ダイブコンバット Dive Combat X-14 / コーモラン Cormoran

 

最近コーモランのポストをしていなかったので久々にいってみましょうか。

今日のゲストはコーモランが1985年にリリースしたダイブコンバット。

そうです。

クランクベイトコーポレーションの名作、あのフィンガリングを完璧なまでにパクった、コーモランの代表作wです。

 

フィンガリング コントロールデプス Fingerling Control Depth / クランクベイトコーポレーション Crankbait Corp.

 

 

 

このダイブコンバットは、海外ルアーのパチモンを21種類集めて売り出したかの有名なナチュラルナイス21シリーズの一員です。

ナチュラルナイス21シリーズは

 

見るからに釣れそうな小さなバス、シャッド、それにザリガニ等、面白いかたちばかりのルアー。

動きもそれぞれにナチュラル…………..   サーフは浅場でダイブは深場で………。 (原文ママ)

 

といういかにもコーモランな稚拙な文体で当時のバス少年たちを恐怖のどん底に突き落とした、日本が世界に誇る驚愕のパチモンシリーズです。

その21名からなる地獄の使者たちはこちらのポストにまとめてあるので、おヒマならどうぞ。

 

 

サーフパンフィッシュ Surf Panfish / コーモラン Cormoran Product

 

 

ダイブコンバットは、オリジナルであるフィンガリングと寸分違わぬボディを再現した完全なクローン。

フィンガリングを型取りして作ったのは一目瞭然です。

しかしまあ悪びれもせずここまでパクリますよねw

 

 

 

しかし完璧にコピーされているのかというと決してそうでもなく、型抜きしてモールドを作ったパチモンにありがちなぽってり感は否めません。

実際に計測比較してみると、全体的に0.5〜0.8ミリほど大きくなっています。

オリジナルから型抜きして作ったモールドは、制作過程上どうしてもエラやウロコなどの細かい部分が潰れてしまい太ったような造形になるのですが、このダイブコンバットにもその特徴が如実に表れています。

アレですよ、YouTube動画をダウンロードすると画質が劣化していくあれとおんなじです。

一時期パチモンのバスパーが大量に市場に出回りましたがアレもオリジナルのバスパーから型抜きした類いなので、もしタックルベリーで眉間にネームの入ってないバスパーを見かけたら是非ウロコの造形をじっくり観察してみてください。

そのショボい造形に思わずニヤリとしてしまい、周りから気味悪いおっさん扱いされるのは必至です。

 

 

 

そんなモールドの甘さはありますが、それ以外の部分はなかなか頑張ったパチ具合になっています。

差し込み式のリップの造形もほぼ一緒なので、これはこれでバラして型取りしたんでしょうね。

オリジナルのルアーを開発せず、あくまでもコピーにこだわるというコーモランの企業理念がここに息づいているかのようです。

さすがパチモン一筋60年、その執念は伊達じゃありません。

 

 

 

しかしただ単にパチるだけで終わらせないのがコーモランのしたたかなところ。

シール目にも対応できるように目の部分はフラット形状にするなど、オリジナルよりも進化させるのがコーモラン流。

このダイブコンバットはこのナチュラルプリントを発表した後で、クロームボディを持つファイヤーカラーシリーズやエビスコのGフィルムまがいのトランスパレントフィルムを内蔵したシリーズもリリースするのですが、その際のカラーリングも考えて目の造形を変えるなんて、すげー先見力があると思いません?www

パチモンをただの単発商品として終わらせるつもりはなく、ロングセラーにすべく力を注いでいたのがよく分かります。

 

 

 

そして極め付けはコレですよ。

オリジナルのフィンガリングにはないラトルボールの装備です。

スピナーベイトなどに使われているビーズワッシャーを3〜5個内蔵する(個体によってボールの数量が違うw)ことで、オリジナルを上回ってやろうとするハングリー精神が垣間見得ます。

しかし一見安直に見えるラトルボールの装備ですが、実はこれが非常にイイ感じの仕上がりに。

細かいトゥイッチではグラスラトルのようなシャッ!シャッ!という高音のラトルサウンドを発するのです。

オリジナルよりも浮力がアップしたことでウォブリングが大きくなり、さらにボディ内部の空洞部分がアンプの役割を果たすので、フィンガリングにはないアピール力を身につけているところも見逃せません。

これがコーモランの恐ろしいところですよね。

自社でオリジナル商品の企画制作はしないけど、他社のモデルをモディファイしてレベルアップしちゃうんですから。

 

 

 

そして極め付けはこのナチュラルプリントです。

オリジナルのフィンガリングにはないパーチカラーをプリントするという暴挙にもアゴ落ちそうになりますが、実はこのカラーにはコーモランのしたたかな計算が隠されていたのではないかと。

これはNGR(ナチュラルグリーン?)というカラーですが、同時にリリースされた他の3色全てにパーチプリントが施されておりショートリップモデルであるサーフコンバットX-13も全てパーチカラーで構成されているのです。

日本に生息していないパーチをあえてプリントしたのは、元々は欧州方面への輸出要員として企画された商品だったんじゃないかと。

世界のパチモンルアー市場を掌握する闇の帝王として君臨していたコーモランのメインはあくまでも海外市場であり、世界戦略商品として企画したルアーを日本の市場にも流すために、半ば無理やりナチュラルナイス21シリーズのメンバーにしたんじゃないかと。

どうです?のんだくれのこの妄想w

 

 

イーグルクローフックがダイレクトにリグられているのがこの時期のコーモランの特徴ですね。

かつてはストームやへドンなどがイーグルクローを標準装備していた事もあり、このフックがついているだけでカッコいいと思えたもんです。

そう考えるとめちゃくちゃ卑怯な手を使ってますよね、コーモランってw

 

 

 

ナチュラルナイス21シリーズはとうの昔に解散したので既に生産していないと思いきや、時折Big Gameパケ入りの新品が大量に市場に出回るという謎の供給パフォーマンスを見せるコーモランなので、もしかしたら今でも作ってるのかもしれません。

でももし本当に作ってたとしたら、スゴイ事ですよね。

だってオリジナルのフィンガリングはとうの昔にルーハージェンセンに買収されて消滅してしまったのに、パチモンの方が生き残ってる事になるんですよ。

これぞまさしくコーモランのなせる技ですよねwww

 




 


 

 

と、通常だったらここでオシマイなんですが、コーモランには他のブランドにはないお楽しみがありますよね?

そうです、果たしてちゃんと泳ぐのか? というアレです。

 

 

全長70ミリ、9.5グラムとオリジナルよりもやや重量のあるルアーがどんな泳ぎをするか気になりますよね?

 

結論から言うと、リトリーブでは使い物になりません!

なぜならリップが最初から曲がって付いているから!www

 

 

この画像で見るとわかると思いますが、見事にリップが歪んでいますね。

こんなナナメな状態なので普通に巻くと見事に横泳ぎしてしまいます。

しかも差し込みリップの根本から、つまりリップの受けとなる穴自体が歪んでいるのでアイチューンなどで矯正できるレベルではなく、泳ぎが破綻しない程度の超デッドスローでフラフラ泳がせるか、トゥイッチ&ポーズだけで使い切るかのどちらかしか残された道はないという、素晴らしいオチが待っているのです。

これだからコーモランは目が離せないんですよね。

こんなまんまのパチモンはアカンやろ!とモヤモヤしながら使ってみると、実はゴミだったというサイコーのオチを提供してくれているんですから。

たかがコーモラン、されどコーモラン。

コーモランが世界を征服する日は近いうちに必ずやって来ると思ひます。

 




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