それなりのスキルは必要だがこれで釣ったら永久にニヤニヤ出来る権利がもらえるルアー スロープノーズ Slopenose X0200 / ヘドン Heddon

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スロープノーズとは

 

近年レーベル ジャンピンミノーやコーデル レッドフィンなどプラドコのクラシック路線が新カラーが出たり、ボーマー フラットAやファットフリーシャッドのリメイク再販など、往年の名作のラインナップが地味ながらもじわじわと補強されつつあっておっさん達には嬉しい限り。

 

そんな中、鳴り物入りで出てきたのが大御所ヘドンのトップウォーター、スロープノーズ。

 

これは1900年代初頭に販売されたドワジャックエキスパートをプラスチックで再現したリメイクモデルです。

 

 

素材はもちろん構造から全て違うのでいわゆる「復刻」ではなく、カタチこそ似てるものの完全なニューモデルという捉え方が一番しっくりきますね。

 

このドワジャックエキスパートが登場した経緯やエピソードはそこら中で語られてるのでここでは割愛しますが、イマドキのルアーとは明確に違うアプローチで作られてるので、量産プラグの中ではワンアンドオンリーといえるでしょう。

 

逆にそのクラシックな佇まいから、見た目重視のアングラーは手を出さないルアーの筆頭かも。

 

スロープノーズのサイズ・重さ

 

スロープノーズのスペックは120㍉、自重21.5gと、オリザラより一回り大きなボディ。

 

サイズだけ見るとボリュームがあるように思えますが、ボディ自体が細身なのでそれほど大きく見えないのも特徴のひとつ。

 

オリジナルザラスプークをはじめとしたヘドントップウォーターズを常用しているアングラーならばこのサイズ感だけで釣れそう!😍となる美味しいサイズでの登場となっています。

 

ヘドンプラグの始祖ゆえのオリジナリティ

強烈な個性を放つメタルカラー

 

スロープノーズの最大の特徴はこのメタルカラー。

 

シンプルな形状でありながらポッパーカップとしてはもちろん、スナッグレス用のガードとしても機能し、さらにフロントのカウンターウェイトの役割も果たしています。

 

このメタルカラーは後に210サーフェスにも採用され、道楽シャンプーハットなどインスパイア系にも数多く採用されていることから、エリマキコンポーネントがいかに機能面で優秀なのかが分かります。

ヘドン 210サーフェス

 

上反りのアゴ

 

そしてスロープノーズの特徴でもある上反り造形が名前の由来になっている事は言わずもがな。

 

後方にスラントしたメタルカラーとの共同作業で水流を下へと受け流し、ダイブすることなく常に水面で踊り続けられる設計になっています。

 

一見どって事のない仕様ですが、波っ気の多いスポットでもノーズを水に突っ込むことなくしっかりと首振り出来るなど、水面派には地味にうれしい設計。

 

もちろん水面に浮いたゴミなども押しのけてくれます。

 

しっかり水を飛ばすフラットサイドヘッド

 

そしてもっと地味なのがノーズの部分だけフラットサイドになっていること。

 

ボディ断面はまん丸なのでノーズもそのまま円錐になってるかと思いきや、しっかりエッジを立てた造形となっているのです。

 

おそらくスプラッシュを飛ばすためのカタチだと思われますが、オリジナルは円錐になっているので、このシェイプになった真の理由をデザイナーに聞いてみたいところです。

 

オリジナルモデルにはないラトル仕様

 

そしてこれもオリジナルにはないラトルボールを内蔵。

 

ボールのサイズとその位置からスーパースプークのように前後の動きで強いサウンドを発するワンノッカー仕様かと思いきや、どちらかといえば横方向の動きでボールが強く壁にヒットする仕様。

 

ラトルルームは完全密封されておらず、縦に大きなスリットを入れてボディ全体で共鳴するようになってるあたり、プラスチックならではのメリットを活かしてるのが良く分かります。

 

ヘドンには珍しくスプリットリング標準装備

 

しかしイマイチ意図が良く分からんのがこのスプリットリング。

 

ヘドンの水面ルアーでスプリットリングが標準装備となっているのは非常に珍しいので、フレキシビリティ以外の意図というか目的があるような気がしてならんのです。

 

この辺はあれこれ推測するよりもヒロさんに聞いた方が早いだろーなw

 

クラシックでありながら機能的なアクション

ペンシルベイトらしからぬ騒々しさ

 

そんな機能テンコ盛りのボディが生み出すアクションはペンシルベイトのそれ。

 

しかしアクション的にはペンシルベイトなんだけれども、その動きと音はペンシルベイトの域を超えており、ポッパーともクローラーともつかない独特の騒々しさという存在感を放っています。

 

同様のコンポーネントを持つ210サーフェスはダブルフックが奏でる音叉のような金属音が際立っていますが、スロープノーズはメタルカラーが水を撹拌するジュブジュブ音がメイン。

 

スロープノーズはヘドン初の量産プラグとしても知られていますが、その動きを見るとやっぱりジェームスヘドンは究極のヘンタイだったんだなとw

 

メタルカラーの効能

 

そしてジュブジュブ音の発生源でもあるメタルカラーを良く見てみると、興味深いことが見えてきます。

 

注目したいのはその止め具の位置。

 

ボディ上部で一点、両脇に二点の計三点でカラーが固定されていますが、その固定ポイント以外はボディとの間に僅かな隙間があるのが分かります。

 

 

実はこれがこのルアーのキモと言っても過言ではないポイントで、首振りの度にメタルカラーが受けた空気がこの3つの隙間から抜けて細かいバブルを生み出すようになっています。

