ニンゲンとは、げに薄情なイキモノでございまして、人様のご恩をとかく忘れてしまいがちです。
それはルアーに対しても同じでございまして、爆釣の快感を味わわせてくれたルアーでも時の流れと共に忘れ去ってしまうものです。
今回、ひょんなことでご開帳した開かずのボックスの中から出てきたこのF7が、そんなことを思い起こさせてくれました。
随分前になりますが、とあるラパラ狂の友人と真夏の夕マズメ狙いで出かけた時の話です。
その日は状況も悪くはなく二人ともボチボチ釣れておりましたが、その友人が結び変えたF7にバイトが集中し始めます。
今思えば虫パターンにハマったんだと思うんですが、ポーズの後に軽いトゥイッチでチョボッ!とポップさせるとパク!な感じ。
こうなるともうラパラの独壇場です。
他のルアーでも釣れるには釣れるんですが、バイトの数が圧倒的に違います。
さすがにデカいのは出ませんでしたが、F7を借りてしばしパラダイス気分に浸らせてもらい、その後購入したこのF7も散々楽しませてくれました。
そりゃこのサイズが水面でポップ音出したら、バスじゃなくっても喰いつきますってば。
しかも水面バイトで乗せられなくても、ダイブ&トゥイッチで再度パク!に持ち込めるので、バスにしてみたらタマったもんじゃありませんよね。
しかしそんな楽しい想いをさせてくれたルアーなのに、のんだくれはご恩を忘れちゃってました。
ごめんよF7君。
ラパラに限った話ではないですが、ポッパー的な要素も兼ね備えているのがフローティングミノーのイイところ。
ストレスなくポコンと浮いて、軽くロッドアクションを与えてやるだけでリップがバブルを抱えて、ポッパーがダイブするような美味しそうな挙動を見せてくれます。
こういう軽快な動きはバルサ素材のラパラならではですよね。
リップから透けて見えるバルサも心なしかエバっているように見えますね。
特にオリジナルラパラは喫水線がラインアイのちょうど真ん中に来るので、このポッパー的なアクションが非常にやりやすく仕上がっています。
スナップなどを使うとその重さでバランスが変わってしまうので、使用の際にはちょっと注意が必要。
でも想像してみてください。
日も傾いてカラスが鳴き始める時間帯に、こんな小魚が水面近くでモジってプチュッと虫を食ってたら、そりゃバスでなくても食いつきますよね😁😁😁
今では絶版となってしまったこのカラーも、なかなかイイ味出してます。
こーんな間抜けな顔ですが、オサカナ連れてきた途端にナイスとか言われちゃうのは、ルアーの立場からしたら勝手すぎるんでしょうけどね。
チビバスの猛攻を受けて沢山歯型が付いてますが、酒飲みにとってこれ以上の焼酎のアテはありません。
F7はその細身のシェイプゆえベイトフィッシュにもなるし、虫にもなってくれるので非常にありがたいそんざい。
水際の草むらから落ちたバッタをイメージして動かしたら、操作してるアングラー自身がバイトしちゃいそうです。
それを思うとこのサイズでバッタカラーがないのはちょっと残念かな。
落水昆虫はコオロギやクモばかりじゃないのです😁
ところでこのカラー名、何ていうんでしたっけ?
フックを交換した覚えがないので、多分コイツが標準装備のヤツだと思います。
いくらサビが出ても、数々の戦いを生き抜いてきたこの武器を引退させる事は考えてません。
画像拡大して初めて気付いたんですが、スプリットリングのカット断面が今では有り得ないほどガタガタです。
当時はこんなクイリティの低いヤツを使ってたのかと思うと思わず笑っちゃいますね。
ラパラはフィンランドのルアーだと知ってる人がいなくなっちゃったんじゃないかというくらいに最近の物はアメリカ色が濃くなってますが、こういうリップ刻印を見るとなんだかホッとしますね。
接着剤のはみ出し具合に目を細めるようになったら由緒正しきキモオタに認定されます。
ウェイトを測ってみたところ、実測で5.5グラム。
これを14lbで武装したアンバサダー5500C & 5.5フィートのファーストテーパーロッドでバックラッシュすることもなくガンガン投げてたんですから、自分のことながらある意味スゲーなと。
コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています
1. シスコキッド April 10, 2012 13:44
カラーはJPSPのPOSですね!(笑
俗にいうジャパンスペシャルの「ワカサギ」カラーですわ。
こいつとRTカラーは滅多なことで使っちゃイカんです(笑
・・ああ・・・釣り行きたい。
2. ソルT April 10, 2012 20:14
昔は5000番で投げてましたね。今では、絶対できませんよ。
焼酎おかわりお願いします。
3. 彫刻か April 10, 2012 22:06
ラパラですね、ジワァ~~ンときました。
