ということで始まりました新シリーズ、パッケージ千一夜。
ルアーを愛でるついでにパケまで愛でてしまおうという、究極のキモ系、読者完全無視の自己マンシリーズです。
分かりやすく言えばのんだくれの公開自己満足プロジェクトみたいなもんですね。
記念すべき第一回目はなんてったってのんだくれの永遠の憧れ、ストームブランドからウィズバンの ” パケ ” にお越しいただきました。
当時このプラスチックケースにハァハァしてたオサーンは数知れず。
もちろんのんだくれもそのうちの一人ですけどね。
ストーム社の歴史からいうと、このプラスチックケースよりも以前に紙パケの時代がありました。
しかしダイワがディストリビューターを始めた時期には、ストームのほとんどのルアーがこれに代わってたので、ストーム=プラケース というイメージで定着しちゃったような感がありますね… ってオサーンだけですが。
ショーケースの奥で静かに光り輝くプラスチックのケースを眺めながら、いつかはクラウンならぬ、いつかはホッテンと心に誓ったもんです。
さてさて、中には厚目の紙で作られた、ご覧の通りのひな段が収まっています。
ケースの中でルアーが転がるのを防ぐのと同時に、一番カッチョ良く見えるアングルを演出するなんてニクイですね。
タブを起こせば、陳列ハンガーにも掛けられるようになっているという仕掛けもパケマニアを唸らせるに十分です。
ズラリと並ぶ名品たちの名も紙モノヲタの萌え材料です。
そういえば初期のバスホッグはシュリンクのカードパケじゃなくてこのプラスチックケースに入って売られてましたね。
ストームのこの台紙はルアーごとに作り分けられていて、名前のロゴもそれぞれ違ってるのでルアー同様、パケマニアにとっても人気のブランドなんです。
ここで注目すべきは、このスペック表。
アクションがバイブラソニックだなんてカッチョ良いですよね。
でもそれ以上に注目していただきたいのは、カラー名がしっかり印刷されてる事。
これの意味するところが分かります?
つまり品番やカラー名を梱包時に記入、もしくはスタンプするという手法ではなく、各カラーの生産量に合わせて台紙も発注してたということ。
どういう風に生産計画を立ててたのかは知る由もありませんが、この手法だと相当数のロスが出たでしょうね。
その証拠に、この時期のパケ台紙には、コードが手描きで訂正されていたり、シールが貼られてるものがたっくさん存在します。
というか今は訂正されてないのを見つける方がタイヘンかも。
…それを聞いてピンと来た方もいらっしゃいますよね。
そうです。
アメリカにはこのオリジナルの台紙目当てでストームのルアーを集めてるアホがいるんです。
ルアーをコンプリートするのですら ヘンタイ タイヘンなのに、さらに現存数が少ないパケ台紙に取り憑かれちゃうなんて、一体どんだけMなんでしょーか。
台紙の前フラップ部分にはこんなスリットが入ってます。
ここにフックを差し込むことによって、ケースの中でルアーを必要以上に動かさないようにとの配慮ですね。
こんな細かいところにまでこだわるなんて、ストームのルアーへの限りない愛を感じますよねw
台紙を展開すると裏面はお楽しみのミニカタログ&オーダーフォームになってます。
今のようにeメールはもちろん、ファクスですら普及してなかった時代ですから、注文した人はこんな小さなイラストを見て、ルアーへの思いを馳せてたんでしょうね。
ストームの定番、スケールカラーが全タイプに設定されてたところから見ても、やっぱりあの宝石たちがストームのイメージガールだったんだなと再認識させられます。
しかしそんなシビれるプラスチックケースなんですが、実は致命的な弱点があったんです。
それはこのヒンジ部分の強度不足。
衝撃で割れちゃうのは当たり前として、ケースを開けるときにちょっとヒネるだけで、カンタンにポキッと逝っちゃいます😭
さらにこのケースは究極にワームバーンに弱いので、ボックスの中で間違ってワームとめぐり会おうもんなら、気がついた頃にはエイリアンの巣状態。
そうなっちゃったらもう自爆スイッチを押すしか手はありません。
それゆえ、オールドの市場でまっさらのケースを探すのって結構タイヘンな作業なんです。
ちなみにこのウィズバンのパケは以前、ししまるさんから頂いた貴重なまっさら物。
使わないオールドバンタムをプレゼントしたら、お返しとして送ってくれたもので、のんだくれはちょっとしたわらしべ長者気分を味わわせてイタダキました。
…てな感じでパッケージ千一夜もこーんな風にゆるーく進めていきたいと思いますので、本編同様よろしくお願いします。
え? 肝心のルアーが出てこないって?
