インビンシブル / ニルズマスター

 

のんだくれの下にはいろんな方から頂いたルアーがたっくさんあります。

ひと言で頂き物のルアーと言っても、変わったエグリ物だったり海外で見つけたモノだったり、もう要らんからあげるわ(笑)なモノだったりと、その移籍理由もさまざま。

ということで今日のゲストは、頂き物としてのんだくれの元にやってきたニルズマスターのインビンシブルでございます。

 

 

この画像を見るだけで感涙にむせび泣くヒトは間違いなく筋金入りのオサーンでしょう。

ニルズマスターは、70年代まだブラックが珍しかった時代に、かのラパラと同時期に日本上陸を果たしたバイキングの一味です。

当時は日新釣具が日本でのディストリビューターを務めていて、ルアーを扱う店にはほとんどと言っていいほどコイツとラパラが並んで置かれてましたね。

ラウリが放つ鈍いホイルの輝きの前に跪くか、ニルズのペイントスケールに忠誠を尽くすか、当時のルワー少年たちは少ない軍資金の使い道を真剣に悩んだもんです。

しかし早い時期に日新釣具がニルズから手を引いてしまい、その後の日本における勢力争いは皆さんご存知の通り。

でもご安心を。

それはシェアを食われてしまったのは日本だけの話であって、ブランドは今でも健在です。

気高いフィンランドの魂はちょっとやそっとじゃ死なないのだ。

 

 

コレはいつも仲良くさせてもらってるチッチ号さんからのオーストラリア土産。

チッチ号さんは名前を聞けば誰でも知ってる所にお勤めで、仕事柄いつも世界を飛び回っている方です。

『面白いの見つけたから送りますねー』と、いつも出張先でのエグリのおすそ分けをくれるので、のんだくれは届いた小包を開ける度に悶絶しているというワケです。

チッチ号さん、ホントにいつもありがとうございます。

 

 

 

インビンシブルの特徴は何といってもこの横扁平のボディです。

同じミノープラグでありながら、北欧の貴婦人と称される縦扁平ボディのラパラとは対極にあるデザインなので好き嫌いがはっきり分かれるトコでもありますね。

素材はウッドですが浮力はそれほど強くはなく、どちらかと言えばスローフローティングですね。

三段ジャークを入れた後にジワーっと浮かす様な、メリハリ系アクションが似合うベイトとでも表現しておきましょう。

 

 

カラーは南国風味満点のバラマンディ/オージー仕様です。

トーンを落としたシルバー系やブラウン系が多いオリジナルのニルズマスターのカラーリングとは正反対のナイスな色ですね。

画像ではイマイチ確認しづらいんですが、ボディ断面はテールに行くに従って楕円から逆デルタ形状になっていく特徴あるデザインになっています。

 

 

大きく傾斜したリップもインビンシブルの特徴ですね。

しかし真ん中を肉抜きしたリップのせいか、思ったほどは潜りません。

キャスティングで使った感覚では潜行深度はせいぜい80センチぐらいではないかと。

本国フィンランドではこのサイズはキャスティングよりもパイクトローリングで使われる事が多いので実際にはもうちょっと深いレンジも攻める事ができるはずです。

しっかりとモールドされたフィンランドの文字に北欧民族の誇りが漂ってますね。 …とゆーのは言い過ぎ?

120ミリのミノーにしては重量級の25gという体重とスラントしたリップのおかげでミノーとは思えないほどのキャスタビリティを誇ります。

 

 

リップの裏にはご覧の通り、誇り高き刻印が刻まれています。

“無敵”を意味するインビンシブルの名前が刻まれてないのはもったいない気がしないでもないですけど、リップは他のモデルと共有なので仕方ないですね。

 

 

ところでこの Nils Master という名前、人によって呼び名が違うのがオモロいところ。

ニルズマスターと呼ぶ人、ナイルズマスターと呼ぶ人、ニールズマスターと呼ぶ人の三派に別れています。

おそらく一番最初に影響を受けた媒体による刷り込み効果だと思いますが、一番多いのはニルズマスターでしょうか。

のんだくれはナイルズ派ですけどね😁

ちなみにニルズは北欧、特にスウェーデンに多い人の名前です。

ニル”“と濁らずに発音するのが一般的。

ニルスの不思議な旅、といえば、あーそういうことか!となるはずです🤣

 


 

フックは塩水版を装備。

昔は淡水針を装備したモデルもあったはずなんですが、もう今はなくなっちゃってるんですかね?

ご覧の通りの剛健針なので、スローフローティングという味付けに影響してるのは明らかですね。

 

 

輸入代理店が日本に存在しない今、いつでもドコでも手軽に買えるという代物ではありませんが、たまーに日新時代オールドが中古屋の100円ボックスの中で新しい里親を待ってますので、見かけたら是非引き取って、泳がせてあげてみてください。

今のジャークベイト/ミノープラグにはない新鮮な泳ぎが楽しめますヨ!

