デカミノーが大好きなのんだくれの元にはいろんな大型魚が集まって来ます。
デッカいミノーって、あのサイズだからこそのアピールというか、悠然とした泳ぎがタマんないんですよね。
レーベルミノーの7インチやロングAの長ーいヤツ、もちろんラパラの金属クチビルまで、デカミノーを見ると使う使わないに関わらずやたらと連れて帰って来ちゃうんです。
そんなタチの悪い癖を見かねて(?)、tei-gさんが送ってくれたのがこのトゥルス社のジャークベイト、その名もウッコウォブラー。
かのラパラと同じフィンランド出身バイキングの一味です。
実はコレ、tei-gさんが北欧に行った時にのんだくれに買ってきてくれたお土産です。
現地でエグリの最中にデカいミノーを見てのんだくれを思い出してくれたらしく、そのまま拉致&強制的に日本へ連行するという一歩間違ったらどっかの国の工作員と間違われそうな行動により出会う事ができました。
以前のんだくれは世界中をあちこち飛び回る仕事をしてた事があるんですが、なぜか北欧には縁が無かったのでこれは嬉しかったですねー。
だって、こんな個性的なデカミノー、見た事ないですもん。
ザラがちっぽけに見えてしまうこのサイズがタマりません。
全長16cm。 そうです。これはパイク用のミノーなんです。
そうそう、このルアーを製作してるトゥルスは日本ではほとんど知られていないブランドなので、ちょっとだけノー書きをタレておきましょう。
このトゥルスというブランドの歴史は、90年代初頭にフィンランドのヨルマ・トゥルネンという一人の釣り好きが自分用にルアーを作ったことから始まります。
自分好みのパイク用ジャークベイトが無かったことで、それならばと奮起したところ、それが評判になって…というくだりや、社名を自分の名前から取るあたりは他のルアーブランドと全く変わりません。
ヨルマ氏の逝去により一時期製作を休止していましたが、バグリーの再建に一役買ったヤルモラパラがここでもその手腕を発揮し、ブランドが復活しました。
そして今では欧州はもとより北米市場でもパイク用ジャークベイトとして確固たる地位を築いています。
…という書き方をすると、あたかものんだくれがこのブランドを知ってたかのように取れますが、実はこの記事を書くにあたって必死こいて調べましたです、ハイ。(汗)
このルアーの最大の特徴は、ノーズよりもテール側のボディ幅が圧倒的に広いこと。
ロングAやログなどのバス用ジャークベイトのシャープなテールを見馴れた目には特異に映りますね。
このボディシェイプのおかげなのか、その泳ぎは我々が使い慣れているミノーの概念から大きく離れた、まるでクランクベイトのようなウォブリングアクション。
ちょっと前に紹介したニルズマスターがそうであるように、パイクはこういうバタバタ系のハデな動きを好むんでしょうね。
もちろんのんだくれも大好物ですが。
日本の場合、ジャークベイトはシャープにダートしてナンボ的に捉えられがちですが、こういうアクションを持ったミノーがもっと出てきてもイイんじゃないでしょうか。
…でも売れねーだろーなー。
もう一つの特徴は、リップがアルミ製であること。
このリップがしっかりと水を掴んで、ボディを激しく揺さぶります。
リップの表面積が結構あるので、普通にリトリーブするだけでも結構な水の抵抗があります。
よってログのようにシャープなジャークを繰り返すのは至難の技。
ヘビーアクションのダブルハンドルロッドでバットエンドを使わないと、あっという間に手首が逝っちゃいます。
このシリーズには全長30cm(!!)の大兄貴もいるようですが、それをジャークするのだけはカンベン願いたいですね。
ニルスマスターのインビンシブルにありがちなシルバーのグリッターフィニッシュにパーチ柄を吹いたクラシカルなカラーもこのブランドの特徴です。
もしアメリカ人がグリッターベースのパーチカラーを吹いたらもっとギラギラとした目の荒いラメフレークを使いそうですが、細かいグリッタ
ーを採用してるのがなんか北欧っぽいですよね。
日本人にとっては好き嫌いがはっきり分かれるトコロでしょうが、この手のカラーは国産ルアーではすでに絶滅しているので貴重ですね。
ボディもデカけりゃフックもデカいですねー。
小さなオサカナなら一撃必殺で昇天できること間違いナシ!
