スティッキー0 Sticky 0 / スミス Smith

 

やっと梅雨が明けました。

 

これからしばらくは猛暑が続くのでバス釣りにはちょっとタフな時期となりますが、そんな時こそ意識して投げて欲しいのがベンシルベイト。

 

夏場の夕マヅメの定番トップウォーターです。

 



 

 

定番と言ってものんだくれが勝手にそう信じてるだけなんですが、それでもドッグデイのマズメ時に威力を発揮するルアーであることに間違いはないでしょう。

 

夕方、日陰になった岸際をゆっくり歩くペンシルベイトにアタックするバスを見るのは、サイズに関係なく楽しいもんです。

 

そんな時にこのスティッキー0は大活躍してくれるんです。

 

 

 

ご存知スティッキーはスミスが提唱した日本初のシステマティックミノーです。

 

ペンシルベイトの0(ゼロ)に始まり、ショートリップミノーの1、ダイバーの2、ディープダイバーの3まで4つのタイプを2種類のボディサイズで構成した80年代を代表する国産ルアーと言ってもいいでしょう。

 

その中でものんだくれ的オススメはスティッキー2と3ですが、どのモデルも非常に完成度が高く、中古屋で見かけると必ずレジへエスコートするルアーでもあります。

 

 

スティッキー2 Sticky 2 / スミス Smith

 

 

さてさて。

 

スティッキー0がなぜ夏のマズメ時に効くのかをお話ししないといけませんね。

 

実はこのペンシル、ギルを寄せるパワーがハンパないのです。

 

特に夏場の岸近くでの集客力wがスゴイ。 しかもフックにもかからないようなチビばっかり。

 

もちろん他のトップウォータープラグでもギルは寄ってきますが、このスティッキー0は首振り時のスプラッシュ音が他とは違うのか、水底からギルがワラワラと湧いてくるのです。

 

そして十分にギルが集まったところでクイックターン&ロングスライドを入れると、突然の動きに驚いたギルが散り、そのギルの動きでバスのスイッチが入るという感じ。

 

もちろんこれはのんだくれのイメージなので実際にバスは違う要素に引き寄せられてるのかもしれませんが、この方法でよく釣りました。

 

夏の夜、美味いビールを飲みたいがために、スティッキーだけぶら下げて夕マズメの1時間だけ出撃してた時期もあるほど。

 

 

 

そんなギルを寄せる甘い水音とロングスライドは、この流麗で有りながらも耽美なボディラインが作り出してくれます。

 

ほんの僅かなロッドの動きにもクイックに反応するレスポンス性の高さと、キレイな軌道を描いて右に左にスライドする足の長さはさすがのハトリーズメイドだなぁと動かすたびに感心させられます。

 

もちろんボディラインを綺麗にするだけではルアーとしては成り立たないので、各部もしっかり作り込まれているのですが、その最たるものがこのラインアイの取り付け位置と角度。

 

 

 

一見どってことのないラインアイですが、クイックモーションでも決してダイブせずに首を振ってスライドの推進力に変えるという絶妙なアングルは、相当テストを重ねたんだろうなと唸らざるを得ません。

 

以前、護岸かどこかにぶつけてスティッキー0のラインアイを曲げてしまったことがあるのですが、曲がったものはもちろんのこと、プライヤーで修正したものですら元の泳ぎを取り戻すことができませんでした。

 

つまり相当繊細なセッティングが施されているということ。

 

量産モデルではないオリジナルのハトリーズを使っていると、最初はピンとこなかったけど使っているうちにその凄さが分かってくるというモデルがいくつかあるのですが、そのスピリットがこのスティッキー0にも宿ってるのでは?と思わせてくれます

 

 

 

そんなスティッキー0なのでウェイトバランスも絶妙です。

 

テールにメインウェイトを配し、その前に2つのラトルルームを設けつつ、キャスタビリティと運動性能の最大公約数を求めたバランスにも苦労の後が伺えます。

 

このスティッキーに限らず量産ハトリーズはラトルを擁しているモデルが多いのはラトル好きとしては嬉しいですよね。

 

気になるラトルサウンドは最近のペンシルベイトではあまり見ないコトコトゴロゴロ系。

 

画像には映っていませんが、ラトルルームがパーティングラインに沿って開口した形になっているので、ラトル音が自身のボディによって増幅されているような感じになっています。

 

空き部屋となっている先頭のラトルルームは、シンキングモデルが出せるように準備のためだったのか、強度アップのための単なる構造体なのかとか妄想させてくれるところもハトリーズマジックですね。

 

 

 

そういえばスティッキー0にはクラッチヒッターという派生モデルもありました。

 

のんだくれの友人のハトリーズ原理主義者wに言わせると、これはハトリーズではないらしいのですが、フィロソフィーはともかく、これはこれでかなりアリなそんざいなので、詳しくはまた後日。

 

 

 

フックは#6をぶら下げていますが、箱出しの状態ではファインワイヤーのものが装着されていました。

 

ただ、デフォルトで付いていたフックは伸ばされやすいのでVMCのものに交換しています。

 

個人的には#4サイズを使いたいのですが、ハトリーズのトップウォーターは非常に繊細なバランスで成り立っているのでやむなく断念。

 

インナーハンドがマグナム化されたことでフック交換ができるようになったという例もあることだし、このスティッキー0にもマグナムサイズが出てくれればなーとオタクは思っとるワケでございます。

 

 

 

ネームプリントは腹にデザインロゴでスタンプされています。

 

ハトリーズに限らず、スミスのルアーはルアーごとにデザインされたネームをスタンプしてくれているところがイイですね。

 

スタンプがスクラッチに強いというのもスミスのイイところです。

 

スティッキーという名前のベースは STICK (棒)から来ていると思いますが、Stickyには他にベタベタする、ネバネバするとか、不快なというネガティブな意味や、一番目立つものという意味合いもあります。

 

当時の担当者がどういった考えでこの名前にしたのかは知る由もありませんが、ルアーの商品名としての音の響きは最強ではないかと。

 

 

 

 

羽鳥静夫さんが天に召されたことでハトリーズの歴史は止まってしまったかに思われましたが、スミスは氏の意思を継いでスティッキー0の新作をリリースするなど、羽鳥ワールドの、いや、日本伝統のトップウォータースタイルの継承に力を注いでくれているのはありがたいことですね。

 

でも過去のものをリピートするだけでは衰退してゆくだけなので、羽鳥スピリットを持った新作も出して欲しいですね。

 

羽鳥さん不在でハトリーズの新作を出す事は、先の原理主義者からしたら神への冒涜に思えるかも知れませんが、長谷川町子亡き後もサザエさんは生き続けていますし、ジェームスへドンが居なくてもへドンは新作を出し続けているわけですから、のんだくれ的には全然問題ないんじゃじゃないかと。

 

みなさんはどう思います?

 

 



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