持っていかれることも珍しくなく、全てのフックにバスを掛けて戻ってくることもありました。

あまりの釣れっぷりに、バスの口からフックを外すのが面倒に思えたのもこのスピナーテールバングオーが最初でした。

そのぐらいのインパクトと共に日本デビューを飾ったルアーですから、そりゃ思い入れが多いのも分かりますよね。

パーフェクトとも言えるサイズと完成度がスピナーテールバングオーのウリ

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スピナーテールバングオーは全長5インチ、自重3/8oz(実測9.5g)のバルサ製ミノーです。

オリジナルバングオーミノーのテールスクリューにオーバル形状のプロップを装着しただけのルアーですが、派生モデルとは思えない完成度の高さでオリジナルモデルの存在を食ってしまうほどでした。

ワンアクションでも食わせられる絶妙な浮き角設定

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実際に水に入れてみるとその完璧ぶりが理解できます。

プロップがギリギリ水没する角度で水面に浮き、軽くチョンとやるとプロップが回転しながら水面を割り、小さなバブルを水中に引き込んでジュブッと美味しそうな音をたてます。

文字にするとこれだけの事なんですが、水面を意識しているバスにはこの一瞬の所作にめちゃくちゃ弱いのです。

そして軽くスウィープ気味にトゥイッチすると、今度は妖しく身悶えしながらバブルと共にダイブし、何事もなかったかのように静かに水面へと戻ります。

たったこれだけ。

スピナーテールバングオーは、たったこれだけの動きでバスをトリコにしちゃうんです。

シャローだろうがカバーだろうがディープだろうが全く関係なしで魚を寄せるルアーなんです。

ヒミツは高回転型ではないプロップ

スピナーテールバングオーの心臓部とも言えるのがこのオーバルプロップ。

ルアーのサイズからするとちょっと小さいような気がしないでもありませんが、リップとのバランスが絶妙で、ルアー自体の泳ぎを邪魔しません。

回転性能の点では決して滑らかとは言えませんが、ペラが回らないがゆえにしっかりとバブルを引き込むことが出来、しかもリトリーブではチリチリシャラシャラとバスが嫌うノイズを発してくれるという見事な仕事っぷり。

テールのスクリューを締めてあえてプロップを回りにくくするチューンが仲間内で流行ったこともありました。

プロップとのバランスが絶妙というほかない神リップ

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そんなプロップとナイスなタッグを組んでくれているのがこのリップです。

裏側に補強のためのステイが入っているのがこの時期のバングオーの特徴ですね。

角度も大きさもオリジナルのバングオーそのままですが、バルサ素材ならではの浮力とレスポンスの高さは35年経った今でも間違いなく一級品。

ラパラのオリジナルフローティングがローリング系なのに対し、バングオーは大きめのウォブリングアクションなので、テールが大きく振られる事でプロップが引き込んだバブルをうまく水中で撒き散らします。

ラパラとは決定的に違うボディシェイプにも釣れるヒミツが

バングオー4インチとラパラF11

そのアクションの屋台骨となっているのがこのファットなボディです。

ラパラのボディ最大幅9.9mmに対してバングオーは13.0mmと、ラパラよりもボディが約25%も太くなっています。

このボディが生み出す強力な浮力が、プロップの重量や慣性モーメントにも負けない泳ぎを作り出しているんですから、そりゃスピナーテールになって釣れないワケがありませんよね。

ロングAのプロップチューンが流行るほどだったスピナーテールバングオーの影響力

このスピナーテールバングオーのブレイクにより、ボーマーロングAのテールヒートンに同様のプロップを噛ませたプロップチューンが流行りました。

しかし、それはこのバングオーほどの釣果をあげることができませんでした。

その理由は、ロングAはバングオーに比べて浮力が圧倒的に足りないから。

ボディ自体に浮力が無いので、バングオーのキモであるクイックにテールを振って水中に泡を撒き散らすというパフォーマンスが出来ないのです。

これはのんだくれの勝手な想像ですが、おそらく当時のボーマーはプロップ仕様もテストしていたと思います。

なぜなら当時ボーマーには、バングオーと同様のオーバルプロップを装備したボーマーポッパーがラインナップしていたぐらいですから。

でもプロップを装備したロングAが発売されなかったということは、つまりそういう事です。

もしロングAにもっと浮力が備わってたら、今頃は “ロングAスピナー” がバスルアー史に名を刻んでいたかもしれませんけどね😂

 

追記:ラパラのスイム動画がありましたので参考として追加しておきます。 肝心のバングオーの動画は… そのうち撮ります笑

 

 

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バングオーといえばフォイルフィニッシュ

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しかもボディにはこんな美しいフォイルワークですよ。

こんなのが水中で妖しくぎらりんこするんですからそりゃ食いついちゃいますってば!

