オリジナルサイズであるフラッシュミノー80の釣れっぷりにノックアウトされたのんだくれがサイズアップされた110に手を出さないワケはありません!
ということで今日のお題はラッキークラフトのフラッシュミノー110。
なんかよー分からんけど釣れちゃうジャークベイトです。
え?なんで今さらコレを?という声が聞こえてきそうですが、コイツは今だからこそ紹介できるんです!
このフラッシュミノー110が発売されたのは98年か99年だったと記憶してますが、一番最初にコイツを投げた時のんんだくれの正直な感想は、『チクショー!金返せ!』でした。
オリジナルフラッシュミノー80特有のピョンピョンと機敏にダートする動きをイメージしてたのに、コイツの動きはとてもジャークベイトらしからぬもっさりとした動き。
今思えばタックルセッティングの問題もあったかもしれないんですが、当時はバスフィッシングバブルの真っ只中。
次から次へと新しいルアーが登場するので、タックルセッティングを変えてリトライする事もなくそのまま三軍ボックスの奥深くへ。
そしてそれは二度と陽の目を見ないはずでした。
しかし…
とあるショップの店長が発した『イチイチマル、マジでヤバいよ。』という発言で事態は急展開します。
詳しく聞いてみると、ショップの常連がフラッシュミノー110でバンバン釣ってるというんです。
しかも満面の笑みと共におっきなオサカナをブラリンしてる写真を大量に見せられちゃったもんだからもうタマリマセン!
えー!何これ!めっちゃ釣ってるし!どうやって使ってるの?とガマン汁を垂れ流してるのんだくれに店長が教えてくれたメソッドはこうでした。
ウィードのツラギリギリを、ボディがわずかにユラユラする程度のスロースピードで巻いて、ウィードに掛かったと思ったらそこで長めのステイ。
そこで反応がなければ大きくロッドを煽ってウィードをほぐし、またウィードトップをユラユラ… の繰り返し。
ほとんどのバイトはステイ中にモゾっと弱く出るので、そのアタリが取れるかどうかで大きく変わってくる、と。
つまり一般的なジャークベイトのように泳がせないのがキモだと。
本来の使い方とはおよそかけ離れたこのメソッドでその人は相当数の50アップを挙げたそうな。
そんなこと聞かされちゃったらもうガマン出来ません。
のんだくれもソッコーで幽閉してたフラッシュミノー110を解き放ちましたがな!
とはいえ実際に使ってみると、なんともノー感じというか、イマイチ入魂しづらいんですよ。
じっくり待てない性格だからテンポよく探れるハードベイトを使ってるのに、ロッドの操作だけを見てたらノーシンカーのソフトベイトを使ってるとしか思えないスローテンポなんですから。
こんな立派なリップを持ってんのに、なんでこんなイマイチなんだろ… と思い、半ば諦めかけてたところにゴゴンとアタリが!
その後もサイズこそ小さいものの、ポンポンポンと連続で釣れちゃったんです。
一旦釣れ出したら、変わり身の早さでは定評のあるのんだくれ、即フラッシュミノー110教に入信ですよ。
人間が好む使用感とバスの嗜好はまったく合わないというのをこの件で再認識させられました。
釣れる秘密はこの低重心設計が生み出す水平スイミング姿勢。
市場に出回るほとんどのジャークベイトは、初動でしっかり水を掴むために頭下げの姿勢を取りますが、このフラッシュミノー110は水平姿勢を保ってくれるんです。
しかもカタログ表記ではサスペンドになっていますが、実際にはフック一本で立つデッドスローシンキング。
これによりロッド位置を上げて巻いてもレンジキープがしやすく、アングラーからの距離に影響される事なくベイトフィッシュちっくなアプローチを続けられるのではないかと。
これに気づいた時、のんだくれの脳裏にあるルアーが浮かびました。
そうです。
フラッシュミノー110は、早すぎた名作と言われたスミスウィックのデッドスティックログ Dead Stick Rogue に近いアプローチができるルアーなんだと。
あ、デッドスティックログを知らない方のためにちょっとだけノー書きを垂れておきましょう。
2000年の初めに鳴り物入りで登場したデッドスティックログは、”泳がないログ” という哀しいレッテルを貼られてしまいましたが、実はソフトジャークベイトを意識して開発された、文字通りデッドスティッキングで使うための “泳がないように設計されたログ” でした。
かつてリバーサイドルアーズ Riverside Luresがリリースしていたソフトジャークベイト、トップガンの持つ破壊力をハードベイトで実現すべく開発したサイトフィッシング専用ログだ、と当時のセールスキットにも明記されていました。
デッドスティックログはご丁寧にトップガンのカラーリングまで再現するなどかなり気合いの入った製品でしたが、今ほどネットが普及していなかった事が災いしたのか、そのコンセプトも使い方も理解されないまま消えてしまいました。
