これを投げずしてダイビングクランクを語るなかれ!百戦錬磨の超実戦派クランクベイト ファットフリーシャッド Fat Free Shad BD7F / ボーマー Bomber

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『釣れるシャロークランクはどれ?』 と聞くと、ありとあらゆるシャロクラの名前が挙がりますが、『釣れるディープクランクは?』という質問になるとその数は一気に少なくなります。

しかしその中で必ずと言っていいほど名前が挙がるのが、ノーマンのDD‐22とマッドペッパーマグナムと今日のゲスト、ファットフリーシャッドです。

一見、オカッパリアングラーには無縁のクランクベイトに思えますが、オカッパリだからこそ使ってもらいたいクランクのひとつです。

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ファットフリーシャッドとは

ファットフリーシャッドは御大ビルダンス監修の下(ホントに監修したんでしょーか笑)、エクスキャリバーシリーズの潜り屋としてデビューしたディープダイビングクランクです。

発売直後の1995年、バスマスタークラシックにてマークデイビスがこのファットフリーシャッドで勝利を勝ち取ったことで一躍脚光を浴びたのを覚えている方も多いことでしょう。

日本では96年ぐらいから販売されてたはずですが、その当時日本ではメガバス・ラッキークラフト・エバーグリーン三社が三つ巴となったリアル戦線が開幕したばかりだったので、デカさと間抜けな顔ゆえ誰にも相手にしてくれず、スルーされまくってたという悲しい過去が。

そりゃそうですよ、このフォルムを見て、リアルだー!なんて感動するヒトなんて誰もいませんから。

しかも当時はサスペンドする方が釣れるというヘンテコな理論がまかり通っていて、基本浮かれポンチなコイツはケッ!という目で見られて、ワゴンで肩を寄せ合っておりました。

しかーし、そんな強烈なアゲインストにも関わらず、コイツで釣ったという報告があちこちから聞かれるように。

実はこのクランク、発売当初から激スレの津久井湖や相模湖でビッグフィッシュの実績を叩き出すなど、ガチなクランカーから高い評価を得ていたダークホース的な存在だったのです。

するとその評判を聞きつけて試しに使ってみようか…的に投げるアングラーも多くなり、その結果、圧倒的な実釣力が広まったという現場叩き上げのクランクベイトなんです。

ファットフリーシャッドのサイズ・重さ

コイツの特徴は何といってもこのボリューム。

リップを含むボディ長120mm、その体重たるや実測33gというなかなかの存在感。

ストライクキングの10XDなど多数のマグナムダイビングクランクが出回っている今でこそなんとも思わなくなりましたが、河口湖でオリザラを投げていると”そんな大きいルアーでは釣れないよ” と教えたがりおじさんが登場する90年代中頃はデカく見えたのです。

このボリュームだけ見ると、”琵琶湖専用”という文字が頭をよぎるので、日常のチョイ投げ釣行にはなかなか釣れ出してもらえませんが、のんだくれに言わせたらチョイ投げだからこそ使って欲しいクランクなのです!

ファットフリーシャッドのアクション

まずその理由はファットフリー特有の泳ぎにあります。

ビル・ダンスが設計したと言われているダイビングリップですが、これが非常に小気味良いアクションを生み出してくれるんです。

その泳ぎをひと言でいうと、キビキビ感のあるロールをほとんど伴わないややタイトなウォブリング。

当時のダイビングクランクのほどんどが艶やかな曲線を持ったリップでしたが、ファットフリーシャッドの直線と曲線を組み合わせたラインは斬新に映りましたね。

このリップ形状はその後のファットフリーシリーズやレーベルのシャッドRなどにも受け継がれていることからも釣れる要素を持っていることがわかります。

意外にも軽いリトリーブ抵抗

しかしそのデカいリップを見た後では拍子抜けしてしまうほどの巻き心地でシュルシュルと潜ってくれます。

リトリーブし続けると良い運動になるのでファットフリー(脂肪とは無縁)という名前になったらしいですが、DD22の激重クランキングに慣れてるのんだくれにしてみれば非常に軽く感じます。

