古典ルアーだって?トンでもない!ルアー本来の楽しさが詰まった超絶テクニカルプラグ オールドウドゥンプラグ ストレートOl’ Wooden Plug #900 Straight / ラッキーストライク Lucky Strike

ウェイクベイトクランクベイトダータートップウォーターラッキーストライク ベイトワークス Lucky Strike Bait Works
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はじめに

 

見た目も機能も新しい製品が日々登場する日本のルアー市場。

 

まさに生き馬の目を抜く世界です。

 

ところがちょっと海外に目を向けてみると、日本市場では絶対に受け入れられないような超古典スタイルのルアーが未だに現役で活躍しているのをよく目にします。

 

例えばフロリダのソルトウォーターガイドが勧めるルアーなんて、日本のソルトアングラーが見たら卒倒しそうな超クラシックスタイルのものばかり。

 

しかーし! ガイドでおまんま食ってるプロが使ってるだけにそれらの実力は本物中の本物。

 

見た目に惑わされない目を持っているからこそのチョイスでもあるのです。

 

今日紹介するオールドウドゥンプラグもそんな実力派のひとつ。

 

実力があるだけでなく、使って楽しいバスプラグのルーツでもあります。

 

 

オールドウドゥンプラグとは

 

オールドウドゥンプラグは100年近くに渡りカナダのラッキーストライク社の金看板を背負ってきたルアー。

 

五大湖に隣接するオンタリオ州というロケーションもあって、対象となる魚種はバスからサーモン、ウォールアイにマスキーと様々で、それらに鍛えられてきた生え抜きのルアーとしても知られています。

 

日本にはあまり積極的に進出していませんでしたが、10年ほど前、300〜500円で大量にワゴン流用したのでその時に購入した人も多いことでしょう。

 

おそらく魚矢が海外業者のオーバーストック物を全部引き受けたんでしょう。 当時の仕入れ担当が、要らんもんばっかり押し付けられるとボヤいてましたから笑

 

ちなみにカナダのラッキーストライク社はアメリカのラッキーストライク社とは全くの別物。

 

カナダはLucky Strike Bait Works で、アメリカは Luck-E-Strike と発音は同じでもスペリングが違います。

 

 

多彩なサイズ・ボディバリエーション

上からシリーズ#1900、#700、#900

 

オールドウドゥンプラグは歴史があるだけにボディサイズとタイプのバリエーションが豊富です。

 

ストレートと呼ばれるワンピースボディの他にジョインテッドモデルをそれぞれ3サイズラインナップし、ヘドンでいうところのヴァンプに当たるパイクヘッド形状のモデルも用意されています。

 

それぞれに言及し始めると5万字を超える大作になってしまうのでざっくり説明すると、最大サイズのシリーズ#1900は見たまんまパイク/マスキー用のビッグベイト。

 

#700は3フッカーで、バスルアーでいうところのジャークベイトに近い特性を持っています。

 

#900は2フッカーで#700とほぼ同じに見えますが、こちらはトップウォーターやクランクベイト的な味付けとなっています。

 

そんな中で今回は最も使いやすい#900を取り上げますが、その他のモデルにもそれぞれ良さがあるので追々紹介していこうかと。

 

尚、ジョインテッドモデルの方が見た目よく動くので人気ですが、ストレートボディは可動部がない分、ルアーが持つ本来の特性が分かって面白いので今回はあえてストレートモデルで紹介します。

 

 

 

シリーズ#900は、ボディ長95ミリ、自重20.5gと非常に扱いやすいサイズにまとめられています。

 

いわゆるハチゴークラスなのでどんなタックルでも対応可。

 

カナディアンバスウッド(シナノキ)製でオリジナルザラスプークとほぼ同等の胴回り、メタルリップを装備しているというだけでハァハァしちゃう人もw

 

 

実用性を圧縮したコンポーネンツ

伝統のパイク形状ヘッド

 

何と言ってもこのルアーの特徴はこのスラントヘッドでしょう。

 

ヘドンのヴァンプの系統にあたる超古典スタイルです。

 

しかし古いと侮るなかれ。

 

この形状はリップの他にこのヘッドが水を受けることで抗力(潜る力)を生み出してルアーの挙動を安定させ、ダウンリガーを使ったレイクトローリングでも使えるなど見た目によらずかなりの実力者なのです。

 

この効果についてはまた後ほど。

 

泣く子も黙るメタルリップ

 

そしてこのメタルリップ。

 

ワールドレコードをキャッチしたクリークチャブのウィグルフィッシュに同型のリップが使われていたことでも知られている金属リップの王道中の王道。

 

日本ではインディーズ系トップウォーターブランドぐらいしか使わなくなってしまいましたが、このリップ自体がウェイトの役割を果たすため前傾姿勢となりやすく、ビッグバドや浮力の強いウッドプラグにありがちなケツ下げ姿勢ゆえの初動のもっさり感を解消してくれます。