しかしアメリカでは、少数ながらもこのコンセプトを理解してめちゃくちゃ釣りまくっていたアングラーも居たのです。
そんな悲運の名ジャークベイトのコンセプトや使い方が、このフラッシュミノー110のスローな使い方に酷似しているんです。
実際のところデッドスティックログはスローフローティングであったり頭下げ姿勢だったりと、フラッシュミノー110と全く同じではありませんが、開発者のアプローチは非常に似ています。
ラッキークラフト的には、フラッシュミノー110はあくまでもダートするジャークベイトとしてリリースしてるのでデッドスティックログのような使い方は提唱していませんが、ルアーの性能と状況が求める条件が一致すると、見事に釣れるルアーに変身するんだなーと感心させられました。
またまた大きく脱線してしまったので話を元に戻しましょう。
細身のミノーボディに3フッカーなのでフッキングは抜群です。
3フッカーのミノープラグはフッキング率も高い上に、ファイト中に保険フックが掛かってくれるのでバラシが少なく、テクが伴ってないのんだくれにはピッタリ😭
のんだくれの注目ポイント、ネームプリントはハラに入ってますが、なぜか110の表記はナシ。
見れば分かるとはいえ、ネームヲタとしてはもうひと手間かけて欲しかったですね。
ちなみにこのフラッシュミノー110、実際のボディサイズは110ではなく115mmあります。
なぜこの110という呼称にしたのかは不明。
のんだくれ的には、このフラッシュミノー110が発売された90年代はまだ115mmのルアーはデカイというイメージがあったので、セールス的にサイズ上の抵抗感を減らす目的で5mmサバを読んだのではないかと勝手な詮索をしてますが😁
ハデにダートするジャークベイトとコイツをローテーションさせながら使ってますがどちらも同等に釣れてるので、もしのんだくれのようにコイツを仕舞い込んじゃってる方がいらっしゃったら来季は是非投げてみて下さいな。
師曰く、コイツでデカいのを釣るコツは『ジャークしないこと』なんですと。
コメント
1. うめ December 21, 2009 12:48
その使い方は昔ロボ奥田が紹介していたのを
覚えています
中部地方なメソッドなんですね
2. ばるたん(V)o¥o(V) December 21, 2009 12:49
私の周りにも、愛用者がけっこう居ます。
対イトウ用なんですけど・・・
やっぱり、よけいなことをせずに
ただ引きしろ!!って、言われますねー。
それが出来る性格なら、
もっと釣れているのかもしれません。
寒い冬に、こいつをゆっくりただ引きで引いていると、
私には夏にジタバグでナマズを釣るほうが
あっていると、つくづく思ってしまいます。
3. カープヒロシマ December 21, 2009 13:34
まだ逆輸入だった時分に、とあるショップで勧められて
購入しました。
最初、ちょこちょこ使いましたが結果でず売ってしまいました。
また、休憩中のコメントです(笑)
4. ゆひろん December 21, 2009 13:54
あぁー、この年代の国産はたまらないです!
これの限定カラー?のメッキのアユカラーはすごかったですよ!
たぶんメッキ系ならおっけーだと思いますけど・・・。当時の愛竿バスワンXTがジャークで折れたのはいい思い出です。
冬にてれてれ引くかボイルしているのに食べてくれない時用です。
5. のんだくれ December 21, 2009 16:36
うめさん
ロボ奥田!!
確か彼は琵琶湖でガイド業をしてましたよね。 今でもやってるのかな?
中部エリアは大江川&野池、さらに琵琶湖も射程圏内なので、ワームの名古屋釣法とかいろんなメソッドが
あるみたいですね。
…って地元民が一番知らんのですが。
6. のんだくれ December 21, 2009 16:37
ばるたんさん
はっはっはっ! まさにその通り。
のんだくれも使い続ければそれなりに釣れると思うんですが、静かな釣りを延々と続けられんのですわ!(笑)
こりゃ性分ですから仕方がないっすね。
7. のんだくれ December 21, 2009 16:39
カープさん
また仕事サボってる… (笑)
のんだくれも店長の一言がなければ間違いなくオク行きでした。
8. のんだくれ December 21, 2009 16:40
ゆひろん
クロームのアユね。 持ってますがな…
というよりもアホみたいに買い漁ったので多分コンプ×2ぐらいしてるんとちゃうかな。
9. なっかん December 21, 2009 22:14
おいらも、仕舞い込んじゃってる一人です
期待して買ったのに、15Aの方がいいじゃんって思ってました。
まさか、ジャークしてはいけないジャークベイトとは
10. シマドン December 21, 2009 23:03
えぇぇえっ!