 

同時に外側のエッジも大きなバブルを作るので、ドッグウォークするごとに大小のバブルが発生する仕組み。

 

バブルが弾ける時に発するプチプチという破裂音がプレデターを刺激する事はどこかの記事でも書きましたが、このスロープノーズは一般的なペンシルベイトでは出せない刺激的なサウンドを出し続ける事ができるのです。

 

もちろんバブル製造マシンとしてだけでなく、鋭いタギングでポッパーのように大きなスプラッシュを出すこともできれば、スイープでエリマキトカゲのような水のカーテンを作ることも出来ちゃいます。

 

そうです。

 

このスロープノーズは、バブルは出せるわツバは吐けるわカーテン作れるわで、まるでハトヤの三段逆スライド方式並みにお得なルアーなのです。

 

効果を最大限に引き出すにはタックルセッティングが重要

 

そんなおいしいトコの詰め合わせのようなスロープノーズですが、このパフォーマンスを引き出すには実はタックルセッティングが非常に重要になってきます。

 

個人的オススメは6ft未満のミディアムヘビー〜ヘビーアクションのロッドにUS20lbクラスのナイロン。

 

一般的なトップウォーターアングラーが使うようなレギュラーテーパーやスローテーパーのロッドだと思うように動かないばかりか、このルアーの売りでもあるバブルがうまく出来ません。

 

スロープノーズの操作には、どちらかというとラバージグやテキサスリグとの相性が良いタックルセッティングの方がしっくり来るでしょう。

 

さらにラインスラッグの使い方も重要。

 

どんなペンシルベイトでもちゃんと動かせる基本的なスキルはもちろん、ハーフステップなどラインスラッグを上手く使えるアングラーでないと、本来の実力は引き出せないかも。

 

ちょっとだけ気難しいので、もしかしたらペンシルベイト初心者にはハードルが高いかもしれません。

 

逆に言えば、気難しさゆえ釣れた時の達成感はハンパないものになるでしょう。

 

オールド派垂涎のカラーラインナップ

 

そんなスロープノーズにはテーマカラーとも言えるブルーヘッドを始め、クラシック派垂涎のレトロ感満載カラーがラインナップしています。

 

さらに当時モノにはなかったナチュラルプリントのJMPカラーがあるのもニヤリポイント。

 

個人的には内部構造が見たいのでクリア系のMを選びましたが、せっかくのクラシックプラグなのでそれっぽいカラーで気分もアゲていきたいですよね😁

 

フックは#2トレブルが標準

 

フックは前後とも#2サイズのラウンドベンドが標準。

 

リグはオリザラと共通のサーフェイスリグを採用しています。

 

このルアーにエイトリングが使われてたら興ざめですもんねw

 

 

トップのカタログ画像の説明文にもあるようにカラーがウィードなどを避けてくれるので、それを活かしてダブルフックに交換するのもアリでしょう。

 

ダム湖の流木溜まりや倒れ葦の間の小さなポケットでスタックを気にすることなくジュブジュブさせたらムフフな展開が待ってるかも。

 

しかし決定的なマイナスポイントも

 

良いことづくめに見えるスロープノーズですが、残念なことにマイナスな点も。

 

それはネームがどこにもない事。

 

ヘドン初の量産プラグのリメイクという鳴り物入りで登場したにも関わらず、ネームがどこにもなーい!

 

これはネームオタとしては由々しき事態であり、致命的とも言えるマイナスポイント。

 

復刻版210のようにメタルカラーに刻印でも入ってるのかと思いきや、カラーはツルンツルンのパイパン仕様。

 

 

これはいくらルアーの性能が良くてもダメでしょ。

 

確保するなら今のうち

 

そんなスロープノーズですが、今は生産していないので入手するには各ショップの店頭在庫を探すか、中古市場をアテにするしかありません。

 

この商品の特性からいっても、おそらく再販されることはないでしょうから欲しかったら早く動いたもん勝ちなのはマチガイない。

 

定価が2,000円超えと、アメリカンルアーにしては高級なので、安い中古との出会いを待ってるアングラーもいますが、それは婚活サイトに登録して希望条件にピッタリの彼女が登場するのを待ってるのと同じで、単なる機会損失でしかありません。

 

うかうかしてると定価のものまで売れていってしまうのです。

 

かつてこれと同じ事象が起きていた事を思い出して下さい。

 

そうです、復刻版ヴァンプスプークの買い逃しが多発したアレです。

 

当時ヴァンプもそれなりの金額だったので、みんなワゴン落ちか中古市場流通を待っていました。

 

しかし気付いたときには定価販売の在庫も底をつき、どうして欲しい人はネットオークション等で泣く泣く定価以上の金額で入手する羽目になってしまったのです。

 

あん時買っときゃよかった!というお約束の後悔をしないためにも、今ラーメン二杯を我慢する勇気を!w

 

おわりに

 

スロープノーズに限らずですが、この手のクラシック系ルアーはイマドキのルアーに比べてどうしてもオモチャ感が強いのでトップウォーター派、しかもそれなりに経験を積んで酸いも甘いも噛み分けたアングラーでないと食指が動きません。

 

しかし手練れのマニア達にとっては、こういったルアーで釣ることが誉れであり、永遠にニヤニヤできる勲章でもあります。

 

メーカー広報やプロ達が「釣れるぜ!」と連呼して擦られまくったルアーでは味わえない充実感に酔いたいなら、これ以上のものはありませんぞ。

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