オールペイントのカラーもありますが、やっぱりバングオーといえばフォイルカラーですよね。

ラパラよりもフォイルパターンの目が荒くなっているのは、鱗が細かいトラウト系ベイトが多い欧州との差別化でもあるんでしょうね。

仕様変更してパフォーマンスをさらに上げたフック

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フックはショートシャンクのラウンドベンドを採用していますが、初期のモデルはイーグルクローを装着していました。(ヒロさんの記事画像はイーグルクロー版)

しかしバングオーはイーグルクローフックとの相性があまり良くなく、クローポイントゆえトゥイッチをするとフックが背中に引っかかってしまうという事象が多発しました。

画像のバングオーは88年に買ったものですが、この時点でフックがショートシャンクに変わっていたので、おそらくバグリー側でもこの事象を把握していたんでしょうね。

ただこのフック、デフォルトの状態ではおそろしいほどポイントが甘く、使う前にはしっかりホーニングしておかないとバスが全然乗らないという代物でした。

5インチと4インチでは性格が全く違う

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そんなスピナーテールバングオーですが、実はサイズが5インチと4インチの2つあります。

長さとフックの数以外は全く変わらないのでベイトフィッシュのサイズによって変えているアングラーがほとんどだと思いますが、実は全く別の性格を持ったルアーに仕上がっています。

大雑把に言うと、5インチはトゥイッチをメインに細かく刻んで誘うのに向いていて、4インチはカリカリとタダ巻きするのに向いています。

その違いはやはり先述の浮力の違いに関係していて、一瞬で身を翻すようなクイックな動きをさせたら5インチの方が圧倒的に上なのです。

もちろんこれはのんだくれの主観成分100%なので、いやいや4インチだろ!と言う方もいると思いますが😁

使った時代によって呼び名が変わるのもバングオーの特徴

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ネームプリントは当時のバグリーのルール?に則って腹側に入っています。

“Spinner” であることの主張はこのネームにはありませんが、スピナー文字入りの個体も存在するようです(見たことないけど)

バグリーロゴの入ったものもありますが、それは90年代のモデルですね。

さらにこのルアーにはスピナーテールバングオーという他に、バングオースピナー、スピナーバングオー、バングオーwithスピナーなどの呼び名が複数存在していて、どの名前で呼ぶかによって世代がわかると言う便利な機能もついています😁

のんだくれが知る限りでは、

①バングオールアーwithスピナー

②スピナーテールバングオー

③バングオースピナー

④スピナーバングオー

の順番で新しくなりますが、どの世代に当たるのかは皆さんの判断にお任せします。 バングオーをバンゴーと呼ぶ人もいましたね。

ちなみにこのネームプリントはフックのローリングマークであっという間に消えてしまうという儚い存在でもあります。

しかし釣れるルアーゆえの弱点も

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ほらこの通り😭

さらにこのまま使い続けると、フックがペイントも削ってしまうのでバルサが剥き出しになって引退させなければならない状態に。

先述の通り、バングオーはフックを研がないと使い物にならない。しかしフックを研ぐと今度はボディがヤラれて引退時期が早まる… と、ある意味究極の選択を迫られるルアーでもあるのです。

まとめ

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2010年頃、バグリーが経営不振に陥った時期にはモノが出回らなくなっただけでなく、会社の存続すら危ぶまれましたが、欧州資本が入ることにより今日でも供給は続けられています。

今のバグリーのルアーを積極的に仕入れるショップは多くはありませんが、オーナーが変わってもスピナーテールの破壊力は普遍ですので、使ったことがある人もそうでない人も、今年のシーズンは昔を思い出して水面ジュブジュブしてみては?

現行スピナーテールの詳細はまた記事にしようと思っているので気長にお待ち下さい。

割とどうでもいいオマケのオハナシ

思い出のルアーという事で、書いてる最中に思い出したオハナシをオマケで一つだけ。

実はこのスピナーテールバングオー、当時付き合っていた彼女の必殺ルアーでした。

バス釣り超初心者だった彼女にはゲーリーグラブ4インチ(当時はまだツインティーズでしたが)を使わせていたのでそれなりに釣っていたのですが、隣でバングオーを投げるのんだくれがあまりにも釣りまくるので、それを投げたいと言い出したのが一番最初でした。

しかし一度トップに出る楽しさを知ってしまうと、もう後戻りできなくなります。

最初はタダ巻きしか知らなかったのに、トゥイッチで食わせられる事を知り、今度は派手なジャークで無理矢理バスのスイッチを入れる事を覚え、次はロングポーズでデカいバスを浮かせる事を知り、しまいにゃスピニングだとライントラブルが多いのでベイトタックルを貸せと言い出す始末。

挙げ句の果てに、バスプロショップスのミズーリ本店に行くことになったのんだくれに、店に並んでるスピナーテールバングオーを全色買って来いと司令を出すまでにw

当時のバスプロショップスは、カタログ価格よりも店頭価格の方が若干安くなっていた(確か4ドル弱。88年のレート換算で州税込みでも600円弱だった)事もあり、自分の分も合わせて20個ぐらい買った覚えが。

それでも12,000円ぐらいで済んじゃう時代だったんですよね、当時は。

もっともバングオーの買い物だけで済むはずはなく、約一週間のスプリングフィールド滞在で40万ぐらい釣具を買いましたが😂

そういう意味でもこのバングオースピナーは思い出のルアーなんです。

そうそう、あまり関係ありませんが、のんだくれはこのルアーを使うと頭の中で Pat Benatar の Run Between The Raindrops が回り始めます。

それは1987年の映画 “The Stepfather” の主題歌で、当時琵琶湖遠征の時にいつも車の中でかけてた曲。

爆釣れルアーのイメージ、当時の彼女との思い出、バスプロショップスでの買い物、遠征時のテーマソングとこれだけネタが揃ってたらそりゃ思ひ出のルアーにもなりますよねー😂

ということで皆さんの思ひ出ルアーはなんですか?

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