リストラップ Risto Rap RR-9 / ラパラ Rapala

 

ラパラのルアーってスゴいですよね。

ありとあらゆるフィッシュイーターに使える上に世界中どこに行ってもちゃんと売ってる。

しかもプレジャーフィッシングだけにとどまらず、プロの漁師も使っているなど、”漁具” という表現がいちばん似合うブランドじゃないでしょうか。

いっそのこと漁師御用達で売り出してもイイんじゃないかってぐらいw

もちろん長年にわたってそういうプロモーションをノーマーク社(現ラパラVMCグループ)が続けてきたから今のラパラのイメージがあるわけですが、その裏にはリージョナルモデルという強い味方がいることも忘れてはいけません。

今日はそんなラパラのリージョナルモデル、リストラップの紹介です。

 




 

リージョナルモデル Regional Modelとは、地域限定モデルのこと。

かつてラパラジャパンがジャパンスペシアルをリリースしていたように、ラパラは世界中それぞれのエリアのローカル事情に対応した限定製品を適宜投入することにより、その勢力を拡大してきました。

言ってみればランチェスター理論に基づく草の根運動ですね。

ラパラはつい最近もチャドーフィッシングの定番ポッピングフロッグにインスパイアされたであろうその名もスキッターフロッグを発表するなど、今もローカルへの執念を忘れていません。

そこで今日のリストラップの話になるんですが、これも立派なリージョナリモデルとしてリリースされているんです。

元々リストラップはシャッドラップとファットラップの良いところを集約したルアーとして世界中で人気を博したモデル。

もう今はリストラップ自体生産されていませんが、かつては4センチのタイニーサイズから豊富なバリエーションを持ち、欧州ではパーチアングラーから高い支持を集めていたことでも有名です。

そんな世界規模で販売されていたルアーのどこがリージョナルなんだよ!と言われそうですが、リージョナルモデルである最大の理由のひとつはそのサイズにあります。

 

 

なんと9センチ、1オンスの弩級リストラップなのです。

RR9というモデル#からして強そうなこのリストラップは、実はマレーシアに拠点を置くラパラアジアパシフィックが東南アジア一帯に生息するチャドー(ライギョ)用に販売したモデル。

日本のライギョフィッシングはバーブレスの中空フロッグで食わせるのが一つのスタイルとして確立されているので、トレブルフックのクランクベイトなんて使おうものなら袋叩きに遭いそうですが、東南アジアではチャドーのクランキングはひとつのスタイルとして定着しています。

そんなマーケットのニーズをラパラは見逃しませんでした。

一度は退役させた8センチと9センチのリストラップを招集し、チャドー用に武装して再び戦場へ送り出すというまるで映画のようなことをやってのけたのです。

 

 

 

リストラップの最大の特徴はこのスクープ Scoop 形状を持つリップ。

リップ先端の凹みがしっかりと水を掴んで潜るだけでなく、あらゆるスピード下においても安定したウォブリングを生み出します。

このリップはRR9だけでなくリストラップの全モデルに共通する仕様で、このウォブリングに助けられたアングラーも多いはず。

かくいうのんだくれもRR5には相当お世話になりました。

ぱっと見、リトリーブ抵抗が凄そうですが、実際に巻いてみると同等サイズのダイビングクランクベイトの中では圧倒的に軽く巻けて疲労が少ないのが売り。

ファトラップのダウンディープモデルにも同系のリップ(同型ではない)が採用されているので、その巻き抵抗の軽さを享受したアングラーは少なくありませんよね。

 

ダウンディープラトリンファットラップ Down Deep Rattlin’ Fat Rap DRFR7 / ラパラ Rapala

 

 

そんなリストラップの武器は、ベイトフィッシュの緊迫したエスケープアクションを再現したピリピリタイトアクションと、どこまでもスルスルと潜る潜行能力の高さ。

アクションは良くも悪くもアングラーの想定内で安心安定のラパラといった感じなのですが、ここで注目したいのは潜行能力です。

このRR9は潜行角度が大きい割に巻き抵抗が軽いので、目標とする深度までの助走距離が他のクランクに比べて短いのです。

 

仕事柄のんだくれはルアーのサンプルを投げまくっているのですが、潜行深度をチェックする際、いつも決まったスポットを使っています。

そこは護岸で固められた灌漑用の公園池の一角で、水位がこれぐらいの時は岸から何メートル離れると水深がこのぐらいというところまで全て調査済み。

水抜きされた際にあらゆる方向からレーザー距離計で測って深度を割り出しているので、浚渫などが入らない限り、リアルな潜行深度を知ることができます。

 

 

そのスポットでこのRR9を巻くと、同サイズのダイビングクランクよりも早くボトムに到達するのです。

え?もう着いちゃった?ぐらいの感じ。

カタログ値では4.5mダイバーとなっていますが、護岸の傾斜角を考えると実際にはもっといけるんじゃないかと。

さらにルアーを深く潜行させるために必要不可欠なキャスタビリティがハンパないのです。

自重1オンス、しかも安定した飛行姿勢を誇る空力ボディですからUS16lbのナイロンでも余裕で40mは飛ばせます。

チャドーフィッシングではPE+ナイロンリーダーとなるので、実際にはもっと飛ばせるでしょう。

目には見えにくいけれどアングラーにとっては重要であるこういう性能を見せられると、やっぱりラパラはすげーなーと感心させられますよね。

 

 

そしてこのフックですよ。

X3の太軸フックを採用することでしっかり怪力チャドーに対応しています。

オリジナルのRR9を持ってないのでどんなフックがついてたか忘れちゃいましたが、確かX3フックではなかったはず。

でもこんな堅牢フックでも潰されちゃうこともあるんですから、ホント怪魚ですよねチャドーって。

 

 

リージョナルモデルといえばやっぱりオリジナルのカラーですよね。

このカラーは見てお分かりの通りティラピアカラー。

エラまわりのウロコの感じとかヒレなんてもろティラピアw

一度でもティラピアの現物を見たことあるなら、あー!コレコレ!とニヤついてしまう仕事ぶりです。

ワールドワイドのブランドでありながら、こういうピンポイントでアングラーを惹きつけるのがラパラの恐ろしいところでもあります。

 

 

しかし残念な事にボディにネームプリントはなく、リップに刻まれたエンボスモールドだけ。

これだけ大きなボディなのでネームがないのはちょっと寂しいですね😭

…..と、ここで気づいた人もいますよね?

え?アイルランド?って。

ラパラは20年以上前にアイルランド工場を閉めてエストニアに移転したはずなのに、なんで近年発売されたルアーにアイルランド刻印が?と。

アイルランド時代に作られたリップが余っていて、それを利用したワンロット限りのリージョナル版リストラップのプロジェクトが立ち上がった?とも想像しましたが、正直なところこのアイルランド刻印の詳細に関してはのんだくれもよく分かってません。

でもイイんです。こういう謎は残しておいた方が夢があるでしょ。

令和の今、新品のアイルランド刻印リップを手にできる事実があるだけでシアワセだと思わないとw

 

 

実はこのリストラップRR9、のんだくれの友人が現地で大量に仕入れてきて、”お前んトコで売ってくれ” と託されたうちの一つ。

そいつはあまりにも釣りが好きすぎてチャドーフィッシングをはじめ、世界中のフィッシングツアーを企画する旅行会社を設立してしまったリアル釣りバカで、現地で本当に通用するルアーに精通するガチバイヤーでもあります。

諸事情によりこのRR9はウチでは販売しませんでしたが、そいつのオンラインストアではRR8サイズも販売しているので、気になる人は是非下記リンクをチェックしてみてください。

 

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