 

金属なのでもちろん角度のアジャストも自由自在。

 

ぶっちゃけこのルアーはアイチューンならぬリップ調整をしなければならないので自由自在でないと困るのですが、プライヤーひとつで瞬時に調整できるメリットは無視できません。

 

 

スワール(水渦)とバブルを生み出すテール

 

そして意外と見落としがちなのが、このテールの処理。

 

ストンと切り落とされて色気もなにもあったもんじゃないと思いがちですが、実はここにも大きな秘密が。

 

不格好に見えるこのテールはこの直角の角度があることによって、リトリーブ時に後方にスワールSwirl(渦)を作ってくれるのです。

 

ブレードがあるので気付くにくいのですが、実はビッグバドの後方にも同様のスワールが発生しています。

 

この渦はディスプレイスメントと同様にプレデターの側線を刺激すると言われており、かつてノーマルのビッグバドに反応が無かった時、ブレード無しのバドで楽しい思いをした事があるので個人的にはかなり重要なポイント。

 

更にサウンド的に大きくはないが、ギルが落水昆虫を捕食するようなポチュッという小さなポップサウンドも発します。

 

 

クラシックアイ

 

そして可愛い目にも注目。

 

ゴールドのリングを黒いピンで留めてるだけなのにこの愛らしさ。

 

ルアーにおける目の役割は非常に重要ですが、クラシックな雰囲気とマッチしてていい感じに仕上がっています。

 

 

そんな可愛い目ですが、ほぼ50%の確率で左右の位置が違います。

 

これを見て不良品!となるか、大当たり🎯と思うかはそれぞれでしょうが、クラシックルアーだけにこういう部分も含めて楽しみたいところです。

 

見た目とは裏腹に多彩な演出が可能

絶妙なウォブルロール

 

気になる泳ぎは絵に描いたような典型的なウォブルロール。

 

フロントフックをピボットポイントとして、グワングワンとローリングしつつ、しっかりテールを振ってくれます。

 

その力強い泳ぎの屋台骨になっているのはウッドのカタマリ特有の質量による大きなディスプレイスメントと、メタルリップによる強い水撹拌。

 

この存在感はやはりウッドならではですね。

 

樹脂インジェクションのプラグでは出せないパワフルさがあります。

 

さらにメタルリップは水をかき回すだけでなくブレーキの役割も果たしてくれるので、ストップ&ゴーなどメリハリがキモとなる演出では移動距離を抑え、先述のアクションの立ち上がりの良さも相まって小気味良い操作感が味わえます。

 

ちなみにリップをイジっていないノーマル状態での潜航深度は約80センチ。

 

ウッド素材なので浮力の個体差はもちろんありますが、早巻きでもそれほど潜らないので回収でスタックする事はありません。

 

 

浮力を活かした多彩な演出

 

これらひとつひとつの要素を理解するとこのルアーの芸達者ぶりがよく分かります。

 

まず基本は潜らせて浮かせてを繰り返すストップ&ゴー。

 

浮上時にラインテンションをかければ横揺れのユラユラ浮上、ラインスラックを出せばキックバックするのは水面アングラーの基本なのは皆さん御存知の通り。

 

実践している人をあまり見たことがないのですが、実はこの浮上アクションがトンでもなく効くのです。

 

このルアーに限らず浮上中のひったくりバイトを何度も経験していますが、ストップ&ゴーは偉大なメソッドだと実感できるので是非試して欲しいなと。

 

それだけではありません。

 

ウェイクベイトのように引き波を出してテロテロ巻いてもいいし、水面/水中を問わずリップの重みを活かした一点ドッグウォークだってばっちり。

 

水面でチャプチャプさせると小魚が水面を叩くサウンドをそのまま再現できちゃったりします。

 

もちろんリップを活かしてラッキー13のように水中で大きくダートさせたり捕食音で寄せるなんてのもお手のもの。

 

このようにオールドウドゥンプラグの#900ほど見た目と実際のパフォーマンスが違うルアーはなかなか他に見当たりません。

 

このルアーが良いと過去何人にも紹介してきましたが、ほとんどの人が見た目とそのパフォーマンスの差に驚いた事からも理解できると思います。

 

先にも述べましたがこれはジョイントではないストレートボディだから分かる事。

 

ジョイントボディだとこれらの特性がボヤケてしまうのです。

 

そういう意味ではこのオールドウドゥンプラグはルアーフィシングの基本に立ち返ることが出来るルアーなんじゃないかと思っています。

 

余計なギミックがない分かえって演出の幅が広くなり、さらに間の取り方やスピードなどアングラーのスキル次第でいくらでも可能性が広がる楽しさ。

 

これぞオールドスクールの面白さであり、見た目やギミックに走りがちなイマドキのルアー市場へのアンチテーゼなんじゃないかと。

 

 

しかし重大な欠陥も

 