そりゃそうですよ、パッケージ千一夜なんですから。
でもどうしても見たいって?
うーん… しゃーないなー…
じゃ今回だけね。 次回からはダメだからね。
ハイ、どーぞ。
コメント
*投稿時にいただいたコメントをそのまま転載しています
1. 水澄まし April 11, 2010 17:54
今晩は!
こりゃ変態ですわ(笑
主の姿が見えない分、妄想力全開で、私的にはルアーの紹介以上に面ろーです。
少年時代、やっと買ったストームの箱を何度も開け閉めしましたね。
次回からはホンマにルアーを出しちゃ駄目ですよ(爆
2. なっかん April 11, 2010 18:20
パッケージまでオナペットにしてしまうなんて、さすがです。
ルアオタの深ーい部分を見していただきました
3. かんちゃ April 11, 2010 19:48
変態ですな・・・
4. かうたん April 11, 2010 19:49
ガキんちょ当時買ったストーム…もといスィンフィンは緑鱗ウィワートとファッツォー小のオイカワ♂。
はっきり覚えてないのですが、恐らくこのプラケースだったのでしょう。
そう言えば、引越の際、見事にワームのヒダヒダ型にバーンとなったケースを捨てた覚えが有ります(泣)
5. のんだくれ April 11, 2010 22:49
水澄ましさん
自分でも書きながらヘンタイだなと…
最後にパケの主を登場させたのは、ししまるさんへの感謝の意ですから、
次回からはホントに出しませんよ。
でもこんなネタに喰いつくのってヤバい人ばっかりですよね。
6. のんだくれ April 11, 2010 22:51
なっかん
あ、これは頂き物なんでさすがにプレゼントはノォー!です。(笑)
もしかしたらルアーよりもパケの方が何十倍もオカズかもしれませんね。
7. のんだくれ April 11, 2010 22:51
【かんちゃ】さん(笑)
我ながらキモチ悪い… (笑)
8. のんだくれ April 11, 2010 22:53
かうたん
ワームのヒダヒダ… まさにその通り。(笑)
のんだくれが最初に買ったストームはプラケースのウィワート、レッドスケールでした。
今でも大事に持ってますよ。
9. レフティーひで April 12, 2010 00:18
新しい切り口でとても面白く、思わずコメント書き込みました。
パッケージだけでここまで掘り下げれるんですね(感心)
今後の展開も期待してます!
10. しんじ April 12, 2010 07:44
ストームのケースは深めで小物入れとして使ってました。
ラトルトラップは浅めだけど、フックやリングを入れ重宝してましたね。もちろん、開け難く何度もぶちまけましたが(笑)
11. のんだくれ April 12, 2010 12:13
レフティーひでさん
そんなこと聞いちゃったらまたまた暴走しちゃいますよ。(笑)
実は昔、水面下でパッケージだけのブログを作ってたんですよ。
でも書いてて自分でキモチ悪くなったので止めちゃいました。(爆)
で、今回はそのリベンジマッチというわけなんです。
12. のんだくれ April 12, 2010 12:14
しんじさん
小物入れに使うのはお約束でしたよね。
で、釣り場でブチまけちゃうのもお決まりの儀式。
13. シマドン April 12, 2010 13:39
ほんとにパケだけでここまで書くとは、、、(汗
14. むぅ April 12, 2010 15:57
ブリスターパックになってルアーは消耗品に堕落した、
って言ったら言い過ぎかもですけど、
箱入りが主流の頃はまだルアーが貴重品! って
感じだった気がしますね。
せっかくだから水面下だった記事も
全部アップしちゃってください!
15. とびっく April 12, 2010 23:10
5こんばんは(・∀・)ノ ホォ~中はこんなふうになってるんですね。
しかしパッケージでここまで書けるのんだくれさんスゴいっす
16. のんだくれ April 12, 2010 23:24
むぅさん
その通り。
価格だけでなくて、物々しいケースに入ってるだけで大事に使おうと
いう気にさせてくれましたよね。
水面下記事はブログごと消去しちゃいました。(笑)
17. のんだくれ April 12, 2010 23:26
とびっくさん
ストームのプラケースはかなり考えて作られてますよ。
この後例の一体型ブリスターになっちゃうんですよねー…
自分で書いてて、大丈夫かオレ? と思っちゃいましたが。