もうこれ以上の性能を持つ物は登場しないだろうと思われていても、それを上回るものが出てくるのが世の常、もちろんルアーも例外ではありません。
そんなパフォーマンスを軽々とやってのけて、のんだくれがブッ飛んだのがこのエッグノック。
あのヴァンパイアを生み出した鬼才・首藤武蔵氏が放ったサーフェスクランクの最終兵器です。
コイツはいつもコメントをくれるぱーま屋さんからの頂き物。
以前コバジンの記事でコイツが気になると書いたら、なんと!コイツも含めたルアー贈答セットをわざわざ送ってくれたんです。
決して安くはないアーキテクトのルアーをサラッと送られると、どうしていいのか分からなくなりますが、せっかくのご厚意を無駄にしてもいけないと思い、素直に頂戴することとしました。
コイツは全長45ミリにも満たないちびっこクランクベイト。
その存在自体は結構前から雑誌なんかで見て知ってたんですが、なぜか縁がありませんでした。
ハンドメイドゆえに流通量がそれほど多くなかったのもその一因でしょう。
それが突然のんだくれの元にやって来たんですから、チビクランク好きの代表として喰い付かないワケはありません。
ボディ断面と同じぐらいの面積はあろうかというリッパな直立リップが印象的です。
こんなすんげークチビルを持ってるので、言うまでもなく泳ぎは超ブリブリ泳ぎ。
誰がどう見ても見紛うことなきスーパーシャロー/ウェイクベイトです。
しかしそれだけで終わらないのがコイツのスゲーところ。
コイツったら普通のウェイクベイトとは違う”モノ”をお持ちなんです。
それがコレ。
ハラに装備されたフィン。
コイツが物凄い水の撹拌を生み出すんです。
さらに強烈なローリングアクションと水面への揚力も発生させるので、実際に動かしてみると水面をかき回すそのアピール力にビビります。
そのパフォーマンスをひと言で表すと なんじゃコレ!
コバジンで感動してたのに更にハンマーで殴られた感じです。
立派なリップとフィンを持ってる上に、ぱーま屋さんイチオシのルアーということで期待は大きく膨らんでいたんですが、コイツはその期待をいとも簡単に上回ってくれました。
やっぱり世の中には上がいるんですねー。 恐れ入りました。
フックは前後とものんだくれの好物、カーブドポイントフックを採用しています。
しかしフックが小さ過ぎ!
バランスと狙った動きを出すために仕方がなかったとは思いますが、チビクランクにも結構デカめのフックを装備するのんだくれにはちょっと物足りません。
実際そんな声があったのか、コイツの後にビッグノックなるデカバージョンも発売されたようですので、デカいのが使いたきゃそっちでどーぞって事なんでしょうね。
その辺の割り切りというか頑固さはむしろ潔ささえ感じます。
価格が4,000円弱とかなり頑張らないと手に入れられないルアーではありますが、このパフォーマンスはそれをも超越してるので、清水の舞台から飛び降りるだけの価値はあるのではないかと。
しかし… ドコにも売ってねー!(涙)