ちなみにのんだくれはまだコイツで釣った事はないので、フッキングの良し悪しはワカリマセン。
水面直下をスローに引いてくるとグワングワンとボディを揺らすので、ちょっと毛色の違うウェイクベイトとしてバスにも十分に使えます。
さすがにどこでも買えるという代物ではありませんが、日本のルアーとは全く別の次元を体験したいならこーゆーのもアリですよね。
ところでさっきトゥルネンと書きながらふと思い出したんですが、随分前の参院選で神奈川代表としてツルネン・マルテイという人が出馬してましたが、もしかしてあの人もフィンランド出身なんですかね?
コメント
1. とびっく June 11, 2011 22:50
こんばんは(・∀・)ノ デケェ~!(笑)
デカミノーを見かけるととりあえず手に取ってみるのは何でなんすかね、
今日マンズのスーパーS‐1を見かけて危うくレジに…逝っときゃよかったかなぁ(笑)
2. カープヒロシマ June 12, 2011 00:12
すげ~
普通のデカミノー(いやいや普通じゃないんですが)かと思ってたら
上からのフォルムみてぶっ飛びました!
ルアーは広くて深いんですね~
ウッコ、トゥルスでウンコ、トゥ~スを連想(tei-gさん ごめんなさい)
この年にもなってウンコだシッコだチン○ンだという言葉を連想しがちな自分が…
情けない(汗)
3. としくん June 12, 2011 06:29
ビッグベイトブームの頃、シーバス用ミノーで代用できないものかと、いろいろ購入しました。
ショアラインシャイナーR-55あたりまでは十分いけますが…
20cm超のミノーはキツイですね。
タングステン重心移動内臓モデルは、サミングすると指が焼けます(汗)
30cmの兄貴が気になりますが、釣ったバスをそのままキャストしてしまう感覚でしょうね(滝汗)
4. tei-g June 12, 2011 07:42
トゥルスって読むんですね、このブランド名、買った本人が読めませんでした(笑)。
こいつはまさにクランクの動きですよね。
うちにいるひとつ下のサイズでも、グアン、グアンと水をかいてくれますし。
これを買った店、ルアー好きには毒すぎる品揃えでした。
5. のんだくれ June 12, 2011 23:07
とびっくさん
それは逝っておくべきでしょう。(笑)
アレはあの大きさにドン引きしそうになりますが、アレでしか出せない引き波で釣れるプラグです。
フックがゴツ過ぎるので交換しないとダメですが、イケるベイトですよー。
6. のんだくれ June 12, 2011 23:09
カープさん
いやいや、カープさんはそうじゃなきゃ!(笑)
というか、オトコはどこまで行ってもコドモなんですから、いつまでもウンコシッコで大笑い出来る存在でいたいもんです。
7. のんだくれ June 12, 2011 23:10
としくん
ミノーで20センチを超えるともうミノーじゃなくて巨大戦艦ですよね。
メカニカルブレーキを最大にしてもラインが引きずり出されるミノーってのもオソロシイもんがありますが。
8. のんだくれ June 12, 2011 23:13
tei-gさん
あの店でエグリたい… (切望)
トゥルスの読み方は正直よー分からんかったんですが、最近取引を始めたオランダのルアーメーカーに聞いたらそう教えてくれました。
それまでタラス?とかツルス?とか超テキトー(汗)
ちょっと今年はガムバってコイツでオサカナ仕留めようと思ってますのでしばらくもお待ちを。
9. ウッチー June 12, 2011 23:46
ラパラのF18なら普通にジャーキングで使ってましたが、これをジャーキングで使うにはジギングタックルが要りそうですね(笑)
僕の師匠は普通にジギングロッドでバス釣りしてますが(^_^;)
10. のんだくれ June 13, 2011 19:44
ウッチーさん
サイズ的にはF18の方が大きいんですが、見た目のボリュームでは圧倒的にこっちなんですよねー。
そう考えるとラパラってスゲーなーと思いますね。