「ハラマキ」「クチベニ」とかありましたねー。
この頃(いつの頃?)はバンタム100SGマグキャストで投げてました。
ハンドルだけ100SGのものを別に取り寄せて付けたものです。100SGだけハンドルノブがWOODだったんです。
今じゃハンドル交換も一般的ですがその頃から凝って「生意気」だったんでしょうね。ww
4. ⑨ April 10, 2012 22:37
おおPOSいいですね
微妙に青く光るのが効くのか不思議と釣れてファンの多い色ですね
ジャパンスペシアルから外れた後も濃いというかどぎつい色合いになって数年前まで残ってた気もします
ただ競争率高い色ですんで特にFはなかなか見つかりませんねHJのこの色はつい最近でも見ましたが
私も海バスで働いてくれたこの子を梅酒のアテにでもしたいところですが体調の都合で禁酒中…皆さんも飲み過ぎないように…
5. Lagoonist 28号 April 11, 2012 00:17
F7・・・存在を忘れてました。
ブラックに限らず、色んな物を釣れて来てくれました。
ジャパンスペシャルカラーと言うだけで、萌えますね(笑)
釣り場でなくして、捜索を諦めたF7が、靴の裏に挟まってた思い出があります。
もちろん、気づいた時には殉職してました(笑)
クロギンだったなあ(遠い目)
6. aki April 11, 2012 06:12
F7釣れますね♪
フッコセイゴに使うと餌です(^w^)
もう少し飛んでくれたら最高なんですけどね
ボロっちくなったけどF7のGFRにはまだまだ頑張ってもらいます(笑)
7. 淫金他無視 April 11, 2012 09:43
おっ、ジャパンスペシャルのワカサギですね。
シャッドカラーよりも光沢があって好きでした。
ジャパンスペシャルではオイカワやアマゴなど日本のベイトフィッシュカラーがあって、メガバス台頭以前は、リアルの代表格でしたよね。
8. それがし April 11, 2012 10:50
F-7はGFRとPWがあれば大丈夫な時期がありましたねぇ( ̄▽ ̄)。
V-Mag4とウエダFWBのコンビじゃ飛ばなくて、専らスピニングでグリグリやってました(笑)
9. のんだくれ April 11, 2012 11:58
シスコさん
相変わらず忙しそうですねー。
でもこれPOSってコードなんですね。 ありがとうございます。
滅多な事… ってありますが、のんだくれはいつも滅多なので使わせてください(笑)
10. のんだくれ April 11, 2012 11:59
ソルTさん
今でこそルアーごとにロッドを… なんてやってますが、当時はオールインワンでしたからね。
ホント今じゃ絶対にできないですハイ(笑)
11. のんだくれ April 11, 2012 12:01
彫刻かさん
そうそう! 100SGだけハンドルノブが違いましたねー 言われて思い出しました。
のんだくれはバンタム派ではなかったんですが、当時あのモデルだけがショーケースの中で妙に高級感を放ってたのを覚えてます。
12. のんだくれ April 11, 2012 12:02
⑨さん
確かにこのカラーのフローティングは中古では見かけませんね。
もっと買っときゃよかったなー。
でも微妙に青く光るなんて気づきませんでした。
今度ちょっとトライしてみます。
13. のんだくれ April 11, 2012 12:04
Lagoonist 28号さん
いや、のんだくれもコイツを発見するまではその存在をすっかり忘れてましたよ。
昔は7センチ9センチってのがミノープラグのメインサイズだったんですけど、今じゃフツーに6インチミノー投げてますから、そりゃ忘れますわな(笑)
14. のんだくれ April 11, 2012 12:06
aki さん
セイゴに使ったらアカンです、セイゴに。(笑)
でも、くっそ、全然飛ばねー!とか文句言いながら使うのもラパラの楽しみの一つ… なのかっっ!?
15. のんだくれ April 11, 2012 12:08
淫金他無視さん
国産リアルが台頭するまではリアルプリントが主流でしたからね。
ラパラのプリントはナチュラル過ぎず、抽象的過ぎずの丁度イイ湯加減でしたね。(笑)
16. のんだくれ April 11, 2012 12:09
それがしさん
おお! おひさです!
V-MAG4!!! 懐かしいですねー。
今じゃ人気で手に入らないモデルですよね。
17. 80’s Bassing July 19, 2012 06:53
これのCDは今でも在庫してますw
このワカサギは神戸港でもやはりエサでしたww
18. のんだくれ July 20, 2012 13:58
やっぱ神戸でもエサでしたか。
でも最近のラパラがエサだとゆー話を聞かないのでちょっと寂しい気もしますね