 

 

コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています

1. 岩谷薫 May 21, 2011 11:26
「当時のルワー少年たちは少ない軍資金の使い道を真剣に悩んだもんです。」これ、ソウソウ!と思いました。子供の頃はいっぱいあったのに、ラパラへ手が伸びて…。てか、ラパラも手を出す軍資金がなくて…笑。今、思うとコレ欲しいな。名前カッチョイイし。

2. むぅ May 21, 2011 17:27
この扁平っぷりはオージー好みな感じですね
頭支点でめちゃめちゃ派手に尻を振るので、初めて使ったときに
こりゃミノーというよりもクランクベイトかと思いました
フラットフッシュの次くらいかも
黒箱になってからディープぎみですね
でも、白箱時代のリップはもっと垂直ぎみでした
白箱が100円なら全部買い占めますよ!

 

3. としくん May 21, 2011 20:28
5オーストラリア!!って感じの色ですね(笑)
ラパラ&クサモンが、リップを削って泳ぎの調整をしているのに対し、こいつのリップを削った物は見たことがありません。削らなくても横扁平ボディは、バランスが取りやすいのかな?まっすぐ泳ぎます。
それから、これのジョイントって、テール側が、鉄板リグ!? ちょっと変わってますよね。

4. 赤ベロ May 21, 2011 23:38
中学生の頃みんなと違うルアーが欲しくて買いました。
当時はラパラと比べても単調なカラーしかありませんでしたが、今回紹介されたようなカラーが売られていたら・・その後の勢力争いも多分変わってないですね(笑)
ただ今となっては、ど~して王道のへドンあたりを買わなかったのかと悔やむ毎日です(爆)

5. tei-g May 22, 2011 00:41
やっぱりバラにはこういうカラーが効くんですね。インビンシブル、きょう寄った釣具屋で580円でした。ラパラも昔に比べればずいぶん安く買えるようになりましたけど、こういうお値段が付けられてるとなんとも悲しいですね。
頂き物シリーズ、期待してます。あれも出ますかね、ついに。

6. ウッチー May 22, 2011 08:50
またもや初めて見るルアーです。僕も一度は横扁平なボディーのミノーをデザインした事があります。
理由の1つは浮上時にロールアクションを出すこと。もう1つは強い浮力を持たせながら、浮上スピードを抑えること。
難しかったのは浮き姿勢で、本当は大きくキックバックさせたいのにどうしても垂直に浮いてきてしまう事でした。
…なるほど、このぐらいリップに角度を付ければキックバックさせやすくなりそうですね!ムフフ(笑)

 

7. balsa42 May 22, 2011 11:23
始めまして
このルアーDAIWAの昔のルアー
シースネークってルアーにそっくりなのは
気のせいですかね~

8. のんだくれ May 22, 2011 12:55
岩谷さん
そういう意味では当時の釣具屋って、子供にとってはギャンブル場みたいでしたよね。
これも釣れそうだけどあれも釣れそう… と品定めする感覚は、赤ペンを耳に挟んで馬新聞を握りしめるオサーンと基本的に同じ。(笑)

9. のんだくれ May 22, 2011 12:58
むぅさん
黒箱白箱で区別している辺りはサスガですねー。
確かにコイツはミノーというよりもクランクベイトです。
最近白箱モノ(笑)を触ってないのでちょっとボックス漁ってみます!

 

10. のんだくれ May 22, 2011 12:59
としくん
そうそう、コイツのジョイントバージョンはちょっと変わってますよね。
こりゃ今度ジョイントも記事アップせんといけませんね。

11. のんだくれ May 22, 2011 13:02
赤ベロさん
のんだくれは当時からあんまり王道を歩かなかったので、むしろこの辺りのハズシ系を逝っておかなかったのを公開してるんですよ。
エスコボナーのコンプが夢だったりして。(爆)

 

12. のんだくれ May 22, 2011 13:02
tei-gさん
もちろんアレも出ますよっ!(笑)

 

13. のんだくれ May 22, 2011 13:06
ウッチーさん
日本ではあんまり見かけませんが、豪州や欧州では横扁平ミノーは結構ポピュラーですよね。
詳しく動きを比較したわけではありませんが、やっぱりそれなりの効果があるんでしょうね。
でも明らかに日本人受けしないカタチなので、日本のメーカーから横扁平ミノーが出る事は多分… というか絶対にない…(泣)

 

14. のんだくれ May 22, 2011 13:09
balsa42さん
いや、気のせいではありません!(断言)
シースネークがコレを意識してたのは間違いないでしょうね。
…と言いつつ自分の過去記事を検索して確認してしまった。(笑)

 

15. チッチ号 May 25, 2011 00:50
ご無沙汰しております。
子供のころ、なぜだか「インビシブル」だと思ってました(笑)
インビンシブルのサイズバリエーションは、
5、8、12、15、18、20、25cmがありまして、
12cmだと小さめですね(驚)

 

16. 彫刻か May 26, 2011 00:15
インビンシブルいいルアーですね。
ラパラよりこちらに魅力を感じてました。大好きなルアーの一つです
顔のナマズっぽさがグーで今も8cmに限って気に入ったカラーに
バイトしています。ジョイントタイプもいいですね。

 

17. のんだくれ May 26, 2011 00:20
チッチ号さん
いつもホントにありがとうございます。
しかし25cmのヤツなんてあるんですね。 ちょっとコワいかも…(汗)

 

18. のんだくれ May 26, 2011 00:22
彫刻かさん
そうそう、当時はラパラ派とニルズ派なんてのもありましたね。
北欧といえばラパラになってしまった今では考えられない状態ですが。(涙)
しかし8センチに限って… ということはそれで相当イイ思いをされたんですね? ニヤリ