有象無象(うぞうむぞう)という言葉があります。
数ばかり多くて役に立たない物や人々をさげすむ言葉 という意味なのですが、平成バスフィッシングブームにはその言葉を地で行く現象が起きていたのは皆さんご存知の通り。
コイツはその有象無象の代表格、トライガン90SP。
バスロマンなんて、入浴剤メーカーかと間違っちゃう様なブランドから放たれたコイツはごく一部のマニア達の間で騒がれてたロングビルミノーです。
ご覧の通り、まんまステイシーのパチモンですw
冷静になって振り返れば、あの熱狂がいかに常軌を逸してたかは分かりますよね?
こんなパチモンにまでプレミア価格が付けられてたんですから。
あーニンゲンの物欲ってオソロシイ。
コイツはバサー誌の連載でそこそこ名前が売れてた某氏の主催するSUPER FISHING なんとかっていうサイトの書き込みから人気に火が付いたプラグ。
なんでもそのサイトによると、メガバスの伊藤由樹の “親戚” が興したプラグメーカーからのリリースで開発だったかフィールドテストだったか忘れちゃったけどあのユキ・イトウが携わってた! …らしいwww
コイズミ総理の任期満了間近、2006年の今(*投稿時)にこんな話を聞かされたって、フフンと鼻で笑っておしまいでしょ?
でも、あの当時はそんな話もまことしやかにサイトで飛び交うほど異常な状況だったんです。
伊藤由樹の親戚がなんでわざわざプラグメーカーなのさ?
しかもなんで当時ライバル会社と言われてたラッキークラフトのステイシーをわざわざパクリの対象に選ぶんだ?
もうここまでくると、ほとんど口裂け女の世界ですよね。
ネット発展期だったので、まだネット利用者の多くが情報弱者だったんでしょうね。
ステイシーの完全コピーと思いきや、プニプニアイを投入するなどビミョーなトコでオリジナリティを主張してます。
この気合いをもってプラグ開発してたら、もっと違う成果が出せたと思うのはのんだくれだけじゃないはずw
ハラにネームプリントが入ってる事が、コイツの唯一の評価ポイント。
ご丁寧に年号まで入れてるってコトは、未来永劫このパクり路線で喰っていくつもりだったんでしょうか…
第二のコーモランを目指してたのか? そっちの方が気になりますねw
このバスロマン社、実はジャイアントドッグⅩのパクりなんかも出しててかなり賑やかなラインナップです。
時々中古屋に出てるので、もし見つけたら買わなくてもいいからどんなモノかを確かめておくだけの価値アリですぞ。
で、釣れるのかって?
それはご自身でお確かめください😁
*この記事は2006年8月14日に投稿されたものを加筆修正して再ポストしたものです