昔の画像を整理してたらタイミングのイイ事にこんなんが出てきたので紹介しましょう。
御大コットンコーデルのレッドフィン。
秋になるとのんだくれが無性に投げたくなるルアーの代表選手です。
お世辞にもシャープとは言えないボディラインに、CD値なんて無縁のゴツいリップ。
気泡入りまくりのフィニッシュにズレまくりのプリント柄と、最近のルアーと比較するだけ虚しくなってしまうオールドスクールなヤツですが、コイツがまた釣れるんです。
伊達にロングセールスを続けてるワケじゃないんです。
いつの頃からか、日本ではこの手のベイトをミノーと呼ばずにジャークベイトと呼ぶようになりましたが、コイツに限ってはミノーと呼ぶ方がしっくりきますね。
ご長寿ルアーに名を連ねてるだけあって、オサーンアングラー、特にシーバスアングラーならば誰もが一度は使った事がある名品です。
レッドフィンといえば赤頭に赤ヒレ! というぐらいカラーのイメージが定着してますが、70年代の終わりにはトレンドを追っかけてこんなナチュラルカラーも出しておりました。
ナチュラルカラーの詳細は西の方角に住む人に任せるとして、こういうイイ感じにチープな雰囲気が漂うカラーも悪くないですね。
この色のカラー名はちょっと分かんないですけど、おそらくデイス Dace (=ウグイ)でしょうね。
近年ナチュラルカラーを採用する国産ブランドも増えてきて、展開的には嬉しいんですが、ナチュラルカラーはあんまり本物に寄せすぎると面白くなくなるので、できればフォトプリントとかではなく、点描ちっくなクラシックな感じでお願いしたい所です。
ちなみにこれがレッドフィン、つまり赤いヒレのルーツとも言われる伝統のレッドヘッド。
今ではトップウォーター系ルアーの定番パターンにもなってますね。
当時このカラーにヤラれたおっさん達は、今でもこれを見ると自然にガマン汁が出てくるんです。
一時は桜樹ルイかレッドフィンか、と言われていた時代もあったんです。 知らんけど。
コーデルお約束のエンボスモールドのネームはまだこの時期はブロック体ですね。
ネームの存在を消さんとばかりに無理矢理ナチュラルカラーを被せてるあたりがテキトーさがまたイイ感じに酒の肴になるんです。
しかしなんでこの時期のネームは全部 ” CORDELL ” だけで、 ” Cotton ” が忘れられちゃってるんでしょうか。
気泡が入ったって全然気にしないのがこの時期のアメルアです。
もし今こんなのが国産ルアーで出回ったらエラい事ですね。 即返品!されちゃいます。
そう考えるとこの程度なら【アメルアだからなー】の一言で許されちゃうアメルアって、いろんな意味でスゴい存在ですよね。 究極の免罪符です。
そういえばむかーし、某上州屋でベビートーピードを買ったら、ペラが付いてないエラー品だったことがありました。
レジで支払いする時にスタッフの方が気づいたのですぐに交換してくれたんですが、よくよく考えたらあれはエラー品で、すげー貴重だったなと。
コイツは水面直下をフラフラ泳がせて、時折ロッドをシャクるだけで釣れちゃうかなりオートマチックなルアー。
もちろんハードにジャークしまくるってのもキクんですが、涼しくなった水辺で日頃のメンド臭い事を忘れてヘロヘロとのんびりリトリーブする方が似合います。
その時にはビールなんかがあればなおよろし。
あーあ、こんな妄想めいた事を書いてる時点で相当病んでるわ。
コメント
*2010年投稿時に頂いたコメントをそのまま転載しています
1. 水澄まし September 15, 2010 21:38
今晩は!
何の小細工も無いストレートな唇に痺れます(笑
2. なっかん September 15, 2010 22:31
ナチュプリいいっすね~!!
レッドフィンは大好物なんですが、ナチュプリになかなか巡りあいません。
3. 板金屋 September 15, 2010 22:34
レッドフィンといいペンシルポッパーといい自分のドストライクですよ!
どちらも中古屋で210円だったのに今となっては420円(泣)
三年間で4、5店舗で80本越え…買いすぎたかなぁ(-_-;)
4. とびっく September 15, 2010 23:07
5こんばんは(・∀・)ノ こんなナチュラルカラーがあるんすねカッコイイ!
現行とは違うボディフォルムなんですね、なんかスッキリしてる感じです
個人的には古モノ?のジョイントの背ッパリ風ボディが好きです
5. のんだくれ September 16, 2010 00:17
水澄ましさん
確かに小細工ナシ!(笑)
6. のんだくれ September 16, 2010 00:18
なっかん
レッドフィンのナチュラルプリントはディープダイバーの方で良く見ますね。
シャローは人気なんで競争率高し。 …特に関西では。(笑)
7. のんだくれ September 16, 2010 00:21
板金夜さん
のんだくれがまだ中学生の頃に知り合った人で、当時焼津港でアホみたいにシーバス釣ってる人がいました。
その人のフェイバリットがレッドフィンだったんですよ。
フックサークルと歯形で塗装がほとんど残ってないレッドフィンを
見せられた時はガキながらブルッときましたね。
しかし80本て… (汗)
8. のんだくれ September 16, 2010 00:22
とびっくさん
今こういうヤツをアップするととびっくさんに根こそぎ逝かれそうで… コワい。(笑)
9. いるか September 16, 2010 19:59
断固ジャークベイトですっっっ!!!
浮力が強く、またヂャークで派手に舞い踊ってくれますが…
実は水温が下がりきった野池(皿池推奨)で、鉛貼ってスローライザーにした奴を、移動距離少な目に…しかしトゥイッチより強めにヂャークしてやると、ログさえ煽るほどハマることがあります。
ショップの大会で初めて勝ったときのウィニングルアーでもあるので、ログと並んで溺愛ルアーですね~
10. ジェロ September 16, 2010 21:40
トーゼンですが
これシバスにいいんです(笑)
見られるとちょいと恥ずかしいが
その点でも 夜釣りは強いです(笑)
11. のんだくれ September 17, 2010 02:27
いるかさん
このブログやってて、なにが一番楽しいって、いるかさんみたいに
使い込んだ人のコアなテクが聴けるのがタマんないんですよ。
いわゆる一般ウケしない情報であることには間違いないんですが(爆)、
そんなトコに失禁してるマニアは相当数いると思いますよ。
知ってる人が見たらビビーン!みたいな。(笑)
12. のんだくれ September 17, 2010 02:28
ジェロさん
『 見られるとちょいと恥ずかしい 』
その一行がこのルアーの、市場におけるポジションを如実に物語ってます(笑)
でもその恥ずかしさを超えた者だけが到達できる桃源郷もあるんですよね。
13. 赤ベロ September 17, 2010 21:31
昔~昔、自分が学生の頃ショップに売っていたレッドフィンといえばRHばかりでした。
やっぱり当時はRHが人気だったからでしょうけど・・・他のカラーが売ってるのを見た記憶がありません。(←当時からボケてたかも・笑)
今、中古屋で見るのも圧倒的にRHが多いですね。ナチュラルカラーを見ると別モノに見えるのはルアオタだからでしょうか(爆)
14. のんだくれ September 18, 2010 19:46
赤ベロさん
やっぱりそっちでもレッドヘッドばかりでしたか。
あの頃の感覚が未だに染みついてるのか、のんだくれは今でもレッドヘッドを見ると異常に反応しちゃいます。
とはいえレッドヘッドで使うのはオリザラかチャグバグぐらいのもんですが…