そういうルアーだったんすか!?
ちょっと使ってポイしてしまったルアーです(大泣
そういえば16Aで似たような忍耐引きを頑張った時期がありました。
11. 釣りキチ万博 December 22, 2009 00:55
お久しぶりです
自分はこのルアーをシーバスに使ってますが、基本スローのただ引きで、要所要所でたまにトゥイッチを加える程度です
ジャークで使ったことは殆どないですね
12. セラフ December 22, 2009 01:00
のんだくれさんと全く同じ理由で購入し、そしてボックスの奥に眠りました~。
僕の場合は日の目を見ずに売却しちゃいましたが…。
USAパッケージに心躍ったんですがねぇ~(涙)。
やはり80SPには勝てなかった感じです。
ちなみに80SPの方はトラウト用でまだ頑張ってくれてます。
13. ボンクラエモン December 22, 2009 08:55
私もオリジナルサイズの釣れっぷりから、
期待して110を買った記憶があります。
購入したのは、2000年度限定の吉積プロスペシャル。
でもパッケージ裏面には、使い方は記載されておらず、
同時発売された限定モデルの紹介イラストのみ。
従って、オリジナルと同様の使い方をしたために、
このルアーのポテンシャルを生かしきれず、お蔵入り。
その後、M社からでた「VISION110」の造形に魅せられ、
今日まで2軍BOXで待機中です。
でもこうして有効な使い方が分かったので、
来春はスタメン起用を検討してみます。
14. ぽっぷ December 22, 2009 09:31
10年近く前、河口でのシーバスでよく使ってました
70UP、80UPが良く釣れましたわー
リップが丈夫で折れそうにないのがよかったですね
その分、動きにキレはなくなるけどシーバスには良かったです
標準フックがダメダメだったのはお約束
15. U-dutch December 22, 2009 09:39
発売当初にカスミで投げたんですが、
おっしゃる通りの抵抗の無さと、
カスミでの使いどころがピンと来なかったので、
そのままサヨナラでしたね。
これ読んでも正直使う気は…(´・ω・`)
16. フォルテ December 22, 2009 11:34
ふふふ・・・
なんでもタダ巻きで使う、俺は勝ち組(笑)
琵琶湖ガチBOXには入れてますよ
ま、1匹釣れただけですが(-_-)
17. のんだくれ December 22, 2009 22:32
なっかん
普通こんな形のルアーだったら誰でもジャークしますわな。
18. のんだくれ December 22, 2009 22:34
シマドン
そういうルアーなのかどうかは別としてそういう使い方の方が釣れるルアーです。
19. のんだくれ December 22, 2009 22:34
釣りキチさん
シーバスには結構定評あるみたいですね。
さっきググったらフローティングも出てるみたいで。
また欲しくなった…
20. のんだくれ December 22, 2009 22:36
セラフさん
やっぱり同じ動機で買っちゃった人、いるんですねー。(笑)
のんだくれの中ではフラッシュミノーといえば未だに80spですね。
コイツは別のルアー。
21. のんだくれ December 22, 2009 22:47
ボンクラエモンさん
のんだくれが想像するに、メーカーはこんなメソッドが効くとは気づいてなかったんじゃないかと。
もしくは、気づいてたけどあの当時はジャークベイト=派手なダートという捉えられ方をしてたのでタダ巻きで使うってのは謳えなかったとか。
いずれにしてもラッキークラフトが提唱した使い方とは別のメソッドで釣果が上がってるのは確かですね。
22. のんだくれ December 22, 2009 22:48
ぽっぷさん
そうそう、リップの頑丈な事も書こうと思ってて忘れてました!
ロンゲーなんかメじゃないくらい強靭なリップなんですよね、コレ。
23. のんだくれ December 22, 2009 22:49
U-dutchさん
まあルアーとの相性は人それぞれ。
一回ダメと思っちゃうともう受け付けないってのはありますからねー。
24. のんだくれ December 22, 2009 22:50
フォルテさん
勝ってるんだ…。 (笑)
琵琶湖ガチBOXって響きがエエねー。