アクション特性もあることながら、試合で長時間巻き続けるために徹底的に検証したんでしょうね。

フラットサイド的要素も兼ね備えたボディ

そしてボディもちょっとフラットサイド的な要素を持っているので、ウォーターディスプレイスメントもなかなかのもの。

その上そんなボディの中にはカラカラと良く響く固定重心式のラトルが入ってるんですから、巻いてて楽しい事この上なし。

クランクベイトはどれだけの回数を投げられるかで勝敗が決まりかねないベイトだけに、巻いてて楽しいという要素は非常に重要です。

エクスキャリバーのセールスポイントだったホログラムパターン

エクスキャリバーシリーズにおいてはこのホログラムのスケールパターンは己のアイデンティティをアピールするのに必要不可欠ですね。

ホログラム塗装という手法は日本では80年代後半からオーロラ塗装とかレーザーフィニッシュという呼び名で既に導入されていたので、コイツがホロドレスで登場しても特に目新しさを感じませんでしたが、今こうして改めて見てみるとイイもんですね。

いかにもアメリカ人が好きそうな無駄なギラギラ感がタマりません。

ちなみにコイツのカラー名はスレッドフィンシャッド。

スレッドフィンに見えるか見えないかはアナタ次第です😁

余談ですが、”ファットフリーファミリー” のカラーについてちょっとだけこちらの記事に書いてあるので気になる方はどうぞ。

国産シャッドとは対極となる強いアクションがウリ。不人気だからこそ使いたい サスペンディングシャッドR Suspending Shad-R S33E / エクスキャリバー Excalibur
日本と米国では売れるルアーの傾向に差があります。 向こうでは定番クラスの人気を誇るのに、日本では見向きもされないルアーなんてザラ。 フィールドも使い方も国民性も違うからね... というのがその理由。 まぁそれは事実なので否...

ファットフリーシャッドのフック

フックは前後ともヒネリの入ったエクスキャリバー。

フックカバーが付けられんとのクレームが多発しましたが、コイツの実力を知った途端に文句を言わなくなるという話も。

いつの世も釣り人ってのは勝手なイキモノですね。

ボディサイドに燦然と輝くビルダンスサイン

ボディにはしっかりとビル・ダンスのサインがプリントされています。

このサインがルアーに乗ることで、ビルには一体どれほどのビル(紙幣)が流れ込んだんだろーか… などと下世話な事を考えながらリトリーブしてると案外デカいのが喰って来るもんです🤣

ちなみに彼のファーストネームであるビルはニックネームなのをご存知でした?

ビルダンスの本名はウィリアム・ダンス。

ウィリアムという名の人をビルと呼ぶのはアメリカではお約束で、マシューはマット、チャールスはチャド、トーマスはトムになるというお決まりのアレです。

でものんだくれが未だに理解できないのは、何故リチャードがディックという呼び名になるのか、という事。

チンコですよ、チンコ!

リチャード → リック → ディックという流れなのはわかるんですが、何故リックで止まらずにそこまで行く???  …って全然ルアーに関係ねーし!🤣

まとめ

肝心の使い方ですが、ディープをグリグリ… というのはボート派に任せておいて、オカッパリ派ののんだくれはコイツを主にワッフル形状の斜め護岸で使ってます。

ワッフル護岸とナチュラルボトムの境目を斜めに刺して行くイメージでで引いてくるとゴン!といった具合。

リップ形状が良いのかワッフルの継ぎ目に喰い込んだりしないし、ヒラ打ちしないのもイイところ。

こういう大き目のディープクランクをオカッパリで投げてるアングラーがほとんどいないせいか、チビでも結構喰ってくるので、もし持ってるならお試しを。

2021年10月追記:

発売されてからかれこれ25年が経とうとしているこのクランクですが、今見ても古さを感じさせないどころか歴戦の勇者的な貫禄すら感じさせてくれますね。

この25年の間にエクスキャリバーブランドは解体となりましたが、その実力が色褪せることはなく現在もボーマーブランドの一員として頑張ってくれています。

でも哀しいのは、このルアーが欲しくても入手は海外通販に頼らざるを得ないという今の状況。

国産マグナムクランクベイトが数多く出回っている現在、マニアしか買わないファットフリーシャッドをプロパー商品として仕入れるのはショップにとってリスクでしかないのは理解できますが、水温が最低を記録する時期はファットフリーシャッドじゃないとダメというアングラーも少なからずいることを思うともったいないなと。

アメルアが全てとは思ってませんが、日本のマグナムクランクにはない要素を持ってるだけにファットフリーシャッドを仕入れる気概のあるショップが増えてくれると嬉しいなぁと。

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