アレと同じ轍を踏んでたまるか!デプスの意地とプライドの結晶 イヴォークゼロ Evoke Zero 150 / デプス Deps

シングルプロップスイッシャーデプス Depsトップウォーターノイジー・ウォーカーベイト
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毎年星の数ほど市場に放たれるルアー達。

国内市場ですら数えられないんだから、世界レベルで見たらもうその数は無限と言っていいでしょう。

しかしメーカーやデザイナーの気合いがひしひしと伝わってくるルアーはその中でも数えるほどしかありません。

今日紹介するイヴォークゼロはそんな数少ないルアーの1つです。

 

イヴォークゼロとは

 

イヴォークゼロはデプスが2022年に発売したトップウォーターベイト。

米国ブランド、リバー2ーシーがバスフィッシング市場に火をつけたプロッパー戦争へのDepsからの回答としてリリースされました。

 

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実はイヴォークゼロの発売よりも前に、Depsはメンバー限定でYUDOという同じくプロッパースタイルのルアーをリリースしていました。

しかし市場の反応を見る観測気球というポジションだったにも関わらず、パクリだのショボいだの散々な言われよう。

それらは主にDepsアンチからの声でしたが、悲しいことにデプスファンからも辛辣な評価が。

そんな経緯もあってかイヴォークゼロからは、完全オリジナルでホッパープロッパーを駆逐してやる!お前ら今に見てろよ!というDepsの意地が伺えます。

つまりDepsのプライドを賭けたルアーなのです。

近年こういう風にヤル気が伝わってくるルアーがあまり無かっただけに、久々にのんだくれが本気で欲しいと思ったルアーになったのでした。

 

イヴォークゼロのサイズ・重さ

 

イヴォークゼロは150と120の2サイズ展開。

今回はオリジナルサイズとなる150についてノー書きを垂れていきたいと思います。

まずそのボリュームに圧倒されますが、150と名乗っておきながらノーズからヒートン後端までの長さは実測で140ミリ。

そしてボディだけならば105ミリと、「意外と」使いやすいサイズになっています。

重量は53gとそれなりにありますが、通常のヘビーアクションタックルで問題なく使えます。

 

イウォークゼロの特徴

コスト掛かりまくりのジュラルミン製プロップ

 

まず最大の特徴でもあるプロップです。

このプロップを見た第一印象は「金かかってるなー」w

おそらく元になったのはロトブレードだと思いますが、シャフトとの接地点を増やすべく知恵をひねりまくったのがよく分かります。

 

 

プロッパー系ベイトのプロップ素材はほとんどが樹脂素材を採用し、形状の違いによる音質で個性を出している中、Depsの素材からと金属のスクイーク音からのアプローチにはニヤリとさせられます。

 

 

ただし金属製プロップは橋脚や岩盤などに誤射した場合結構なダメージになるので、のんだくれのようなキャスト下手には懸念がないと言い切れないのが難しいところ。

ボディ重量があるだけにカコーンとやった時の衝撃は相当なものになりますから。

そういう意味では琵琶湖のような広大なエリア向けと言えるでしょう。

ちなみにプロッパーベイトのプロッパーはプロペラPropの事だと認識しているアングラーが多いのですが、この場合は水にポチャッと落ちることを表すプロップPlopなのでお間違いなきやう。

するとズイールのプロップの意味も理解できると思います。

 

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回転を抑えるフラット&上下非対称ボディ

 

ボディは縦扁平ボディとイヴォーク譲りのクランクベイトシェイプで回転を抑える設計。

更にボディの腹に張り付くようなウェイトには回転許すまじという気合いが漲っています。

 

 

それに合わせてフックハンガーも一般的なエイトリングではない低重心ボディ対応に。

 

 

こういうのを見るとクランクベイトの形状はあらゆる点においてルアーに適したカタチなのがよく分かりますね。

 

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でもサウンドの要素がプロップだけなのはちょっともったいない気も。

これだけのボディ容量がありながらラトルが入っていないのは再考の余地ありでしょう。

特にデプスはバズジェットやラドスケールに面白いラトルを搭載しているだけに積んで欲しかった。

その効果はともかく、ジャーク時にジャラッ!と鳴るプロッパーは使い手からしてみると楽しいですからね。

 

 

ラインアイにはベアリングも

 

そしてラインアイにはベアリングスイベルを奢ることで糸ヨレすらも許さない仕様になっています。

しかし高速リトリーブならともかく、ベストなプロップサウンドの速度であればボディは全く回転しないので通常で使う分にはちょっと過剰装備かも。

リングをロウ付けしてあるあたり、もしかしたらソルトでの過酷な使用も想定してるのかもしれませんが。

 

アクションは直線番長

 