・・・と、ここまでベタ褒めしてきましたが、アメリカンルアーがそんなハッピーエンドになるワケありませんw

 

実はこのルアーにもしっかり落とし穴があるのです。

 

それはこのリップ。 見て分かる通り、成形不全でどのリップも全部曲がっているのです。

 

これにより箱出しのままだと見事にまっすぐ泳ぎません😂

 

さらにリップ固定方法が脳天にビス一本なので、左右へのグラつきが多発します。というかこれは全部の個体で間違いなく発生します。

 

ゆえに使う前にまっすぐ泳ぐようにリップ調整するのと、リップがグラつく場合は隙間に竹楊枝をねじ込んで瞬間接着剤でペギングするなどひと手間が必要です。

 

シリーズ#1900だったらあえてビスを緩めてリップが左右に動くようにするワザもありますが、ボディサイズの小さい#900だと本来の動きが損なわれてしまうので、#900の動きを最大限に享受したいならここは要チェックポイント。

 

 

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使用前の儀式はまだまだ終わりません。

 

箱出しの状態では全てラインアイにトップコートが詰まっており、ラインタイパーツの付け根もしっかり固着しているのでこれを外さないと本来の動きが得られないというトラップも。

 

 

ちゃんと目詰まりを取ればこんな感じになるのですが、このトップコートがなかなか手強くて気合を入れないと取れない代物だったり。

 

ほとんどのアングラーにとってこういった手間は実戦に向けて気分を盛り上げてくれる儀式でもあるので楽しいとは思いますが、昨今はアイチューンすら許せん!というアングラーもいるようなので、ムズカシイ時代になったもんだなと。

 

 

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カラーは10色

 

画像のカラーはオールドの定番ストロベリー。

 

アンバーがかったホワイトにちょっと汚したドットが吹かれていて雰囲気バツグンです。

 

このシリーズは他にレッドヘッドなど10色のカラーが用意されていますが、日本のワゴンで流通したのはそのうちの半分ほど。

 

物足りなければリペイントするという手もあるのでそういった意味でも楽しめるルアーですね。

 

フックはロングシャンクの#2

 

フックは前後ともロングシャンクの#2サイズを採用。

 

この手のフックはフッキングが… と言われますが、ルアーの雰囲気が変わってしまうこともありモディファイなどしなければこのまま使って欲しいところ。

 

バーブレスにしてしっかりホーニングさえすればフックアップしないってことはないと思ってます。

 

あとは運の問題ねw

 

 

 

フロントフックのリグは小さめのサーフェイス方式。

 

アーボガスト系の細い作りなのでフックの自由度も高く、リングを入れる必要は余り感じていません。

 

まあこの辺は好みの世界でしょう。

 

 

ネームはリップ刻印のみ

 

ボディにネームスタンプ等がない代わりにリップにはしっかりブランドロゴの刻印が入っています。

 

馬の蹄鉄をモチーフにしたデザインはカッコいいんですが、打刻が中途半端なので上部が掛けちゃってます。

 

おそらくTRADE MARK と入れたかったんでしょうけど、こういう詰めの甘さはやっぱりアメリカン、いやカナディアンだなと。

 

尚リップ先端にもトップコートが溜まっちゃってますが、リップの先端をガリガリしないで済むのでこれは取らずにそのまま使ってますw

 

こんなおいしい素体はイジらなきゃ損!

 

そしてこのルアーがイイのはあれこれイジるだけの懐の深さもあるところ。

 

個人的にオススメするのが、テールをカットしてよりウェイクベイトによせたオールドウドゥンバド風。

 

テールが短くなったことでウォブリングのピッチが早くなり、よりスプラッシュとスワールが出るようになります。

 

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複数入手しないとボディをぶった切る勇気はなかなか出ないと思いますが、オリジナルの動きがイマイチ好きになれなかったらやる価値はアリアリのアリ。

 

他にもテールにフィンやブレードを付けてピシャピシャ仕様にするとか、モディファイの方法はいくらでもあるので是非お試しを。

 

 

入手は比較的簡単

 

そんなオールドウドゥンプラグですが、入手は比較的簡単。

 

フリマサイトでは簡単に見つけられるし、キイロでの遭遇率も高く、小売店の店頭在庫としてもチラホラ。

 

余程大量に出回ってんでしょうね。

 

とはいえこの手のルアーは思い立った時に動かないと後でしまった!という事になるので気になるようならすぐに動いた方がよろしいかと。

 

おわりに

 

このブログやXで何度も書いてますが、見た目は超オールドスクールでも実はイマドキのルアーのルーツだったりと「サカナを寄せる力」に関しては古くても無視できない事が多いのがルアーの世界。

 

古典ルアーに限らずだが、いちルアーフィッシャーマンたるもの、見た目に惑わされることなくルアーの本質を見極められる心眼を持ちたいものです(自戒)

 

 

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