そんなイヴォークゼロのアクションは見たまんまの直線番長。

しかしテールにヘビーなリギングを背負っているにも関わらず臨戦体勢を保ってくれるので、プロップの立ち上がりは非常にクイック。

ほとんどのプロッパーベイトは立ち浮き気味で効果的なサウンドが出るまでにある程度の助走距離を要することを考慮すると、ストップ&ゴーのように刻んでいく釣り方には向いていると言えるでしょう。

気になるサウンドはポロポロとシャラシャラの二重奏でちょっとおとなし目。

バズベイトの様な高音のスクイークサウンドを期待していると肩透かしを食らうかもしれません。

とはいえアームによる共鳴が得られない中でここまでの音に調律できたならば十分に及第点はクリアしているかと。

ただしホッパープロッパーの設計者であるラリー・ダールバーグが熱く語っていた、ポポポポポポッ!という歯切れの良いストンピングサウンドStomping Soundとは全く違うものなので、サウンドについては好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。

またイヴォークゼロは強めにスィープすると大量のバブルと共にイレギュラーにダートしてくれるので直線番長でありながら小技も使えたり。

使っていくと低重心ボディならではの可能性も見えてくるので、このボディを使ったトップウォーターシリーズの展開もして欲しいなと。

エースインザホール系のチョッパーブレードを装備したダブルスイッシャーなんてサイコーに楽しいと思うんですが😁

 

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カラーはアトラクター系がメイン

 

プロッパーベイトは食性に訴えかけるものではなくリアクションとか威嚇バイト狙いのルアーなので、ベイトフィッシュ系カラーは少なくアトラクター系がメイン。

その中でもこのグラスキャットカラーは単なるクリアではなく、わずかにグリッターを散りばめているところがナイス。

まあ単に内部構造が見えるルアーが好きというのもあるんですがw

 

 

またアイにはイマドキのリアル3Dアイではなくズイールのプラグを彷彿とさせるプリズム系を採用しているところも高ポイント。

元々超リアルアイがあまり好きじゃないというのもあるんですが、Depsはこういうルアーらしさを残してくれてるとこがイイですね。(もちろんリアル系アイもラインナップしてる)

 

スイベル付きクワッドフックでヤル気満々

 

フックはフロントに2/0のスイベル付きクワッド、リアは1/0の変則装備。

フロントがスイベル付きなのはボディ重量によるバレを軽減する目的もありますが、重量のあるスイムベイトを多数開発しているデプスらしいチョイスだなと。

クワッドフックはジョニーラットを始め海外のラットベイトやスイムベイトにも多数採用されていますが、交換するとなると入手難易度とコストが上がってしまうのが難点。

 

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それでも敢えてクワッドを採用したあたりにデプスのオリジナルへのこだわりが感じられますね。

しかしこのルアー、定価は3,600円ですがそれ以上にコスト掛かってるんじゃないかと。

相当売らないと元取れないですし、開発費考えたら思いっきり赤字ですよコレ。

そういう意味ではユーザーにとっては超コスパ良いと言えるでしょうね。

余談ですが、この手のルアーはほとんどがフロントフックへのフッキングなのでぶっちゃけリアフックは取っちゃっても問題ないと思います。

特にウィードが水面近くまで伸びているようなスポットでは着水時にリアフックがウィードを拾うことがあるので、むしろリアフックが無い方が使いやすい場合もあったりします。

 

ネームは背中とプロップに

 

ネームは背中にデカデカと入った、ローガンGGYにも優しい仕様。

 

 

プロップにもしっかりブランドロゴが刻印されているのでネームオタには嬉しい限り。

プロップはルアー名でなくロゴだけにしたのは、このプロップを採用したシリーズの展開があるのかも?とオタならではの妄想をしてみたりw

 

入手はカンタン

 

そんなイヴォークゼロの入手は超簡単。

一時期は転売ヤーの餌食にされたことで入手困難となっていましたが、最近は定価でサイズもカラーも選べるようになりました。

また中古でもチラホラ見かけるようになったのでお試し価格でトライしてみたいアングラーにも嬉しい状況。

でも中古物件はちょっとだけ注意が必要です。

プロップのシャフトが曲がっているモノが出回っているのです。

言うまでもなくシャフトはこのルアーの回転を司る命ともいえる部分ですが、どこかにぶつけたのか微妙に曲がっているモノもあるのでご注意を。

ビニール袋に入って陳列されていると難しいですが、もし回転が試せるのならよく回してから購入したほうが無難かと。

 

おわりに

 

似たようなルアーを比較する時に【どっちが釣れるか】という表現が使われることがあります。

まあそう言いたくなるのも分からんでもないんですが、ルアーは開発者がそのジャンルを「どう解釈したかを具現化したもの」なので、釣れる釣れないという単純な基準で判断できるものではありません。

極端な言い方をすれば、その解釈を納得できれば釣れるし、信じられなければ釣れません。

そういう意味において、このイヴォークゼロのようにブランドの気合いとプライド溢れるルアーは納得しやすく釣れるルアーと言えるかもしれません。

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